こんにちは、マナボックスの菅野です。

今回は、2025年5月14日にベトナム・ハノイの**郵政通信技術学院(PTIT)で開催された、話題のイベント「NextGen Accounting」**の様子をレポートします!

なんと光栄なことに私(菅野)も誘ってもらい、この大学で少しだけお話しする機会をいただきました。大学の記事やSNSは以下のリンク先を参照のこと。

https://tckt.ptit.edu.vn/2025/05/18/hoi-thao-nextgen-accounting-kien-tao-tuong-lai-cho-nganh-ke-toan-trong-ky-nguyen-so/

https://www.facebook.com/fanpagekhoatckt1ptit/posts/pfbid02cPxSkDemciHjuS1BmUtkTsXDSh5Jqsw6DXJRE2YA4STw7C2Uqo7sb6viuz7VkCZFl

「会計=記帳」の時代はすでに過去のもの。デジタル時代において、会計人材に求められるスキルも、キャリアも、そして未来も、大きく変わりつつあります。

このセミナーは、学生たちにその「変化の本質」と「これからの備え」を届けるために開催され、実務・教育・テクノロジーの観点から、非常に濃密な議論と交流が展開されました。

🔍 会計は「数字」から「戦略」へ──開幕スピーチ

オープニングを飾ったのは、ダン・ティ・ヴィエット・ドゥック准教授・博士(財務・会計学科1学科長)。

「これからの会計人は、“帳簿をつける人”ではなく、“データを読み解き、戦略を導く人”です。
そしてそのためには、テクノロジーの理解と同時に、“批判的思考”と“職業倫理”が不可欠です。」

この言葉は、全体のセミナーの指針となるものであり、まさにデジタル化時代における会計の本質を突いていました。


📊 2035年の会計業界とは?ロアン氏が描く未来地図

続いてマナボックスの出資者でもありディレクターであるロアンさん。

続いて登壇したのは、Manabox Vietnam コンサルティングディレクター グエン・ティ・ロアン氏
日系企業300社のDX導入を支援してきた実績から、会計業界の未来像をこう語りました:

✅ 「2035年には、従来の会計業務の40%が自動化される」
✅ 「新たに登場する職種:AI監査人、財務データアナリスト、DXコンサルタント」
✅ 「ブロックチェーンによる取引の透明化が進む」
✅ 「Power BI、Pythonなどのツールは“必須スキル”に」

そして、次世代に向けてこう問いかけます:

2035年のあなたは、どこにいますか?

🌐 世界のキャリア意識と課題:ACCAハン氏が語るリアル

さらに、ACCAベトナムのレ・ティ・ミー・ハン氏は、10,000名・175カ国の専門家調査に基づき、以下のようなトレンドを提示:

  • 🧭 Z世代の55%、Y世代の53%が「起業」に意欲
  • 🧭 若者の40%が副業でスキルの幅を広げている
  • ⚠️ 技術格差:Z世代のうちテクノロジーに自信があるのは43%
  • ⚠️ ESG(環境・社会・ガバナンス)への関心が急上昇(特に発展途上国の学生72%)

彼女はこう語ります:

「ACCAは単なる資格ではありません。世界へのパスポートです。」

💬 専門家との対話:AIは会計士を奪うのか?

Q&Aセッションでは、「AIに会計士の仕事は奪われるのか?」という鋭い問いが投げかけられました。

グエン・ティ・ロアン氏の答え:

「AIはプロセスを効率化する道具にすぎません。
真の価値は、“人間による分析”と“戦略提言”です。」

レ・ティ・ミー・ハン氏の助言:

「どの科目も、現実の課題を解く“道具”として捉えましょう。
ケーススタディに挑戦し、卒業生と繋がり、失敗を恐れないでください。それが最高の授業です。」


🇯🇵 菅野智洋(マナボックス代表)が語る「日系企業での成功法」(ベトナム語の記事はほとんどちがうけど)

そして、特別ゲストとして登壇したのが、私――マナボックスベトナム代表 菅野智洋です。

学生の皆さんから、「日系企業で働くには何が必要ですか?」という質問をいただきました。

私はこうお答えしました。(となっているのですが以下のポイントはズレてますね💦そんなこと言ってない)

✅ 日本語能力N3以上
✅ 会計ソフト(Freee、MFクラウド)の使用経験
✅ ベトナム税法・会計制度の理解
✅ 何よりも「規律」「手続き遵守」「チームワーク」の姿勢

そして最後に:

「まずはインターンから、“日系の経理文化”を体感しよう。
技術研修にも積極的に参加すれば、きっと大きなチャンスにつながります!」

わたしこんなことはあんまり言ってないんですよね😭 日本語のスキルのことなんて一言も言ってない。「日本の会社で働くなら日本の文化を学んで好きになった方がいい!といいました。ベトナムに対して尊敬もなく興味がない日本人とは働きたくないでしょう?」と言った記憶はありますね。その他、、、、。

  • 「頭のいい人IQの高い人」の価値がなくなるから「ナイスパーソン、人から好かれる人」になれ。知識とか頭の良さではもはやAIに勝てなくなるだろう。
  • ビジネスコミュケーションのスキルは大事。結論から話して理由。この順番。ビコーズから始まる人は能力が低い。
  • 実際のケーススタディとしてベトナム人が日系企業の社長になってるケースを2件。なのでキャリアとしては悪くないみたいな。

✨ イベントの意義:未来への一歩を踏み出す場

この「NextGen Accounting」は、単なるセミナーではなく、学生たちにとっての“未来へのスタート地点”となりました。

  • 会計が「データ×戦略×倫理」の融合へと進化していること
  • 自動化の波の中で“人間の価値”がより重要になっていること
  • グローバル市場でも通用するスキルとマインドが求められていること

これらを、実務・教育・企業の現場からリアルに学べる、またとない機会だったのです。

🎯 今後の展望:知識と情熱が“未来”をつくる

PTIT財務・会計学科1は、今回の成功を受けて、今後も以下のような取り組みを継続していく予定です:

  • ✅ 実務家との連携による専門プログラムの実施
  • ✅ 学生と国際機関・企業をつなぐキャリア支援
  • ✅ デジタル変革を見据えた教育カリキュラムの刷新

デジタル時代の会計は、単なる「管理」ではなく「創造」の時代です。
知識と情熱を武器に、自分の未来を切り拓いていきましょう!

🔗 Manaboxは、これからも次世代の会計人材育成を支援していきます!