「コロナでベトナムに入国できない!」

こんにちは、マナボックスの菅野です。

ベトナムでは、また、コロナ(COVID19)によるニューズでざわついてきています。

2020年7月25日に、ベトナムの中部の観光都市ダナン市で約3カ月ぶりに市中感染が確認されたことがきっかけです。

このような状況の中、日本人がどのようにベトナムに入国するためのビザを取得するのか?という点が気になると思います。

この記事はこんな人のために書いています。
  • 2020年4月にベトナムに赴任予定であったが、コロナの影響でなかなかベトナムに来れない。
  • 日本に一時帰国したが、その後、コロナの影響でベトナムに戻れない。
  • 早くベトナムに戻ってきて働きたい。
ベトナムにおける入国についての大きな2つの流れ

5月23日に、新型コロナウイルス予防対策国家指導委員会(NATIONAL STEERING COMMITTEE FOR COVID-19 PREVENTION AND CONTROL)は、オフィシャルレターNo. 2847/CV-BCDを発行。「専門家」のベトナムへの入国許可の申請手続きのガイダンスが記載。

7月24日、上記委員会は、オフィシャルレターNo.3949/CV-BCDを発行。ベトナムに入国する「専門家」に対して入国要件の義務について決定。

「専門家」のベトナムへの入国許可の申請手続きを解説2847/CV-BCD

まず、5月24日づけのオフィシャルレターの2847/CV-BCDについて解説したいと思います。このオフィシャルレターの概要は以下の通りです。

※CV – Cong Van – Official letter, BCD – Ban chi dao – Steering committee

1
企業が、申請。(ベトナムに駐在員が必要な企業)

各企業は、ベトナムに入国する「外国人労働者リスト」および「隔離措置・送迎の手段の書類等及び申請書」を 作成し、各省の人民委員会に提出。

2
ベトナムに入国できる専門家等を選別し、承認。

人民委員会は企業のニーズや状況に応じて承認対象者を選考し、承認します。

3
人民委員会から外国人労働者のリストの入国管理局へ送付

承認された 「外国人労働者のリスト」を入国管理局に送付します。

4
企業が、入管管理局へ提出

申請の承認を得た企業は、ベトナムに入国に必要な申請書類を用意します。
「有効期限内のビザをすでに保有している人及び・ビザの新規発給が必要な者のリスト」をそれぞれ作成。人民委員会からの「承認書」とあわせ て管轄の入国管理局に提出します。

5
入国後の管理

入国後、【公安機関(警察)】は、【保健省】【人民委員会】、各関係機関と協力し、空港から 集中隔離施設までの外国人労働者の送迎について慎重に管理。外国人労働者は 14 日間、施設にて 集中隔離の必要。隔離期間中に Covid-19 感染テストを 2 回行い、集中隔離後にらに 14 日間にわたり引き続き健康状況のモニタリングをうける必要があり。

おおまかに図解にすると以下の通りです。番号は上記のステップと対応しています。

さらに具体的な手続きについて人民委員会のガイダンスが発表されていませんでした。ちょっとガイダンスにしては曖昧だったんですね。

【No.3949/CV-BCD】ベトナムに入国する「専門家」に対して3つの入国要件の義務を明確化!

7月24日に、ベトナムに入国するための「専門家」に対しての入国要件の義務が定められました。これについて解説していきます。

以下はニュースの引用です。

「ベトナムとの一部往来再開を歓迎 さらに緩和も 安倍首相」

両国間でビジネス関係者など一部の往来を再開したことを歓迎するとともに、入国条件のさらなる緩和を検討したいという意向を伝えました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200804/k10012551191000.html

つまり、ベトナム側も、ベトナム国に貢献するような優秀な外国人は歓迎するということですね。

まず、オフィシャルレターによれば、どんな要件を満たした「専門家」が、ベトナムのビザを取得できるか?を説明します。

要件は、以下の3つです。

  1. 【検査】専門家は、ベトナム入国日の3日前から7日前までに、SARS-CoV-02を検出するための事前のリアルタイムPCR(RT-PCR)検査をしなければならない。この場合、政府承認の検査機関または WHO が指定した検査機関で検査を行うこと。
  2. 【保険加入及び治療費】専門家は国際健康保険に加入していること。専門家がCOVID-19に感染した場合の治療費を負担することを、招聘した企業(労働許可証/ビザを発行し専門家を招聘した企業または個人)が約束しなければならない。
  3. 【責任の明確化】専門家の労働許可証/ビザを発行し専門家を招聘した企業は、COVID-19の感染予防対策の安全性の確保と専門家を管理する責任を負わなければならない。

簡単な言葉で説明すると、

  • 「事前に検査してね」(安全性)
  • 「保険も入ってね。感染しても費用負担しないからね」(費用負担・経済的な観点)
  • 「強い責任感を持ってくださいね」(責任の所在)

っていうことだと思います。

なお、当該追加要件は、2020年8月5日以前に、既にベトナムに入国している専門家には適用されません。

では、次に実務上のビザの取得の流れについての概要をお伝えしたいと思います。

コロナ時におけるビザの取得の実務上の大きな流れ

1
企業が、各省の医療局に「入国申請書類」を提出、承認

医療局は申請書類の受理側となり、受理済みの書類が、各地区の人民委員会、公安省に対して提出されます。承認された場合、人民民委員会が「入国承認書」を発行します。

2
隔離予定場所が置く区レベル(例えばハノイ)の人民委員会に、上記の「入国承認書」をもって、通知

入国時の指定施設または指定ホテルでの隔離は引き続き必須とはなります。現在、隔離施設として承認された指定ホテルが拡大しています。区レベルの人民委員会からの「入国確認書」を入手します。

3
入国管理局にビザを申請

ステップ1,2を持って、入国管理局にビザを申請します。承認される可能性は、実務上は100%ではない。

上記を見ると通常の場合のビザに取得の流れとは異なっています。手続が煩雑になっています。以下は通常のビザの取得の方法を解説した記事です。

>>ベトナムで働く予定の人必見!ベトナムのビザを日本側で取得する方法

>>お得でらくちん!3ステップ!ベトナムでアライバルビザを取得する方法をわかりやすく解説

隔離されるホテルのご紹介

ハノイは、以下の通りのようです。

  • Hoa Binh Hotel (⭐️⭐️⭐️)
  • Binh An 3 Hotel (⭐️⭐️⭐️)
  • Crowne Plaza West Hanoi (⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • Muong Thanh Grand Xa La (⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • Sofitel Legend Metropole Hanoi (⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • InterContinental WestLake Hanoi (⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️)

クラウンプラザは、マナボックスからも近いですね。

また、ホーチミンは以下のようになっているようです。

  • Bat Dat Hotel (⭐️⭐️⭐️)
  • Holiday Inn Hotel (⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • IBIS Saigon Airport Hotel (⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • IBIS Saigon Sou (⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • De Nhat (⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • Le Meridien Saigon Hotel (⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • Hotel des Arts Saigon(⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️)
  • Norfolk Hotel (⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️)

コロナ時におけるビザ取得支援

マナボックスでは、10年以上の経験、日系企業を延べ300社以上支援してきた、経験豊富なベトナム人専門家が、ビザの取得も支援しております。

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本日のまとめ

本日は、コロナの状況におけるビザの取得(専門家)の3つの要件とビザ取得の流れについてお伝えいたしました。

4月に駐在するはずだったのに!という人も多くいると思います。確かに、入国の要件は厳しいですけど、ビジネスの全体を考えたら、早くベトナムに入国した方がいいかもしれません。

どうぞ参考になされてください。