こんにちは、すげのです。

この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナムに子会社があって、勘定科目について不安だ。
  • 6422と6423の違いについて知りたい

ベトナムでは勘定科目コードが予め定められています。

>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】

642というのは、日本でいう「一般管理費」のことです。

>>ベトナムの勘定642(一般管理費)について徹底解説!【勘定科目解説シリーズ】

ベトナム勘定科目の6422と6423の違いとは?

結論から申し上げますね。イメージとしては以下の通りです。

6422は、事務消耗品費用

6423は、固定資産の要件に当てはまらなかった少額の資産

ただ、どっちでもいいかなと。

日本風に言うと、6422が事務用品費で、6423が消耗品費かなと思います。

事務用品費6422は、筆記用具などの文房具、ノート、コピー用紙、コピー機のインクなど、領収書用紙、請求書用紙、スタンプ、バインダー・ファイル、などなど。1年以上持たず、すぐに消費されるイメージのものです。

6423は、椅子とか机がイメージできると思います。金額が高く、固定資産の要件を満たす、椅子等は固定資産として計上され、そうじゃなかった資産は、6423として処理されるイメージです。

Circular No. 200/2014/TT-BTCにおいては、以下のように定義付けられています。

6422:Office supplies expenses

6423:Office equipments expenses

原文を確かめてみましょう。

– Account 6422 – expenses of administrative materials: Recording expenses of materials delivered for use in business management, such as stationery products,… materials use for repairing fixed assets), instruments, tools,… (price is plus VAT or net of VAT).

– Account 6423 – Expenses of office requisites: Used for management works (price are plus VAT or net of VAT)

【6422】

Value of materials delivered for use or purchased for immediately used in business administrative, such as: gasoline, oil, grease for cars and trucks, materials used to repair common fixed assets of business, record:
Dr 642 – General administration expenses (6422)
Dr 133 – Deductible VAT (1331) (If any)
Cr 152 – Raw materials, materials
Cr 111, 112, 242, 331,…

【6423】
Value of tools, supplies in offices delivered for used or purchased for immediately used (not stored) for administrative staffs, are charged directly to business General administration expenses, record:
Dr 642 – General administration expenses (6423)
Dr 133 – Deductible VAT (If any)
Cr 153 – Instruments, tools
Cr 111, 112, 331,…

引用元:Circular No. 200/2014/TT-BTC

これ読むと、正直、余計にわからなくなるんですよね。

なぜならば、

6422の貸方勘定は、152(原材料)

6423の貸方勘定は、153(消耗品)

を前提としているからです。ちょっと謎なんですよ。

文房具などの事務用品費は、購入した段階で費用として処理しそうです。

大事なのは、勘定科目から取引がイメージできること

上記の通りです。

6422と6423の違いにこだわってもしょうがありません。

重要なのは、財務諸表の勘定科目を見た時に、あなたが、「会社の取引」をイメージできることです。なぜならば、一番大事なのは、財務諸表から会社のストーリーを読み取って、痛みや喜びを感じて、次の意思決定に役立てることだからです。

>>【勘定科目の中身を理解する】超実践的!海外子会社の社長が“数値感覚”ファイナンシャルセンスをマスターするための3つのポイント

いろいろ記載しましたが、結論は、勘定科目と取引が結びつくことです。

あなたが、財務諸表からきちんと正しい意思決定を下せることを祈っていますね。