「イービットダー?」
たまーに聞くかもしれません。
これは、Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortizationの略語です。
直訳すると、
利息支払い前、税金の支払い前、有形固定資産の減価償却費及び無形固定資産の償却費控除前の
利益のことですね!
こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
本日は、EBITDAについて説明していきたいと思います。
これを、覚える、理解して頂けると、損益計算書から、キャッシュ・フローの概略が読み取れます。また、会話で使うと「おっ出来る人?やるなー」って思われるかもしれません。
だって、「イービットダー」ってなんとなくかっこよくないですか?
※「イービットディーエー」と言われることもあります。
以下の視点でまとめます。
- EBITDAを計算式で覚える
- EBITDAを図で覚える
- EBITDAをストーリーで覚える
- EBITDAでざっくりわかるめちゃ大切なこと
動画も作成しました。
それでは、行きましょう!
EBITDAを計算式で覚える。
いくつかあります。
・税引後当期利益+法人税+支払利息+減価償却費
・経常利益+支払利息+減価償却費
・営業利益+減価償却費
このようにいくつかありますが、簡単な覚え方は、3つめの
「営業利益+減価償却費」
です。これで構いません。 損益計算書の営業利益から減価償却費分を足してください。
営業利益には、利息と税金が含まれていないため、このような算式でEBITDAが求めることができるのですね。
EBITDAを図で理解を深める。
以下の図をみてください。
減価償却費用がポイントですね。上記の計算式にある、法人税や支払い利息も考慮されています。
EBITDAをストーリーで頭に焼き付ける。
このEBITDAですが、どのような意味合いがあるのでしょうか?
もう一度計算式をおさらいしてみましょう。
Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortizationの略語です。
Beforeの後に着目します。
① Interest 金利
②Taxes 税金
③Depreciation and Amortization 償却費
この3つが除かれていますね。仲間はずれです。この3つですが、なにか共通点についてお気づきじゃないですか?
これには何か意味が、ありそうです。
まずは①の利息ですが、金利水準や借入の大きさによって異なります。
②の法人税は、国によって税率が違います。
そして、③の減価償却費です。これは、例え、同じ固定資産、同じ業種であっても、設備の耐用年数、償却方法の違いなどで減価償却費の金額が異なってしまうのですね。
上記3つ、どれも、会社や国の事情によって異なる指標ばかりです。
このような事を除いています。
一言でいえば…。
グローバルで、企業間を比較するために同じ土俵に乗せるため!
と理解するとわかりやすいですね。
EBITDAでなにがわかる?
前述のように、グローバル間で企業の儲ける力を知りたい、比較したいという時に便利な指標です。
そして、もう一つEBITDAからわかることがあります!
それは、キャッシュベースの本業の儲けです。
以下の図を見てください。
減価償却費とは、費用(コスト)にもかかわらず、実際のキャッシュ・アウトがありません。
そのため、EBITDAではザクっと!キャッシュ・ベースの儲けがわかるのですね。
(ただし、正確なキャッシュ・フローは、新規投資や、在庫や売掛金・買掛金の増減を考慮しなければいけないので注意してくださいね。)
あなたの会社の損益計算書の営業利益に設備なので減価償却費を+するだけです。これで、EBITDAが算出できます。
言葉は、なんか難しそうですが、結構簡単ですよね!
あなたが、EBITDAを深く理解することによって、よりレベルの高い経営ができることを祈っています。
それでは、また!
弊社マナボックスでは、海外歴豊富な公認会計士が、経営管理を支援しています。経営見える化して、経営改善したいという方は、是非、ご連絡ください!
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