こんにちは、マナボックスの菅野です。

今日は「ポンジ・スキームの正しい理解と〇〇 to Earnの考え」というテーマでお伝えします。会計思考とも絡めていくので会計が普遍的な知識・ノウハウなのだと改めて理解し頂けると思います。

最近、STEPNなど〇〇 to Earnが流行っていますよね。Axie Infinity(アクシーインフィニティ)というPlay to  earnを聞いたことはありませんか?Axie Infinityはベトナム発のPlay to Earnです。要するにゲームして稼ぐです。私はベトナムにいるのでPlay自体はしていないのですが親近感があります。

ゲームして稼ぐ!なんてけしからん!と思う人もいるかもですが私はそう思いません。以下の記事でもその理由を書いています。

>>ストリートファイターの使い手が職業となる時代

STEPNなど〇〇 to Earnを取り上げて「ポンジ・スキームだ。怪しい。手を出すな」と発言する人が多くいます。そこそこ有名な投資家と名乗っている人もそんな発言をしているので整理したみたいと思ったんですよね。なんだか思考停止になり不安を煽る感じのような雰囲気があったので、きちんと今の時代背景も踏まえて理解していきたいと思いました。

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ポンジ・スキームとは?

ポンジ・スキームとはなんでしょうか?

ポンジ・スキームとは、アメリカで天才詐欺師といわれた、チャールズ・ポンジがその名の由来です。
「出資を募り、運用益を配当金として支払う」と言って資金を集め、実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払いながら、破綻することを前提にお金を騙し取る手法

これは、集めたお金を、「運用してない」のに「そのまま配当と偽って」お金を配る自転車操業的な金融詐欺を意味します。にしても人の名前だったのですね。これだとポンジという名前はこの事件以降誰も付けたがらないでしょうね。もし、このような詐欺スキームが日本で起こって、太郎・スキームとして有名になったとしたら誰も子供に「太郎」とは付けたくないですもんね。

脱線しましたが、ポイントは以下、

  • 実際には運用していない
  • そのまま配当と偽っている

です。この要件を満たしのがポンジ・スキームである詐欺となるわけです。そう言った意味では「〇〇 to Earn」はポンジ・スキームではないのです。

別ないい方をするのであれば、集めたお金で「何か価値を生み出している」のであればポンジ・スキームではありません。

〇〇 to Earnのキーは「価値」を生み出してるか?「ポンジ的な感じ」はいけてないけど。

〇〇 to Earnが「ポンジ・スキーム」だと言われるのは、明らかに上記の詐欺のポンジ(嘘をついて騙す)とまではいかなくても「新規参入者が来ない限り崩壊」という疑念が生まれるからです。

確かに、この側面はありそうですよね。そのプロジェクトに参入してくれる人がお金を払ってくれるから仮想通貨が価値(USDやJPYへ変換する)があるわけです。

〇〇 to Earnは、プロジェクトの内容にもよると思いますが参入者(投資家)騙していない限り「ポンジ・スキーム」ではないのですが、どんな価値を生み出してるのか?と言う意味でよく考える必要があります。

「ポンジ・スキーム」でなくても「ポンジ的な感じ」(新規参入者が来ない限り崩壊)をみなさんは恐れているわけですよね。

その基準は以下のポイントです。一言で言うとそのプロジェクトが「儲け」意外にユーザーに「価値」を提供しているかです。

  • 仮に報酬がなければ誰も望んでやらない
  • ユーザーにとってNFTに報酬源としての価値以外の価値がない
  • 既存ユーザーの最優先事項が原資回収のみだけである

なおNFTについては以下を参照ください。

>>【NFTとは?】理解する2つのコツとぼくたちの心構え

言い換えるともし、Play to earn であれば、まったくゲームがおもしろくなくて、繋がりなどの価値を海だ避け得れば「ポンジ的な感じ」になるでしょう。実際Axie Infinityも一部の人の意見では「そもそもゲームが面白くない」とうのもあるそうです。私はやったことがないのでわかりませんが、この場合、上記の基準にひっかかりますよね。なので続かない可能性が高まる。

〇〇 to  Earn に「価値」があるかを見出せ!

人間にはネガティビティバイアスが備わっているため悲観的なニュースにどうしても反応してしまうのは避けることはできません。なので「暴落」「崩壊」などのタイトルのニュースが多くあるのです。そちらの方が視聴率もPVも稼げるからどうしてもメディアはそちらを選ぶのです。

大事なのはそういった人間の本質(バイアス)を理解した上で冷静、客観的な思考やクリティカルシンキングを駆使してあならが自己責任のもと判断することです。

そのポイントが上記で述べた3つのポイントです。一言で言うと「価値」です。例えばそのプロジェクトにより、以下の価値を生み出していたらどうでしょうか?

  • あなたが健康になり医療費が削減
  • うつ病が治る
  • 脳が活性化してイノベーションのアイデアが出る
  • あなたの仲間が健康になり組織が明るくなる
  • 大事な人との会話が増える。コミュケーションが良くなる。
  • 環境汚染を防止。カーボンニュートラルによる、二酸化炭素の排出量が減少

このような価値を生み出しているプロジェクトであれば「ポンジ・スキーム」ではないことはもちろん「ポンジ的なスキーム」でもないわけです。

まあ、「儲けたいだけ」の場合は大抵うまく行かないです。これはも我々の大先輩(渋沢栄一氏)が答えを出していますので間違いない。それでも人間は学ばない人が多くいますので、いつまでもこれが論点になるわけですよね。

なので〇〇 to Earnの場合はそのプロジェクトのVision とかMissionを見るといいと思います。

「ポンジ的なスキーム」は今までもいくらでもあるでしょ。年金だって。

「ポンジ的なスキーム」の定義を「新規参入者が入らない限り崩壊するビジネス」と定義するとそれと類似するビジネスというのはこれまでもたくさんあるわけです。

例えば、

  • 銀行
  • 保険会社

などです。乱暴に言えば、銀行の場合は銀行にお金を預け入れる人がいなくなったら崩壊するビジネススキームです。例えば仮想通貨、電子的なマネーがさらに発達し、さらに分散型になれば誰も現状の銀行に大切なお金という価値を預け入れる必要がなくなるわけです。そうすると新規参入者が入らないことになり、「ポンジ的」となってしまうわけです。もちろん銀行は貸付先のビジネスを見極め投資(時間を与える)している価値を提供しているわけですがそれも状況が変われば必ずしも「銀行」である必要はなくなってしまうのです。

保険会社だって、保険に加入してお金を払う人がいなければ、いずれ崩壊してしまうビジネスです。

社会保障の年金もそうでしょう?若い世代がいなければ高齢者の生活を支えることはできません。それなのに高齢者のための国になっていることについてはものすごい危機感を覚えるニュースが大きく取り上げられることはありませんよね。だれもポンジ的だ!なんて言わないわけです。

不便がほぼほぼなくなった世の中では価値の定義が変わってきている。

数百年前の人類の悩みは「飢餓」「伝染病」「戦争」でした。つまり解決すべき問題が山のようにあった訳です。この3つによって多くの命が奪われました。

しかし、今はどうでしょう?食料はコンビニやスーパー、レストランで入手できますし、水が飲めないで困ることもないでしょう。伝染病は薬によって解決できます。戦争はなくならないものの過去と比較すると命を奪う数は減っているのです。

『ビジネスの未来』という書籍でも同様の事を主張しています。この本では今の時代を「高原に至った社会」と表現し物資的な生存条件の確保という課題を既に終了していると言っています。つまり、まあ死なないし幸福だという人が増えていると言っているのです。よくよく考えるとそうだと思いませんか?

すなわち、「価値」の定義が変化しています。

例えば、満腹よりもより健康でありたい、芸術など娯楽をもっと楽しみたい、ゲームして興奮したい、いい人間関係を築きたい。などです。

まあ、健康については普遍的な要求という意味では変化していませんが、それでも物資的な不便がなくなった今、数十年前とは著しく変化しています。美味しいものをたらふく食べる⇨適度に食べて健康になっていますしね。

このような時代背景の中、これまでのビジネスが今でも価値があると考えるのはかなり危険で(無駄・不便を生み出し続ける必要がある)考えを変えなければいけません。GDPの成長こそ大事というまやかしに気が付くべきだと感じます。

そこで〇〇 to Earnは一石を投じるアイデアになるかと思います。〇〇にはこれまでにない方法で価値を生み出すからです。GDPには反映されない「無形の価値」です。

人間が人間らしく生きる。より良い社会にするためにはどうすればいいか?と考えた時に〇〇 to Earnはとてもいいアイデアかなと思います。〇〇の価値がキーであることは間違いありませんが。

少なくとも「無駄を作って消費を増やす」(GDPの成長は無駄や不便がある前提)「年齢の高い管理職が座っているだけで高い給与が発生」よりもいい気がしませんか?

会計的な思考で「ポンジ的」なのか?を考えてみよう!

次に会計的な視点でポンジ的なのか?を考えてみましょう。以下の図の通りです。

まず、新規参入者(ユーザー)がNFTの購入でお金が入ってきます。加えてゲームなどでトークン(お金)を消費します。この場合は新規参入者がお金を払うので、・お金が増え・負債(預かり金、保険会社などは責任準備金)が増えます。

そしてユーザーがお金をもらうと・お金が減り・負債も減ります。図で言うと②の報酬の方が①の入金より恒常的に大きくなると崩壊に向かっていきます。

しかし、プロジェクト自体が新規参入者からのお金以外にお金をふやすとしたらどうでしょう。上記で述べた通り、価値の変化は起きていますのでいろんな収益が考えられます。

  • コラボ先からの広告収入(例:アシックス、ナイキ、アディダス)
  • カーボンニュートラルを通じた収入(炭素クレジット)

このような収入が運営者(〇〇 to earn)が得る事ができれば、ユーザーに報酬を払い続けることができます。つまり、重要なことの一つとして社会に価値を与えてその結果、プロジェクトにお金が入るんじゃないの?という視点が抜けていませんか?ということです。

この辺りも考えていいですよね。

※ライセンスについて

運営側の収益を一部でもホルダーに単純に分配(お金でなくトークンやNFTでも)することを謳うと、証券(集団投資スキーム)に該当するようです。この場合正式な ライセンス必要になりますし、色々規制があるようです。この点のリーガルな問題点もクリアすることが必要なようです。

本日のまとめ

今日は、ポンジ・スキームと〇〇 to Earnの考えについてまとめさせて頂きました。

ポンジ・スキームは明らかな詐欺であり、ポンジ・スキーム的は「新たな参入者が入らないと回らない仕組み」。

では、キーはなにか?というとプロジェクトに価値があるか?という点でした。その辺まで考えて判断するといいかなと思います。まあ、メディアは人間のネガティビティバイアスを狙ってネガティブなニュースしか取り上げないんですけどね。煽りがバズるんです。

なのでニュースは見ないとかクリティカルシンキングを鍛えることがどんな場合も大事だと思います。