ベトナムでビジネスを進める中で、商品売買契約は、取引をスムーズかつ安全に進めるための心強い味方です。でも、契約書の作成や確認は少しハードルが高く感じられるかもしれませんね。この記事では、そんな商品売買契約の基本的な構成や作成時の注意点を、わかりやすくご紹介します!
この記事のもくじ
商品売買契約の基本構成を解説
商品売買契約は、内容によって細かく分かれますが、大きく分けると以下の4つのセクションに整理できます。それぞれのポイントをざっくりチェックしていきましょう!
契約当事者と取引内容の明確化(第1条~第2条)
まずは基本中の基本、契約当事者の情報と取引内容を明確にする部分です。
当事者情報の記載
売主と買主の企業名や所在地、代表者名、連絡先などをきっちり書きましょう。代表者が直接署名しない場合は、委任状の情報も忘れずに!取引内容の詳細
商品名や数量、単価などを記載します。ここで注意したいのは「総額を文字で書く」ことです。例えば「50,000,000 VND」なら「五千万ベトナムドン」と表記します。これで、数字の誤解を防げますね!
商品の仕様と引渡し条件(第3条~第5条)
次は、商品のクオリティや引渡しに関する条件です。ここをしっかり押さえることで、後々のトラブルを回避できます。
商品の品質と梱包
商品の品質基準や梱包材、重量などを具体的に記載します。「こんなはずじゃなかった!」を防ぐためにも、詳細に書くのが大事です。引渡し条件
商品の引渡しスケジュールや場所、費用負担について明記します。また、検品手続きや不備があった場合の対応方法を記載しておくと安心です。
支払い方法と保証条項(第6条~第11条)
このセクションでは、お金の流れや商品の保証について取り決めます。
支払い条件
現金や銀行振込などの支払い方法や期限を明記しましょう。また、何らかの問題があった場合に支払いを停止できる条件も記載することで、リスクを軽減できますよ。ベトナムの場合は50%前払いが多いと思います。保証内容
商品の保証期間や使用説明書の提供義務を規定します。さらに、知的財産権を侵害しない商品であることを保証する条項も重要です。
紛争解決と契約の有効性(第12条~第16条)
最後に、トラブル発生時の対応や契約期間についての取り決めです。
紛争解決
問題が起きたら、まずは双方で話し合うのが基本。それでも解決できない場合は裁判所に提訴する流れを明記します。契約の有効性
契約期間と、その終了後の清算手続きについて規定します。双方が同意した部数を作成し、きちんと保管しましょう。
全文記載の契約書雛形
契約作成時の注意点
契約書を作成する際に押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
内容を明確に記載すること
曖昧な表現を避け、誤解が生じないように記載します。例えば、「引渡し時の検品方法」や「支払い停止の条件」などを具体的に書くことが大切です。損害賠償の条件を設定
商法2005(第301条)に基づき、違約金の上限を最大8%に設定します。違約金が明記されていると、万が一のトラブル時に役立ちます。知的財産権の取り扱い
買主が提供した図面やデザインを使う場合、その知的財産権の責任範囲を明確にしましょう。双方の理解をそろえておくことでトラブルを防げます。
本日のまとめ
商品売買契約は、企業間の信頼を築き、取引をスムーズに進めるための基本ツールです。しっかりと内容を詰めて契約を交わすことで、不必要なトラブルを防ぎ、安心してビジネスを進めることができます。
「でも、どこから始めればいい?詳しく知りたい。ベトナムの」という方は、ぜひ弊社の専門的なデータベースを活用してみてください!!