こんにちは、すげのです。

先日(12月5日)、以下のTwitterが私の目に止まりました。

FBの文言

マジでクッソセンス悪くて震える。死んだほうがいいかも。俺この人たちと仕事しててこんなにセンス悪かったんだってまじ痺れてる。最初そんなんでもなかったって思ってたけど、やっぱやばい。そろそろフェードアウトしようかなぁ。ってか明日仕事あるけど。明日通知しよ。

だってさ、おれ動画でサンジャポに出るのやばいって話してんのに多分NewsPicksはミーハーでTBSに金無駄遣いしてて突っ込むだけやん。

衝撃的で過激な文言(笑)さすがホリエモンさんって感じですね。関西弁になってるし!

なにが背景かというと、12月5日に、株式会社ユーザベース(Newspics)が、12月5日の取締役会決議で、TBSと業務提携契約を締結したことです。資本も入れているみたいですね。3%で20億円。

ユーザベース、TBSと資本業務提携を実施

これを受けてのホリエモンの発言です。

なぜ、ホリエモンは、いけてない!と思ったのか?

12月7日のNews Picksの番組のホリエモンが時事ニュースを丁寧に解説する「HORIE ONE」にて、以下のタイトルの動画があったのでそれを深堀りしていきます。

【ホリエモン】ユーザベースとTBSの提携に物申す

 ホリエワンの動画へのリンクは以下をクリックしてください。

HORIE ONE 動画へのリンク

動画の内容をまとめると以下の通りです。動画では、Twitter時の怒りは収まっていたそうです。(理由が、「書いたから。」堀江さんっぽいですよね。)

  • なんか、あんまりかっこよくないな。(美学の問題的な)
  • また、テレビなんだ!?
  • TBSからしたら組む意味がある。けど、Newspicksはなんか後退するなって感じはする。エッジが立たなくなる。後退でしかない。
  • 俺のいる場所じゃないなって感じがする。
  • テレビ的(古い)ものをなんで、今取り込むのか?
  • やれることが、制限されてしまうのでは?(テレビ的な古い習慣や成約)
  • テレビ局からのお金いらなくない?

というような感じでした。

イケてる、新しい世界を生み出してきたNewspicksなのに、かっこ悪く、イケてなくなってしまうよ。って感じでしょうね。

ホリエモンがイケてない!って思った理由とは?

ここからは推測です。

ソーシャル経済メディア「NewsPicks」とは

NewsPicksは、The Wall Street JournalやThe New York Timesなどの国内外100メディアのニュースのほか、NewsPicks編集部が作成するオリジナル記事も配信するソーシャル経済メディアです。各業界の著名人や有識者が投稿したコメントと共に、多角的にニュースを読み解くことができます。

この各業界の著名人や有識者が投稿したコメントってところに新しさがあると思っています。

ニュースに対しての意見をだれでも述べることができるんですね。中には過激なものあるでしょう。

しかし、これは、真実で生々しい意見です。嘘はありません。Newspicsのコンテンツの魅力は、タブーなしで真実を伝えることなはずです。

一方でテレビとは、どうしても”創られた”(うそっぽい)印象がありますよね。

暗黙のルールとか。タブーとか。

ホリエモンがいった、”制限された”というのはこういう意味であるとも思います。どうしても、しがらみみたいなものがつきまとってしまう感じてしまいますよね。

こういった感じで、魅力が失われると感じているのかもしれません。

現代における”信用”の重要性とは?

こんなエピソードをご存知でしょうか?

ロンドンブーツの田村淳さんが目標金額1,000万円でクラウドファンディングをやって、確か集まったのは200万円くらいで、結局達成しなかったんです。 革命のファンファーレより

こんなに有名なタレントさんが、1,000万円(知名度からしたら金額はおおきくありません)の目標を達成できなかったのです。Twitterのフォロワーは290万人くらいです。

ここにもヒントがありますよね。

それは、”信用”です。

「嘘をつかない」ということです。好感度と信用は違うのです。

テレビは、好感度を優先し、信用という意味では、少し弱かったのだと思います。

マコなり社長とのつぶやきともリンクした。

TBSは、昔からあるテレビなので「いかにもやりそうなこと」に入りそうです。

ユーザベースの今回の資本提携の意図とは?

ここからはユーザベースの立場です。こちら側も考えました。

 

業務提携内容

発表によれば、

<業務提携内容>
① コンテンツ面
両グループでの人材交流を通じた次世代の動画コンテンツの共同企画・制作・プロデュースおよび制作者等の育成に共同で取り組みます。
②   ビジネス面
デジタル領域を中心とした新規ビジネス創造のための調査・研究および事業開発に共同で取り組みます。

です。

これだけだと、Newspicksのベネフィットはちょっとピンときませんでした。

私も、基本的にはホリエモンに大筋同意だからです。深夜番組が、ゴールデンにいってつまらなくなる感じに似てるなって思いました。

育成……⇒ない。新規ビジネス⇒TBSには有利だけれども。

っていうのほがホリエモンの意見でした。

ちなみに、だいたい企業価値はいくら?

今回のTBSの出資額は、約20億円です。そして、出資比率は、3.02%の取得です。

これを逆算すると(20億÷3.02%)、約662億円の企業価値の評価となりますね。

これは、売上(2018年の約93億)の7倍くらいです。企業価値は高く評価していますね。

TBSにとっては、今のような時代だと、メリットしかありませんし。投資価値はあるんだと判断したのだと思います。

なぜ、Newspicksは、QUARTZを買収したのか?

2018年7月に、米国の新興メディアであるQUARTZを約90億円で買収しました。

理由は、以下の通りのようです。(ニュースや書籍調べ)

「アメリカに来てみたら、Newspicksのようなサービスがない。実はNewspicksが世界の最先端」Newspicksのサービスの要素は「プラットフォーム」「コミュニティ」「メディア」の3つに分解できる。これをまとめて提供している企業がなかった。⇒新しい挑戦

NewspicksとQUARTZの強みを編集して「世界でもっと影響のある経済メディアを創ろう」という野望⇒新しい挑戦

この背景から考えると、今回の業務提携は、「ちょっとな~」と感じる人も多いのではないでしょうか?

らしくないというか……。私もそう感じてしまいました。

 

しかし!こんな考え方もできます。編集思考

私は、編集思考という書籍が好きで、何度も読みこんでいます。

そこでは、編集の1つである"つなげる"ことの重要性を述べています。

今回も"つなげる"ですよね。

そして、Newspicksがこれから編集する7つの領域のうち、「老い」と「若き」という編集が含まれています。

  • 不毛な世代間対立はもう終わりにしないといけません。
  • 知恵と経験を持つ50代以上の世代と行動力と勢いとアイデアを持つ40代以下の世代
  • この古きものと新しきものをうまくつなげれば、日本には、まだ伸びしろがあります。
  • 異世代がフラットに交ざり合い世代を超えた融合が生まれる場と機会を作る。

もちろん前提として、老害というか、自分の利益だけ考える変革を恐れる人は論外ですけど。

この編集思考により、イノベーションを期待しているのかもしれません。

こういった意味で、今回の資本提携は、ある意味、News Picks の方針に則っていますね。

この話から、我々が、学べること。

今回の話は、とても、深いです。

ビジネスを進めていく上で、誰を船に乗せるか?(出資もある)という話だからです。あなたの会社を経営していく上で、このような場面に出くわす可能性があります。

その際には、必ず、軸というか、芯が必要になると思います。

  • 今、お金が必要なのか?
  • ビジネスが拡大するのか?
  • 相手はイケてるのか?文化はマッチしているのか?
  • この人、なんだか好きだな!って思えるかどうか。

なんかだと思います。

せっかく一緒になったのに、衰退してしまったら意味がないですもんね。

いつも、イメージしておいて解答を準備しておくのが大事かなと思いました。

そうしないと以下のような言葉への反論もできませんもんね(笑)

マジでクッソセンス悪くて震える。死んだほうがいいかも