こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

「後日、ホアドン送っておいて!名刺渡しておくね。」

あなたの名刺に記載してあるベトナムの10桁の税コード。ベトナムに住んでいらっしゃるみなさんは馴染みがあるのではないでしょうか?

なぜならば、ホアドン(レッドインボイス)を貰うときに必要になるからです。とっても重要ですよね。

この税コードですが、会社は1つしかもっていない。あなたはそう思ってはいませんか?実は、私も当初そう思っていました。

しかし、この企業が持つ「税コード」、1つだけではありません。これをきちんと理解していないと、税コードを誤り申告が遅延してしまい罰金が生じる可能性があるので要注意ですね。

本日は、ベトナムの“税コード”についてお話させて頂きます。これを理解して頂ければ、税コードの取り違えなどのようなうっかりミスが防止できますよ!

ベトナムもう1つの税コードとは?

それは、外国契約者税(FCT)を申告するため必要となる税コードの登録です。

FCTの税コードですね。この外国契約者税ですが、ほとんどの場合、ベトナムが支払うときに源泉して申告する必要があります。この場合、税コードが必要なのですね。

FCT税コードの登録の申請方法

まず会社は、外国契約者が発生する前に、No.04-1DK-TCT及びNo.04-1DK-TCT-BKというフォームに必要事項を記入した上、税務当局に提出します。

その後、税務署による「FCT税コード」の登録が完了され「FCT税コード」の登録終了の通知が送付されます。10日ほど待つようです。これは、通達95/2016/TT-BTCに詳細が記載されています。

税コードとの相違点と類似点

まずは、異なる点を見て行きましょう。

当たり前ですが、目的が違いますね。FCTの税コードはFCTの申告の時に使います。一方で、企業コード(いわゆる税コード)が利用される場面はたくさんあります。

企業コードは、レッドインボイスにも、VATにも、PITにも、CITにも利用されます。また、契約書にも記載されますね。

冒頭で申しあげたように、名刺にも必ず記載されています。

また、企業コードは、設立の段階ですでに登録されています。すなわち、ERCに記載されているのですね。設立にあたって必要事項になります。一方で、FCTコードは設立後に外国契約者税(FCT)に該当する取引発生する前に必要となります。

似ている点は、桁が10桁である点です。番号も登録した時期によっては、似たような番号になってしまいます。

具体的に言うと、010798****というような感じです。一見すると、間違ってしまうくらい似ている場合もあります。弊社もそんな感じですね。実際、FCTの申告する際に企業コードで申請してしまったというミスもあります。

本日は、ベトナムの“税コード”についてお話させて頂きました。

あなたの会社が、ベトナムの税コードを理解することにより、不測の損害を被らないことを祈っていますね!

それではまた!