こんにちは、マナボックスの菅野です。

本日は、『ベトナム赴任で留意すべき点、それは犬』と言うテーマでお話しさせて頂きます。

私はベトナムで経営管理のコンサルをしているためよく、「ベトナムのリスクはどのようなものですか?」「ベトナム赴任にあたりなにか注意することはありますか?」というような趣旨の質問を受けることがあります。

結論から申し上げると「犬には気をつけてください」です。

私は、個人的に犬がとても好きです。かわいいので愛おしく感じます。なので、街で見かけたら撫で撫でしたくなるくらいです。Youtubeのリコメンドで出てくるのは犬の動画です。とくに芝犬が好きです。

そんな私でも、ベトナムにおいては「犬の脅威」を感じています。

海外歴9年で初めて犬に噛まれた!

先日、以下のようなTweetをしました。すごい反響がありました。ベトナムでの同じようなリスクに直面している人が多いと思いますし、命に関わることなので関心が高いのだと思います。

場所はコーザイ公園の側の車とかバイクの修理屋さんの前です。この修理屋さんの犬に噛まれてしまったんですね。

そうです!なんと2022年2月5日にベトナムで犬に噛まれてしまいました。これは事件です!とっても焦りましたよ。

飼い主の女性に言い寄ったのですが「Khong sao」(問題ないよ)の一点張り。心の中では「さすがに問題あるだろ!」と感じていました。お気に入りのMUJILABOのズボンが破けてしまいましたし。

海外歴はインドとベトナムをあわせて9年なのですが、犬に噛まれたのは初です。

私は公園での「朝散歩」を日課としているのですが、公園までの道のりで犬を放し飼いにしているバイク屋さんがあるんですね。いつも「あぶないなあ」「怖いなあ」とは思っていたのですが、たまに吠えられるだけで噛まれそうな雰囲気はありませんでした。

推測ですが、以下の理由で「噛まれた」のではないかなと推測しています。

  • 2月5日はといえば、まだ、テト休暇真っ最中で人がほとんどいなかったので私だけが目立った?犬の標的?
  • イヤホンで音声コンテンツを聴きながら歩いていたので「犬の聖域」に踏み入れたのに気がつかなった!これは反省。

これかなあと個人的に思っています。

ベトナムで犬が怖い3つの理由

私は海外歴(インド・ベトナム)が長いです。そして、鈍感力というかあまり気にしない性格なので、めったなことでは動じません。おそらく、2019年くらいから始めた運動、瞑想などが関連しているかもです。

それでも!犬は怖いかもなあとはちょっと感じていました。以下は私個人の肌感です。

  1. 基本的にノーリードで放し飼い
  2. 吠えられたり追いかけられる確率が高い(私だけ?)
  3. 狂犬病の予防接種を受けてるのが50%?

そして、「顔がリアル」なんですよね。なんだか本気というか野生魂というか。日本の犬とか猫ってペット感あるじゃないですか?

でもベトナムはリアル顔のケースが多いです。(何言ってるのかわからないとは言われます。けどわかる人にはわかるはず)もちろん、かわいいぬいぐるみのような愛嬌たっぷりの犬もいますよ。

基本的にノーリードで放し飼い

日本から来たばかりの人は、びっくりすると思いますし、いまだに私もびっくりします。「さすがにそれはやばいでしょ」という大きな犬もいますし。流れ星銀河を思い出してしまいます。

など、「犬のノーリード散歩で飼い主に罰金、新政令で」と言う記事があるように法令上はダメなようです。ただ、リード使っている犬を見るほうが稀だと思います。

>>犬のノーリード散歩で飼い主に罰金、新政令で

吠えられたり追いかけられる確率が高い(私だけ?)

私だけかもしれません。

  • 朝方ゴルフのため薄暗いところを歩いていたらすごい大きな犬に追いかけられた
  • ホーチミンのヘムで3匹くらいの犬に追いかけられた
  • お店の前にいる小型犬に吠えられる

どれもリードなしという恐ろしさ。

基本的に「吠えられる」ことが多いです。これは私だけかもしれませんね。

狂犬病の予防接種を受けてるのが50%?

今回、犬に噛まれたことをきっかけにいろいろと調べました。外務省の情報によれば狂犬病予防注射接種率は50%前後。

これは恐ろしいですよね。狂犬病は発症してしまったら、死亡率は100%。こう言う場合人間は恐れを感じます。

例えば電車と飛行機。死亡のリスクは電車の事故の方が可能性が高いのですが、飛行機の事故のほうが怖いですよね。それは事故が起きたら必ず死ぬからです。

ベトナム全土で犬に咬まれる人は年間16万人以上で、狂犬病による死者は年間45人前後と報告されています。死者はベトナム北中部で最多となっていますが、犬や猫の狂犬病予防注射接種率は50%前後と低く、狂犬病に罹っている動物に咬まれた後に、狂犬病を発症する危険があります。狂犬病のリスクのある犬、猫、コウモリなどの動物と接する機会が多い場合や咬まれてもすぐに医療機関を受診できない環境で生活する場合には、あらかじめ狂犬病ワクチン接種(暴露前免疫)を受けることが推奨されます。

引用元:http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbmannerhealth_015.html

ベトナムの法律【No.: 90/2017/ND-CP】

動物等における行政違反の処分に関する政令 90/2017/ND-CPという法令によって、罰金規定があります。

  • 第5条 動物の疾病の予防に関する一般的な規則に違反する行為
  • 第6条 動物の疾病の管理に関する一般的な規則に違反する行為

これによりワクチンなどを受けていない場合、飼い主は罰金などの罰則を受けることになります。ただ、罰金の金額が低いので実効性が低いと言えるでしょう。

ベトナムで犬に噛まれない方法【狂犬病を防止する】

私なりのアドバイスは以下の通りです。

  • そもそも歩かない
  • 目を合わせない。常に警戒しておく。撫でたりしない。
  • ワクチンは打っておく

そもそも道を歩かない

まず最初の方法はそもそものお話しです。そもそも「歩く」からリスクに晒されるわけです。なのでベトナムでは道を歩かないでバイクやタクシーを利用するのがいいでしょう。これはスリを防止する方法にもなります。歩いているからスリにあってしまうのですね。

ただし、「運動不足のリスク」も考慮する必要があります。運動は最強のメソッドです。メンタルにも脳にもいいし、幸福度にも関連してきます。そして、創造性にも。そのため運動をしないという選択肢はないのですが、ジムを使ったり、公園まではタクシーを使うなどすることをお勧めします。あまり、道端を歩かないほうがいいかもしれません。

常に警戒しておく

知らない犬の場合は、警戒して近づかない。目を合わせない。撫でるなんて絶対しない。

犬好きの人にとっては辛いかもしれませんが、狂犬病のリスクがゼロじゃない限りこれは意識しておくことが絶対必要です。

ワクチンを打っておく

ベトナム渡航前に狂犬病のワクチンを打っておくのがいいと思います。ワクチンについて賛否両論があると思いますが、100%死ぬ VS  何か副作用 の比較であるとすると打たない選択肢はないのかなと思います。この辺専門家でないので偉そうなことは言えないのですが、私の意見です。というのは総じて人生は楽しんで幸福になることが重要だからです。

本日のまとめ

「ベトナムのリスクってなんですか?」

その一つは「街の犬」です。野良犬に限らず飼い犬もリードなしが多く吠えてくる犬が多いので正直いって怖いです。

これからベトナム赴任される人はぜひ認識しておいてくださいませ。