こんにちは、マナボックスのすげのです。

この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナム子会社の会計・経理に携わっている。
  • ベトナムで社長をやっている。管理系の職種についている。
  • ベトナムの勘定科目の売上勘定科目について詳しく知りたい。

参考記事:【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】

511とはどんな勘定科目?

売上勘定科目です。商品や製品を売上した時に利用します。

Circular No. 200/2014/TT-BTCでは、上記の科目は、以下のように勘定科目コードが定められています。

勘定コード英語

日本語

511Revenue gained from sale of goods and provision of services売上
 

5111

Revenue gained from sale of goods

商品売上

5112

Revenue gained from sale of finished goods

製品売上

5113

 

Revenue gained from provision of services

サービス売上

5114

Revenue gained from government grants or subsidies

補助金収入

5117

Revenue gained from trade in investment real property

不動産収入

5118

Others

その他の売上

 

511の具体的な勘定科目の内容は?6つあります。よくある取引の仕訳のパターンも解説!

売上については、いくつかに細分化されていました。これについて、詳しく見ていきましょう。

5111  商品

この勘定は、企業の会計期間に販売されることが識別された商品の売上高と純売上高を記録するために使用されます。

このアカウントは、主に次のような貿易産業で使用されます。

例えば、商品、材料、食品など。

5112 製品(製造業)

完成品売上高。この勘定は、会計期間に販売されることが確認された製品(完成品在庫、半完成品)の売上高と純売上高を記録するために使用されます。この勘定は基本的に次のような物理的な産業で使用されます:工業、農業、建設、漁業、林業など。

5113  サービス

サービス提供による売上高。この勘定は、勘定期間中に完了し、顧客のために提供され、販売されていることが確認されたサービス提供の売上高と純売上高を記録するために使用されます。

このアカウントは、基本的には、次のようなサービス事業で使用されます。

交通、郵便局、旅行、公共サービス、科学技術サービス、会計・監査サービスなど。

5114 補助金 

補助金または価格について支援された売上高。この勘定科目は、ビジネスが政府によって要求されるように製品、商品、サービスを提供するときに、政府の補助金や価格サポートからの売上高を記録するために使用されます。

外資系企業はあまり使用しません。

5117  投資不動産売上

投資不動産からの売上高:このアカウントは、投資不動産のリースからの売上高と投資不動産の清算、売却、売却からの売上高を記録するために使用されます。

 5118 – その他の売上高

この勘定は、上記以外のその他の売上です。具体的には以下の内容です。

  • 材料の販売
  • スクラップ
  • 工具・器具の販売、

その他の売上高を記録します。

売上勘定科目511は、こんな風にカスタマイズ

デフォルトの勘定科目では不十分な場合があります。その場合には子勘定を付け加えて勘定を作成します。

以下の観点で勘定科目をカスタマイズします。

・輸出か?国内か?

・性質(原材料仕入れか?半製品を仕入れて加工か?)

などです。

よくある売上取引の仕訳のパターン

売上の仕訳もおさえましょう。なお仕訳のパターンについては、以下にまとめております。

>>【徹底解説】BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)はこれで動く!会計仕訳を2つのグループと10つのパターンと図解でおさえればスッキリ!

・商品、製品を出荷した。サービスを提供した。

本日は、ベトナムの勘定科目である売上について解説させていただきました。

勘定科目を深く理解することはとても大事ですよ。なぜならば、財務諸表は、あなたの健康診断書であり、通信簿であるからです。

財務諸表から、ビジネス活動をイメージするとなにか新しい発見があります。是非、試してみてください!