こんにちは、マナボックスの公認会計士の菅野です。

今日は、『ベトナムにおける売買契約書の留意点』というテーマでお話したいと思います。

ベトナムでビジネスをされているみなさん、異国のベトナムでいろいろお悩みがあると思います。

ベトナムで売上をゲットした場合、基本的には契約書が必要となります。その時、具体的に何を書けばいいのか?どんなことに留意しなければいけないのか?と悩むことがあると思います。

このような悩みにベトナム6年目の公認会計士の私が、わかりやすく解説していきたいと思います。

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ベトナムに契約書の項目を抽象化して整理する

抽象化すると以下のグループに分類されます。

項目

内容

基本内容

日付欄と署名欄

どちらの企業が売主で買主なのか。会社名や税番号。日付など

⭐️内容は?

サービスや商品の内容

売主が商品の品質等について保証する場合はその内容など

期間は?

契約の期間

商品を買主へ引き渡す納入期日と場所等

いくら?いつ?

報酬はいくら?いつはらうの?

遅延損害金

代金が期日までに支払われなかった際、買主に売主が請求できる遅延損害金の利率の定め

責任は?

サービス や商品に不備があった場合の対応の定め、賠償責任

当事者が尽くすべき責任(善管注意義務)

秘密保持

機密事項の秘密保持の内容。

解除・変更

いずれか一方が契約違反をした場合などに契約が解除できる旨

合意管轄

売買についてトラブルが発生した場合にどこの裁判所で審理するかを定めます

準拠法

どこの国の法律に準拠するか?

このようにグルーピングすると理解しやすいですよね。

2軸マップで販売契約書を整理すると見えてくる!

様々な項目があってごちゃごちゃしちゃいますよね。そこで、2軸マップで整理するとわかりやすいです。

  • 横軸:変動性が高いか?固定的(パターン化されている)か?
  • 縦軸:実質的(重要)か?形式的か?

この視点でマッピングしていくと見えてくるものがあります。結論から言うと、「税務上のリスク」を留意する必要があります。つまり、ここに影響する「内容」がもっとも大事ということが理解できるはずです。

以下のマップを参照してください。

それぞれ、説明していきましょう。

項目

説明

基本内容

日付欄と署名欄

個別性が強いが、形式的です。

⭐️内容は?

超重要。法人税、付加価値税や優遇税制に影響あり

期間は?

個別性あるが、業種によってパターン化される

いくら?いつ?

個別性あり。業種によってパターン化される。ベトナムは一部前払いが多い

遅延損害金

ある程度パターン化されている

責任は?

とっても重要。個別に責任を定める場合あり。

秘密保持

とっても重要。ただ、内容はある程度パターン化される。ただし、ベトナムでは意識が低いことから別途契約書を作成する必要性が高い。

解除・変更

とっても重要。ただ、内容はパターン化される。

合意管轄

内容はパターン化される。

準拠法

内容はパターン化される。

>>ベトナムでビジネスをするための契約書の“準拠法”についてこんな間違いをしていませんか?

このように抽象化して整理すると契約書チェックもしやすいかなあと思います。

複雑な契約書ですが、本日のマップを参考にしてください。

「税務上のリスク」と「紛争が防止したい」という抽象化した視点で契約書を眺めても興味深いですよ!

是非試してみてください!