こんにちは!ラボの菅野です。

この記事では、ベトナムに入国するために必要な2つの主要なビザ、電子ビザ(EV)シールビザ(通称:ステッカービザ)について、やさしく・わかりやすく比べていきます。

「観光で行くだけだから簡単に済ませたい…」
「ビジネス目的だけど、どっちを選べばいいの?」
「延長ってできるの?」

そんなあなたのお悩み、この記事でぜんぶスッキリ解決しちゃいましょう!

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💡 まず「ビザ」ってなに?基本から

ちょっとだけおさらいです。よく知っている人も多いと思いますが確認しましょう。
**ビザ(査証)**とは、その国に「入ってもいいよ」と許可をもらうための公式な書類のこと。

>>【知っておくべき!】ベトナムに渡航するためのビザ(査証)情報のまとめ【種類・取得・免除】

ベトナムの場合は、「出入国・外国人の滞在に関する法律(2014年47号法)」の中で以下のように定められています:

第3条11項:「ビザとは、ベトナムの権限ある機関によって発給される、外国人がベトナムに入国することを許可する文書をいう。」

つまり、観光でも仕事でも、原則として「ビザ」が必要になるわけですね。

ベトナムの 電子ビザ(EV)とは?

**電子ビザ(EV)**は、パスポートに貼られるビザではなく、オンラインで申請して発行されるデジタル形式のビザです。

📌 特徴まとめ:

  • 申請:オンラインのみ(公式ポータルサイト
  • 形式:PDFファイルで発行 → 印刷して持参
  • 対象:全て
  • 入国地点:空港・陸路・港湾など33か所に限定
  • 滞在目的:観光、短期出張、親族訪問 など
  • 有効期間:最大90日間(単回 or 複数回入国可)

🏷️ シールビザ(ステッカービザ)とは?

シールビザは、パスポートに直接貼付(または押印)される従来型のビザです。

📌 特徴まとめ:

  • 発行場所:ベトナム大使館/国際空港(事前承認が必要)
  • ビザ種類:観光(DL)、ビジネス(DN1/DN2)、労働(LD)、投資(DT)、訪問(TT)など
  • 滞在目的:短期〜長期のビジネス、労働、投資など
  • 有効期間:1ヶ月〜最大5年(種類による)
  • 延長:条件により可能
  • 一時滞在カード、労働許可証などの行政手続きにも使用可能

です。

電子ビザとシールビザを徹底比較!

比較するとわかりやすいです。実務が法律と違うということはよくあるので以下はあくまで参考です。

比較項目電子ビザ(eVisa)
通常ビザ(シールビザ/ステッカービザ)
申請方法オンライン申請(ポータル:evisa.gov.vn)
在外ベトナム大使館/領事館、またはベトナム国内の招へい機関経由
発給形式PDFファイル(印刷して持参)
パスポートに直接貼付または押印
発給機関公安省出入国管理局
在外公館(大使館・領事館)/空港(アライバル)
対象国すべての国(2023年8月15日以降)
世界中の国が対象(ただし手続き要件あり)
滞在可能目的観光、短期出張、親族訪問など(※就労は不可)
観光、ビジネス、就労、留学、投資、結婚など多目的
有効期間最大90日(単回 or 複数回)
1ヶ月~最大5年(ビザの種類により異なる)
入国回数単回または複数回(選択式)
単回/複数回、ビザの種類に応じて可
費用25USD(単回)/50USD(複数回)
種類によって異なる(例:ビジネスビザ6,000,000 VND〜)
延長の可否原則延長不可(再申請が必要)
条件付きで延長可能
労働許可証取得基本、不可(eビザでは就労目的の入国不可)ただし実務は?
可能(就労ビザを経てワークパーミット申請が可能)
一時滞在カード基本、不可。ただし実務は?
可能(長期滞在目的のビザが必要)
保証人の要否不要
ビザの種類によっては必要(例:就労、投資など)
対象者におすすめ個人旅行者、短期出張者、親族訪問者
長期滞在予定者、現地で働く人、投資家、留学生、現地法人が関与する人
入国可能地点数42か所(空港・港・陸路)
ビザ種類によりほぼ全ての入国地点が利用可能

このようになります。

🧑‍🏫 どっちを選べばいいの?タイプ別おすすめ

電子ビザ(EV)がおすすめな人

  • 観光や短期出張(最大90日)目的の人
  • 自分で手続きをしたい人(保証人不要)
  • 対象国に該当している人
  • コストを抑えたい人

シールビザがおすすめな人

  • 労働・投資・留学など長期滞在を考えている人
  • 一時滞在カード・労働許可証などの行政手続きが必要な人
  • ビザ延長や再入国の可能性がある人
  • 対象外国籍の人(EV申請ができない場合)

よくある質問(FAQ)について

Q1. EVビザの有効期間はどのくらいですか?

A. 最大90日間です。単回または複数回入国も選択可能です。

Q2. EVビザで複数回の入国はできますか?

A. はい、申請時に「マルチエントリー(複数回)」を選べば可能です。

Q3. シールビザは延長できますか?

A. はい、条件を満たせば延長可能です。ビザの種類(労働、投資など)や保証機関の有無によって手続きが異なります。

まとめ:あなたに合ったビザを選ぼう!

ベトナムの電子ビザ(eビザ)と通常のシールビザは、それぞれにメリットと向いている人が異なります。

あなたの目的おすすめのビザ
観光・短期の出張・親族訪問電子ビザ(eビザ)
現地での就労・長期滞在・投資・留学など本格的な活動シールビザ(通常ビザ)

eビザはシンプル・スピーディ・安価で、短期滞在にとても便利。
一方、シールビザは多目的で柔軟性が高く、長期的な手続きにも対応可能です。