天然?かなり悪質?まず、事実関係を整理します。

2019年10月23日に、チュートリアルの徳井さんが、国税局から、申告漏れの指摘を受けました。

おさらいとはなりますが、今回の件について、ベトナムという観点もいれて、まとめたいと思います。

以下は新聞の引用です。

報道によると徳井は吉本興業から支払われるテレビやラジオの出演料などを、個人で設立した会社を通して受け取っていたという徳井。2012年から15年までの4年間、個人的な旅行・洋服代・アクセサリー代などを会社経費として計上。しかし国税局はこれを認めず、約2,000万円の所得隠しとして指摘したという。

また16年から18年までの3年間は収入を全く申告していなかったため、国税局は徳井に対し約1億円の申告漏れを指摘。重加算税等を含めた追徴税額は、あわせて約3,400万円にのぼるとみられているが、徳井はすでに納税と修正申告を済ませているという。

もう少し整理していきますね。

徳井さんが節税目的で設立した個人会社「チューリップ」(東京)が、

①2016年~2018年度の3年の間、無申告(税務申告をしていなかった。)であった。その金額は、約1億円

②2011年~2015年度の4年の間、約2千万円の間、所得隠しをしていた⇒個人的な旅行・洋服代・アクセサリー代などを会社経費として計上

これらに対する追徴税額3,700万円(新聞によって金額が違いますが無視します。)が発生。

すでに納税と修正申告を済み。このうち①に関する無申告加算税が約510万、②に関する重加算税が約180万。①について、重加算税でなかったところがポイントになると思います。

今回のこの無申告の件が、これまでのスキャンダル、そして我々の一般常識と比べても特異なのは、明らかにバレるにもかかわらず「無申告」を繰り返していた、という点です。

誰が?期間内容金額

追徴課税

チューリップ

2016年~2018年の3年間

①法人税の無申告約1億

3,700万円(うち①が510万円、②180万円

2011年~2015年の4年

②所得隠し

(経費計上)

約2千万

なぜ?3年間も無申告だったの?

所得隠しなどは、一般的によくあることだと思います。判断も入るところでありますしね。

一番の問題は、

無申告!だったことです。

いつか、絶対ばれますよね!っていうことですね。

これについての理由は、とにかく、ケチだったから?と言えるかもしれません。

いろんな情報を調べるとどうやら、顧問の税理士をつけていなかった可能性もあるようです。

専門家に面倒くさいけど、とても重要なコンプラインス業務(納税は国民の義務)を丸投げしておけば、こんな問題は起こらなかったなとも考えられます。

徳井さんの収入からしたら、めちゃくちゃ小さい金額で、このような問題は防止できたはずです。

 

金持ち父さん貧乏父さんという書籍の重要なメッセージ

ここで、金持ち父さん貧乏父さんという有名な書籍の名言を紹介しますね。

本当のお金持ちは、有能な弁護士や会計士を雇い、時には政治家に働きかけて法律を変える力を持っているようです。

金持ち父さんは、法律についてとても詳しかったと言います。なぜなら、

「知識は力で、法律を知らないと高くつく!」

と知っていたからです。

知識は力! Knowledge is Power!

法律はとても重要なのですね。

今回の件に関しての私の意見

いろいろニュースで言われていますが、違和感も覚えるとこもあるので、それについて記載していきたいと思います。

世論に乗っかって、誹謗中傷するだけの人

確かに、徳井さんのしたことは、許されたことではないと思います。納税は、国民の義務ですから。これは大前提としてあります。

しかし、重加算税等を含め、約1億3千万円をもすでに納付済みです。

一方で、これを批判する人が、もし、ニートで納税してない人や年収300万で努力もしない人だったらどうでしょう。(個人的な感情が入っています。)

最近は手取り14万の人の話もバズリましたよね。彼ら達の納税額……。いったいいくら?

 

 

そういう人達が、一生働いても、納税できないような金額を徳井さんは支払っています。

徳井さんが、それまでの収入になるまでにどれほどの努力と勉強をしてきたのか?

と、ふと思うと、納税額が低い人が(大半の人が億レベルの納税を3年ではいきません。)、そういう金額的な面を考慮せずに世論に乗っかり、批判するのは、うーん?と思うところは個人的にはあります。

 

もちろん、繰り返しになりますが、前提として徳井さんが悪質な無申告だったというのはありますよ。

 

そもそも仕組みで防止できなのいのか?

今回の大きな点は、3年間、無申告であった点です。

そもそもこれが起きないようなシステムを作ってしまえばいいのでは?という記事はあまり見ません。

テクノロジー(ブロックチェーンとか?)によって、これって比較的簡単にできるような気もします。

もしも、これがベトナムだったら?

徳井さんが、もしもベトナムでこれをしてしまったらを妄想してみたいと思います。

ベトナムの重加算税(脱税、不正行為等)100~300%です。

一方、日本は、35%~40%です。比較すると以下のようになります。

種類日本

ベトナム

無申告加算税(申告忘れた)

20%

(細かい規定無視)

重加算税?

重加算税

40%

(細かい規定無視)

100~300%

重加算税の率が半端ないですよね!

重加算税とは、要するに、めちゃくちゃ悪質で質の悪い脱税や無申告の場合のペナルティです。

※重加算税 二重帳簿や書類の改ざんといった悪質な不正行為が認められ、さらに過少申告や不納付、無申告が伴っている場合にはそれらの加算税に代わって「重加算税」が課される。重加算税はほかの加算税に比べ税率が高く、その名の通り重いペナルティとなっている。

徳井さんの事務所の申告漏れは、約1億円です。

したがって、最高で(300%)追徴課税で、3億!の可能性もあったということです。(納税額と含めて合計4億??)

ベトナムの方がおそろしいですよね。むしろ、今回の日本の処置は寛大だったととも考えることができます。

ベトナムでの税務リスクは、めちゃくちゃでかい!

ベトナムでの長期出張者で、個人所得を申告するかどうか?駐在者だけど、すべて申告していない可能性もあるかも……。

あなたがベトナムに進出しているのなら、こんなことも、もしかしたら、あるかもしれませんね

先に述べたように、ベトナムで税務違反が指摘された場合、ペナルティの金額がとても大きいです。

したがって、このリスクについてきちんと対応することが重要です。

 

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