こんにちは、公認会計士のすげの(@tomoyokenomad)です。
本日は「論語と算盤」の第9章についてまとめていきたいと思います。
動画も撮影しているのでこちらも見てもらえると嬉しいです。
この記事のもくじ
論語と算盤の目次
- 第1章 処世と信条
- 第2章 立志と学問
- 第3章 常識と習慣
- 第4章 仁義と富貴
- 第5章 理想と迷信
- 第6章 人格と修養
- 第7章 算盤と権利
- 第8章 実業と士道
- 第9章 教育と情誼👈ここについてまとめていきます
- 第10章 成敗と運命
なぜ?今の時代に渋沢栄一を学ぶ必要があるのか?その理由についての意見は、以下のリンクに記載しております。
>>渋沢栄一の「論語と算盤」時代や国境超えて使える普遍的な知識、まとめと感想 【①処世と信条】
中田さんのyoutube大学で取り上げていました。19:45秒くらいからです。
【教育と情誼】での3つのポイント
この章では以下の点について、まとめて行きたいと思います。
第9章のポイント、以下に注目しました。それぞれ感想を述べながらエッセンスをまとめます。
- 親孝行は強いるものではない
- 専門性は大事だ
- 女性の力を借りたり多様性の重要性
このポイントについて、詳しく解説し、海外で働くビジネスパーソンにも転用できるように記載していきます。
親孝行なんて強いるな
- 親孝行を強いてはいけない。強制すれば、かえって子供を不孝の子に追い込んでしまう。
- 老害になっていはいけない。そうすれば、その国を不幸に追い込むことになる。
- 人を見抜くスキルが必要だ
興味深いエピソードがありました。それは、渋沢栄一氏の親が、「お前は、優秀だから、自由にして思い通りにしろ。私の言う通りにさせて家業を継がせたいという気持ちはあるが、それでは、お前を親不孝にしてしまうから」という話です。
えっ意外だな!って感じました。昔の親父って頑固で、おさえつけるイメージがあったので。
特に今の時代、変化が激しすぎるので、「親の言う通り」にする。って言うのは、実は、危険だと思います。例えば、いい高校に行きなさい。いい大学をでなさい。大企業に入社しなさい。などのアドバイスは危険です。なぜならば、時代が変化し、価値が変わっているため、過去に正解であっても今では、正解でない可能性が高いからです。
老害にもなってはいけない
これとも関連してきました。
老害って、あまり、よくない言葉ですが、この事とも関連してきました。老害とは、具体的に言うと、以下のような事だと思っています。
- 過去の成功にこだわって、柔軟性がない。
- 学ばない。変化しない。
- 上から目線
です。このような状況であれば、会社は衰退しますし、国家であれば滅亡への道を進んでいると言っていいかもしれません。
ベトナムのような海外で、ビジネスをしている場合であれば、
「どうせベトナム人だから」
のような発言をしている人も、危険です。
そうではなく、年齢や性別に関係なく人を見抜き、また、自らも学び、変化していくことが今の時代特に必要です。
そうした上で、やりたい事、強みであることにどんどん挑戦してもらうというのがより大事になっていくことでしょう。
相手は変えられない、ならば自分が変わればいい
もっというと、このような考え方にもリンクすると思います。相手を変えようとするのではなくて、相手目線になったそこにぼくらは貢献すればいいのです。
実践的な専門知識が大事だ。学問のための学びはいらない。
どのような専門知識をつけるのか?実際に役立つ知識をつけるのか?それを考えるのが大事
学問のための学問は必要ない
学問、学びは大事であるば、それが、実践的でなければ意味がないと言う風に言っています。つまり、実際に社会で役に立たないと意味がないわけです。
自己啓発の書籍ばかり読んで、結局、一歩踏み出せないという人が多数いると言う点と似ていますね。
何のために、勉強するのか?つまり、目的です。これを明確にしなければいけませんね。また、知識ばかりが豊富だが、「情」がない人もダメです。これがないと、強欲、独り占め、誹謗嘲笑、騙すなどのネガティヴな事が起きてしまうからです。
現代であれば、スキルの掛け算に専門性をいれよう!
スキルの掛け算という考え方が、稼いだり、幸福になるためには必要な考え方かなと思います。
これは、藤原和博氏が提唱している3つキャリアの掛け算という考え方とも関連してきます。
一つだけのスキルだけでは、1流になるのは、厳しいから、「組み合わせ」で価値を高めましょう。という考えです。
例えば、私の例で大変恐縮ですが、
公認会計士✖︎英語✖︎海外(ベトナム・インド)
のようなスキルを「組み合わせ」ています。これに時代の変化にキャッチアップするために、IT、ブロックチェーンなどのスキルも勉強しています。ベトナム語も趣味程度にやっています。
女性の貢献が重要。多様性がとっても大事!
女性への教育も、女性が働くことも、国家のためにも大事だ!
すでに100年も前に、渋沢氏が主張しているんですね!それでも、日本の状況は変わらないなんて、さすがに悲しい。
女性差別や軽視が、日本では問題になっていますよね。日本は、男性社会だっていうニュース記事も見ます。閣僚の女性比率が低いことからもそれがわかるでしょう。
こんなにも違う。女性閣僚の比率が一目瞭然…。10カ国の内閣の写真を比べてみた
世界「男女平等ランキング2020」というランキングでは、日本は121位で史上最低だったらしいです。
以下の「シン・ニホン」でも、述べられていましたが、解き放たれていない才能の一つとして、「女性の限りない伸びしろ」を挙げていました。
要は、女性も積極的にビジネスなどに参加すれば、もっと、豊かになるでしょ!ってお話です。これは、本当にそう思います。女性の方が明らかに優秀な部分(特に言語)はあります。そして、シンプルにもったいないです。人口の半分は、女性なんだから、その才能を十分に生かしてきれていないと思うとすごい損失です。
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私は、今ベトナムで働いていますが、80%以上が女性ですし、女性の上司を持つ場合も当然あります。そう言った意味では、日本は大変遅れていると感じます。
LGBTなどの才能、多様性がキーになる
台湾のデジタル担当政務委員(大臣)でありトランスジェンダーのオードリー・タン(唐鳳)氏をご存知ですか?
天才プログラマーとして世界的に認知されていると思います。コロナの状況での対応が世界的に着目されています。タン氏は、トランスジェンダーです。
もし、日本にこれほどまでの才能がある人がいたら、内閣に入閣していたでしょうか?
これは個人的な意見ですが、ノーです。日本であれば、大臣になっていなかったでしょう。
しかし、創造性、クリエイティブなどに着目すれば、そのような性別で判断すべきでないことがわかると思います。
なので、女性に限らず、多様性を認めていかないと、特に日本は、衰退していくんだな=って思います。
★本日のまとめ★ 論語?算盤?
個人的な意見とはなります。本日のポイントについて、論語よりか?算盤よりか?を表にてまとめます。
ポイント | 論語 | 算盤 |
①親孝行は強いるものではない | ◯ | – |
②実務に役立つ専門知識が大事、マインドも | ◯ | ◯ |
③女性進出がかなり大事 | ◯ | ◯ |
第9章は、どちらもですね。
いかがでしたでしょうか?是非、実践して、我々も幸福になり、国家も復活していくとおいいですね。