みなさん「棚上げ力」って言葉をご存知でしょうか?
ググって探すといい記事が見つかります。以下の記事はとてもいいです。この「棚上げ力」ベトナムの社長には必須の能力です。
https://www.theresponse.jp/blog/president/71372/
今日は「棚上げ力」と「実行力」のバランスというテーマでお伝えします。
今日の記事を読んでいただければ「よし、きちんと言うことは言おう!」と自信を持てるはずです。なぜなら私もその1人だったからです。
この記事のもくじ
ベトナムでの日本人駐在員社長は「棚上げ力」が必要だ!
まずそもそも「棚上げ力」について説明したいと思います。
ベトナムで社長をやっていると、現地スタッフ、現地のやり方の改善ポイントがたくさん見えてきますよね。
あなた、社長からみるとこのスタッフに突っ込みたい点、お願いしたい点、たくさんあるかなと思います。私はいっぱいありますよ。国や文化が異なるので「さっぱりわからん」みたいなこともありますよね。
でも、そのお願いが自分もできていないことの場合、お願いをしにくいと思うんです。「おまえだってできてねーじゃねーか!」「こんなことも知らないの?」「現場も知らないのに!知らないから言えるんでしょう」って思われるのが怖いかもしれません。
なんだか悪い気がして指摘しづらい…。 気持ちはわかるけれど、そこは自分のことを棚にあげて注意しようよ、というのが「棚上げ力」です。 なぜなら人は気づかないことは改善できません。 注意してあげるからこそ、気付ける。結果、改善が可能です。 一時的には気まずいかもしれません。 が、長期的に見れば確実にその人のためです!
遠慮しちゃうかもしれません。けれどもそもそも全てをできる経営者はいません。ゼロです。「棚上げ力」がなければ会社は成長しないんですね。そういった意味でも「棚上げ力」は必須なんです!
to be nice to be cool リーダーの本当の優しさは時に厳しい判断と決断ができなくてはならない
という言葉を森岡毅さんが出ているYoutubeで聞いたのですがまさにその通りと思いました!
一方で「実行力」も大事です。
「棚上げ力」はとても大事だ!というのを説明しました。なので自分が直接できないことでも思ったことや提案ははっきりと伝えるのが大事です。
一方で「あいつ口だけじゃん」となってはメンバーに不満が生まれるし誰もついてこないでしょう。だからこそ「実行力」(コミット力とも表現できると思います)が大事なのです。言い換えると「裸の王様」にならないように行動せよ!とも言えます。
簡単に言うと
- 自分がやるべきことを認識し(言語化できるほど!)
- それに対して徹底的に「行動」する(いい結果はあんまり関係ない。挑戦には失敗が付きもの。当たり前)
ということを実施することです。
例えば私であれば、ベトナム語がわからないのでいろんな細かい実務(申告書のことなど)は出来ませんが以下のことは意識して「行動」しています。
- マーケティング活動(これに関連するコンテンツを圧倒的に作って世の中に出す)
- 値決め
- カルチャー作り
- 契約を切るときの最終意思決定
- 何か大きな問題起きた時の謝罪(責任)
だからこそ最大限に「棚上げ力」を発揮できるのだと思っています。「棚上げ力」は言い換えると「お願い力」でもあります。実は人は「お願い」されると嬉しいみたいなデータもあるので遠慮しなくてもいいと思います。「お願い」のコツなどはあるのですが。(例えばピグマリオン効果など)
2軸マップで整理してあなたはどこにいるのか?をチェック
今自分がどこにいるのか?をチェックするためのマップを簡単に紹介します。簡単です。
- 縦軸:棚上げ力が強いか?弱いか?
- 横軸:実行力があるか?ないか?
です。
理想は右上
まず理想です。「実行力」はあることはもちろん、「棚上げ力」もきちんと備えているリーダーです。ここを目指すのが最強です。
右下:自分には厳しいけど…。
次にに右下です。自分には厳しいけどメンバーに厳しく言えない人です。これはちょっと厳しいです。自分も意識しないとここにカテゴリされる人なので注意をしています。
「棚上げ力」を発揮しないで「自分に厳しい」だけだと、結果的に「みんなに優しくない」となってしまいます。厳しいこというと嫌われちゃうから怖いとかなっちゃいますよね。それは「優しい」とは言わず「自分にだけ優しい」となってしまうわけです。
ここのコツとしては「会社がどこにいきたいの?」いわゆるビジョンを明確にすることです。会社のメンバーは「友達」ではなく「仲間」です。とくに和やかに楽しく過ごしたいだけじゃないでしょう?
あんまりいい事例かわかりませんが、プロ野球で3年連続の最下位の中日ドラゴンズの監督は「3年間トータルで見たら優し過ぎた」と自己評価しています(涙)。以下の動画の21分45秒くらい。
これは今日の記事で言い換えると「棚上げ力」が足りなかったのかもしれません。リーダーの本当の優しさは時に厳しい判断をしなければいけないのですよね。
左上:口だけ野郎
左上は「口だけ野郎」です。「棚上げ力」は強いけど「なにもしない」人。
よくお客様にはいい格好するけど、責任だけ全部部下になすりつける上司もここに含まれるかもしれません。
私たちはここに来てもいけないでしょう。 長期的に見れば会社は結果を出せないですし、いい人間関係を築くこともできません。「友達」は必要じゃないですが「仲間」はどうしても必要。
左下:最悪パターン
ここは論外ですね。すぐ退職して帰国しましょう。
まとめ
今日は真のリーダーには「棚上げ力」も「実行力」もどっちも大事だ!と言うお話でした。一般的には海外であるし駐在期間も短い(合計で3年とか)ので「棚上げ力」が低い人が大半だと思います。日本人の特性かもしれません。
けれど「棚上げ力」もガンガン発揮していこうよ!というのを意識することによって会社もあなたも成長するはずです。ただ「実行力」も忘れてはいけません。
どうかこの記事が少しでもみなさまにお役にたてることを祈っています。