こんにちは、公認会計士のすげの(@tomoyokenomad)です。
本日は「論語と算盤」の第10章についてまとめていきたいと思います。道徳も大事!金儲けだって大事!って納得するはずです。
動画も撮影しました。参考にしていただければ幸いです。
この記事のもくじ
論語と算盤の目次
- 第1章 処世と信条
- 第2章 立志と学問
- 第3章 常識と習慣
- 第4章 仁義と富貴
- 第5章 理想と迷信
- 第6章 人格と修養
- 第7章 算盤と権利
- 第8章 実業と士道
- 第9章 教育と情誼
- 第10章 成敗と運命👈ここについてまとめていきます
なぜ?今の時代に渋沢栄一を学ぶ必要があるのか?その理由についての意見は、以下のリンクに記載しておりますのそちらご参照ください。
>>渋沢栄一の「論語と算盤」時代や国境超えて使える普遍的な知識、まとめと感想 【①処世と信条】
【成敗と運命】での2つのポイント
最後の章です。ここでまとめているんですね。ちなみに、成敗の意味は、成功と失敗ということです。
第10章のポイント、以下に注目しました。それぞれ感想を述べながらエッセンスをまとめます。
- 努力して運を開拓する!人のせいにしない。
- 成功と失敗を超越しよう。自分のできることをしよう!
中田敦彦のyoutube大学でも、紹介されています。史上No1の書籍らしいです。動画の23分くらいです。
努力して運を開拓する!人のせいにしない
運は、天に委ねるものではない。自分で切り開け!
生まれた時からの運で、人生の決まっている分なんて、ごく僅かな部分だけなはず。
人の性格が、50%は後天的なもの、つまり、習慣などで変わると科学的にも言われているように、自分の人生は自分の考え方・努力で切り開くということです。
なので、努力がとても重要だと言えますね。今風にいうと、“非認知能力”と言い換えることができるかもしれません。
宣言してからやる。万全な準備などない。
本気でチャンスを掴もうとしているのであれば、自分を大きく見せてしまう。ことが大事です。
逆に言うと、ダメな意味での謙遜が、大きなチャンス、運命を切り開く機会を逃してしまうことになっているんですね。
準備なんて、してもしても足りないままです。100%なんてことはありません。
これは、著名人のストーリーも、見ていても、共通する点です。
自社では、出来そうにない。自分ではキャパオーバーのプロジェクトを、まずは勇気をもって、受注しそれから、考えるというパターンです。
私も、これは意識しています。例えば、セミナーをやると宣言→企画を考える。です。
失敗と成功の区別なんてカス。自分のできることをやろう!
失敗と成功という価値観を超越して、正しい道(道理)にそって、行動し続けるなら、価値のある人生をおくることができる。
「人事を尽くして天命を待つ」
という点です。
世の中のために、
「正しい心を持って、自分のできることをやろう!」
という言い方もできます。
そもそも、失敗の定義ってなんだ
そして、失敗の定義とはなんでしょう。こちら、一般的には、以下のようなネガティブなイメージがあるのではないでしょうか?
- 物事がうまくいかない
- モノやサービスが売れない
- 想定・仮説した通りにいかない
などです。ここで、著名人の発言を引用したいと思います。
あの発明家のトーマス・エジソンの言葉がとても刺さります。
「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
「失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう」
つまり、失敗なんて、理論上ないんだ!ってことです。これすごくないですか?
とは言いつつ、精度の高い、仮説というのは重要です。でないと、
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」という書籍の、犬の道を行ってしまうことになり、いつまでたっても貧しいままとなってしまうからです。
つまり、問題を解く前に、本当にそれが解くべき問題であるか、イシューであるかを見極めることがすごく重要です
私が思う現在での、失敗の定義はこうです。
- 仮説を立てない。
- そもそも、行動(挑戦)しない。すぐ、行動しない。
- データを取らない。
これに限りますよね。行動を起こすって怖いです。とっても、気持ちわかります。私も行動は遅いほうだと思います。臆病ですし。
でも、独立してからは変化せざるを得ない状況になったんですね。
そうすると、行動への恐怖は薄らいでいきます。むしろ、行動しないと、不安です。まあ、やってみたら、大したことなかったな、自分でもできるじゃんか!という感じです。
例えば、私は、現在youtubeもやっていますが、昔だったら、120%以上やっていませんでしたね。自分の姿を見るなんて、嫌ですし、顔出しして、なにか言われたら、傷つきますし。
でも、コロナをきっかけ、世の中の流れを汲み取って、動画に挑戦しました。最初は、毎回吐き気がするほど、辛かったのですが、やっぱり慣れるもんなですね。今では、習慣化してしまいました。
細心にして大胆に!
こんな風にも発言しています。
世界の情勢は、めまぐるしく動き、競争も激しくなり技術は、どんどん進む。しかし、日本は、不幸にして、世界の流に乗り損ねた。つまり、後進国の状態にいるということ。
だからこそ、先進国と競争し、追い越して行こうとするためには、彼らの何倍も努力を重ねて進んでいかなければいけない。このため、今までの事業を後生大事に守り抜こうとしたり、間違いや失敗を怖がってためらうような気力のなさでは、国が衰える。
真の価値のある一等国になるために、溌剌としたチャレンジ精神を養い、それを発揮する必要がある。
あまりに、堅苦しくて物事にこだわってしまい、細かいことに目くじらをたてると、溌剌とした気持ちが自然に擦り減り、チャレンジ精神がくじけてしまう。
細心で周到な努力は必要。しかし、大胆な気力も重要。細心さと大胆さの両面を兼ね備え、初めて大事業は成し遂げることができるのだ。
これって、今の日本の状況と同じじゃないですか?データ✖︎AIで、アメリカや中国等に完全に遅れをとっているボロ負けの状況ですよね。
そして、なかなか古い制度を変えれない。とかチャレンジする人が、笑われる傾向があるなど…。
大胆に変化する!ということが必要な局面だと言えます。一方で、細心も大事だといっているのですが、これは以下の書籍とリンクしてきました。
アダム・グラント/楠木建 三笠書房 2016年06月24日頃 売り上げランキング :
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成功している起業家を見ると、すごいリスクテイカーではなくて、副業などしながら挑戦していったパターンが多いようです。
例えば、ナイキの創業者は、会計士で、その業務をしながら、自分の車で、靴を販売していたようです。これってすごいお話ですよね。
なので、「大胆」「細心」の2つを備えるためには、以下がキーポイントになってくると思います。
- 副業を合法的に認める
- ベーシックインカムを導入する
これでしょう。
しかし、100年も前の時代に、渋沢氏がこのようなことを発言している点が驚きでした。
ただ、道理にしたがって行動せよ。人事を尽くして天命を待つ
人事を尽くして天命を待つとは、
人間の能力でできる限りのことをしたら、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せるということ。
と言うことです。
他人との比較、嫉妬、妄想、怒りなどしないで、
- 自分ができること
- 自分が熱中できること、フロー状態になれること
- 自分の強みであること
に集中することが大事だと言っています。自分ができることをやろう!ってことですよね。
例えば、私が、今から、焦って、サッカー選手になる、漫画家になる!って言っても誰もハッピーにはならないのです。
★本日のまとめ★ 論語?算盤?
個人的な意見とはなりますが、本日のポイントが、論語よりか?算盤よりか?を表にてまとめます。
ポイント | 論語 | 算盤 |
努力で運命を切り開く | ◯ | ○ |
失敗なんてない。自分のできることをやろう! | ◯ | – |
こんな感じでしょうか?
「論語と算盤」の第10章、成敗と運命
今でも、そして、海外、ベトナムでも使えるノウハウ、教えばかりですよね。普遍的な知識は、定期的に学び、実践していきたいところです。