こんにちはマナボックスの菅野です。
今日は、『最大3百万ドンになる家賃支援給付金』というテーマでお伝えします。
2022年3月28日付けの政府首相の決定第No. 08/2022/QD-TTgにより、工業団地、輸出加工区、又は重点的経済地域に位置する企業で働いている従業員は、条件を満たす場合に、家賃支援給付金を受け取ることができるようです。
- ベトナム進出しており製造会社を経営しており従業員を大事だと思っている人。
ベトナムにおける家賃補助給付の概要
決定書では2つのケースを想定しています。
- 工業団地で働く従業員へのサポート
- 復職した人の支援
日系企業で製造業の場合には影響がありそうです。ワーカーさんの給与水準はそこまで高くないのでそういった意味でかなり大きな影響はありそうです。
それぞれ、いくらくらいの補助なのか?条件などを説明します。
どんな人が家賃補助をもらえるのか?
まず表でまとめますね。
工業団地で働く従業員 | 復職した従業員 | |
金額 | 500.000VND/人/月 最大3ヶ月 | 1,000,000VND/人/月 最大3ヶ月 |
場所 | 工業地帯(IZ)、輸出加工区(IPZ)、重要経済区(KEZ) | 左記同様(その他要件も) |
住まいの期間 | 2022年2月1日から2022年6月30日 | 左記同様 |
労働契約 | 2022年4月1日以前に締結された無期限雇用契約または1ヶ月以上の有期雇用契約 | 2022年4月1日から2022年6月30日までに締結された無期雇用契約または1ヶ月以上の有期雇用契約(更新されたものは除く |
社会保険 | 原則、加入している必要があり | 左記同様 |
工業団地で働く従業員
この場合以下の補助です。
- 支援金額 500.000VND/人/月。
- 支援期間 最大3ヶ月(支援は毎月)
支援対象法人および支援対象基準は以下の通り。
工業地帯(IZ)、輸出加工区(IPZ)、重要経済区(KEZ)の企業で働く従業員。
以下の基準を完全に満たす場合に支援を受けることができます。
- 【住まいを借りている期間】2022年2月1日から2022年6月30日までに、部屋または家屋を借りていること。
- 【労働契約】2022年4月1日以前に締結された無期限雇用契約または1ヶ月以上の有期雇用契約を締結していること。
- 【社会保険】 企業が家賃補助申請者名簿を作成する月の前月に強制社会保険に加入している(社会保険庁の強制社会保険加入者名簿に記載されている)こと
復職した従業員
このケースは以下の通り支援されるようです。
- 支援金額 1000.000VND/人/月。
- 支援期間 最大3ヶ月(支援は毎月)
対象者は以下の通り。
工業地帯(IZ)、輸出加工区(IPZ)、重要経済区(KEZ)において事業登録を行った企業、協同組合、企業世帯に勤務する従業員。
また、以下の基準を完全に満たす場合に支援の対象となります。
- 【住まいを借りている期間】2022年4月1日から2022年6月30日までに部屋または家屋を借りていること。
- 【労働契約】2022年4月1日から2022年6月30日までに締結された無期雇用契約または1ヶ月以上の有期雇用契約(更新されたものは除く)を締結していること。
- 【社会保険事業主が家賃補助申請者名簿を作成する月の前月に強制社会保険に加入している(社会保険庁の強制社会保険加入者名簿に記載されている)者であること。
家賃給付金の申請手続きについて
No. 08/2022/QD-TTgにて、詳細(7項や11項)が記載されていますが、大きな流れは以下の通りです。
- 従業員が申請書作成(様式第1号など)
- 職場に公示
- 企業が申請書を作成(社会保険や人民委員会)
- 省レベル人民委員会はリストと支援金の承認に関する決定を下し、企業に支援金の支払
- 企業が従業員に支払い
だそうです。
決定書などの法律には必ず趣旨がある!
今回の趣旨を考えてみましょう。
おそらく
- コロナで影響を受けた所得が高くない人の支援
- 社会保険の加入を促す
かなと思いました。コロナの影響に対しての支援はイメージしやすいですよね。後者については「要件」に社会保険に原則として加入していることなっています。だから、おそらくベトナムからすると「社会保険加入してよ」というメッセージがあるのだと思います。まだまだ社会保険の加入率は低いそうです。
https://www.viet-jo.com/news/social/201019152836.html
こんな風に考えるとわかりやすいですよね。
詳細は、ベトナム人の総務の人に聞いてみてください!