🏗 ベトナム検収書（Minutes of Acceptance）について徹底解説！

こんにちは！マナラボの菅野です。

ベトナムで工事や業務委託、商品納品などの現場に関わっていると、よく出てくるのが「検収書（Minutes of Acceptance）」。

でも…

• 「これっていつ必要なの？」
• 「英語とベトナム語両方あるけど、ちゃんと意味わかってる？」
• 「サインだけもらって終わりにしてない？」

そんな不安、ありませんか？

今回は、会計・法務・税務の現場でも通用する、正しい検収書の使い方を、実務寄りで、やさしく、でもしっかりと解説していきます！

「検収（Acceptance）」とは？

まずは基本から。

検収とは、完了した作業や納品物の内容・品質を、関係者全員で確認し、書面に記録するプロセスです。

建設・設備・製造・IT・物販など、業界に関係なく重要ですが、ベトナムでは特に「検収議事録（Minutes of Acceptance）」が契約履行と支払の根拠になるため、実務上とても大事です。

 分野別の英訳例の紹介

よく英語が利用されるのでその関係性を理解しましょう。

 検収書はいつ必要？

こんな場面で登場します：

• 工事の中間検収（例：基礎・構造など）
• 最終引渡し時の完了確認
• 部分納品時の受領確認
• 税務署や監査法人への証憑として
• 分割支払や出来高払いの際の根拠書類として

検収書の中身ってどうなってるの？

検収書の構成要素は、以下のように整理されます。概要だけ解説しますね。

検収議事録の主要構成（最新版フォーマット準拠）

🏢 1. 表題と基本情報

• 書類名（MINUTES OF ACCEPTANCE OF COMPLETED WORK など）
• 国家スローガン（例：SOCIALIST REPUBLIC OF VIETNAM – Independence – Freedom – Happiness）
• 作成日（Date, Month, Year）

🏗 2. プロジェクト情報

• プロジェクト名（Project）
• パッケージ番号（Package）
• 検収番号（Record No.）
• 実施期間（Work volume performed from… to…）

3. 参加者情報（PARTIES PARTICIPATING IN ACCEPTANCE）

• 投資者／建設管理委員会代表（氏名・役職）
• 施工業者代表（氏名・役職）
• 監督・設計コンサルタント（任意）

4. 検収対象と内容（VOLUME ACCEPTED）

• 表により、「契約時点 vs 実績 vs 今回検収分」が一目で確認可能
• 数量ベースで進捗を明確化できるため、分割払いや進捗報告に不可欠

5. 検収の所見と結論

• 「設計図書・基準に適合している」旨のコメント
• 次の工程に進んでよいかどうか（Accept or not）
• 是正修正が必要な場合は、その内容と期限の記載

6. 署名と捺印

• 関係者すべての署名（投資者、施工者、監理者など）
• 法的証明として、必ず印鑑付きが推奨

注意点とベストプラクティス

• バイリンガル（英語＋ベトナム語）で作成することが多い
• 金額の記載は原則なし（数量と内容のみ）
• 検収書がないと、VATインボイスが発行できないケースも
• 電子化したPDFはバックアップ必須（紙ベース＋デジタル保管）

🧾 よくある質問（FAQ）

Q：検収書がないと支払できない？
A：はい、多くの契約で支払条件に「検収完了」が明記されています。

Q：サインが1人だけでも大丈夫？
A：原則、すべての関係者（発注者・受注者）が署名していないと無効になることも。

Q：保証期間の終了にも検収書が必要？
A：はい、「Warranty Completion Acceptance」などが別途必要です。

📝 まとめ：検収書は「信頼」と「お金」の証明書！

検収書は、

✅ 支払の根拠
✅ 契約履行の証明
✅ トラブル防止の防波堤
✅ 税務監査の武器

…になる、非常に重要な文書です。

「検収書があるかないか」で、あとあと大きな違いが出てきます。

💬 もし不安なら、私たちマナラボがサポートします！

• 英越の併記テンプレートがほしい
• ベトナム語の記載内容が心配
• 税務署に見せる用にきちんとしたフォーマットがほしい

そんなときは、お気軽にマナボックスへご相談ください！

この記事が、現場で働く皆さんの安心と前進のきっかけになればうれしいです✨
次回は「保証期間終了時の検収報告書」や「インボイスとの関係」もご紹介予定です！

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