みなさん、こんにちは、マナボックスの菅野です。

今回で、第62回目です!

もうそろそろ、連休ですね。ベトナムでは珍しい連休ですので是非、有効に使ってくださいませ〜。

記事作成者は、Nhungさん(日本語1級✖︎簿記3級、神戸大学の留学経験あり!)です!

ベトナム女子大学生と一緒に考えるベトナムのニュースの解説コーナーです。学んで行きましょう!

本日のテーマは、「CPTPP実施開始から2年、ベトナム企業は何を得ているか?」です。

Nhung さん
Nhung さん
こんにちは、Nhungです!

CPTPP実施開始から2年、ベトナム企業は何を得ているか?

Nhung さん
Nhung さん
今回はこちらを選んで翻訳し、解説しました。4月8日のニュースです

>>CPTPP実施開始から2年、ベトナム企業は何を得ているか?

CPTPPのチャンスの享受とコロナの関係

CPTPP加盟国​​への輸出、市場アクセスのチャンスが増えているが、すべての企業がこの機会を活用できるわけではない。

 

CPTPPの発効一年目に、CPTPP加盟6カ国への輸出は8.1%増加し、343億米ドルになった。 コロナが全世界に広がり、CPTPP各国にも大きな影響を与えているが、輸出の増加は2020年に維持れた。また、実施開始2年、ベトナムのCPTPP各国への輸出は、製品によって26〜36%の成長を遂げた。

 

世界がコロナ禍により悪影響を受けている状況の中、ベトナムがCPTPP諸国の市場で依然として成長を遂げているという事実は、この協定が多かれ少なかれプラス影響を生み出していることを示している。

 

輸出が90%占める産業である皮革・履物協会(Lefaso)の副会長、ファン・ティー・タイン・スアン(Phan Thi Thanh Xuan)氏によると、CPTPPは新しい市場機会を与え、投資誘致、皮革・履物産業を支える裾野産業を発展させたという。 Lefasoのデータは、CPTPP諸国への皮革および履物の輸出が13%増加したことを示している。カナダとメキシコは、CPTPP加盟後にアクセスできた新しい市場である。 「第三国を通して間接的に輸出する代わりに、CPTPPによってもたらされた関税優遇により、ベトナムは皮革および履物製品をカナダとメキシコに直接輸出できました」とスアン氏が述べた。

 

また、水産物も、CPTPPの発効2年後に輸出比率が大幅に増加した品物である。ベトナム水産物加工及び輸出協会(Vasep)によると、2021年1月だけでは、ベトナムの水産物輸出額は6億600万米ドルを超え、前年同期比23.4%増加した。特に、CPTPP諸国への輸出は34%増加したという。

 

しかし、全産業から広く見ると、輸出入副局長グエン・カム・トラン氏(商工省)は、CPTPPからのメリットはまだ控えめであると述た。 CPTPP市場への輸出成長率が7.2%で、同時期の世界への輸出成長率の8.4%よりも低かったのである。

 

CPTPPの関税優遇も、すべてのベトナム企業が把握したわけではない。 CPTPPの全加盟国で関税優遇措措置の利用の割合はわずか1.67%である。

 

ベトナム企業がこの新世代の自由貿易協定からの関税優遇措置を活用しなかった最大の理由は、それらの優遇措置について単純に知らないことである。また、他のFTA協定の優遇装置の方が有利であること、複雑な通関書類などような他の理由も挙げられる。

ベトナムではなく、FDI? ベトナムにとっての機会損失

「ほとんどの企業はCPTPPについて基礎の程度にしか知りません。CPTPPに関するVCCI調査に参加した4つの企業ごとに、1つしかこの協定がもたらすメリットを理解していません。」とグェン・ティー・トゥー・チャン(Nguyen Thi Thu Trang)WTOと統合センターの所長(ベトナム商工会議所-VCCI)が述べた。

チャン氏によると、もっとも残念なことはこの貿易協定について詳しく知っている企業が、国内企業ではなく、外国投資企業(FDI)であることだという。

 

この点に関しては、エコノミストのファム・チ・ラン氏(VCCIの元副社長)も、 CPTPP条件を満たすための経済制度の変化が遅く、企業の競争力がまだ制限されているなどの問題点を指摘した。

 

この事実は、企業や協会自体によりも共感されている。 「ほとんどの顧客から、CPTPPのことを完全に理解していないと言われたので、この市場からの注文はほとんどありません」と、TranAZ会社の社長であるファン・トン(PhanThong)氏が述べた。

 

トン氏は、輸出業者へのアドバイスとして、企業が十分な能力を養い、協定に定められた基準を満たすことに一層注意を払う必要がある。また、管理機関は、引き続き障壁を取り除き、ビジネス環境を改善し、企業支援の法律枠組みを整える必要があると述べた。

 

スアン氏はまた、ベトナムの企業の世界進出のためには、十分な情報に加えて、統一された制度、資本、市場、人材源を支援する政策も必要であると強調した。

 

説明:

環太平洋パートナーシップに関する包括的かつ進歩的な協定(CPTPP)は、新世代の自由貿易協定(FTA)であり、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポールとベトナムの11の加盟国を含む。。 CPTPP諸国は世界のGDPの13.5%を占め、総貿易売上高は1,000億米ドルを超えている。

この協定は2018年3月8日にチリで署名され、2018年12月30日にメキシコ、日本、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアを含む6か国が批准手続きを完了し、協定が正式に発効した。ベトナムの場合、協定は2019年1月14日から有効となった。

もっと自由に貿易ができるように

菅野 智洋 会計士  
菅野 智洋 会計士  

ありがとうございます。本日は、TPPのお話ですね。とても大事ですよね。

ベトナムにとって、CPTPPは新しい市場機会を与え、投資誘致、皮革・履物産業を支える裾野産業を発展させた。

しかし、知らないことによる問題点も

Nhung さん

CPTPPはベトナムも日本も署名した協定で、これにより最近ベトナムの農産物がどんどん性質基準の高い日本市場に輸出できるようになりました。CPTPPは日越間だけでなく、加盟国との市場アクセスのチャンスを与えています。

しかし、国内企業がまだCPTPPからもたらす優遇措置などをまだ活用できないのは残念です。専門家の方々が言ったようにメリットのたくさんあるCPTPPをより調べて、利用した方が良いですね。

菅野 智洋 会計士  
菅野 智洋 会計士  

知識って大事ですよね。これがあることによって、稼げるとか変わってきます。