PLAN-B Technologies Vietnamは、デジタルマーケティングやテクノロジーサービスを手がける日本の株式会社PLAN-Bが、ベトナム・ハノイに設立したグループ会社です。2024年にスタートしたばかりの新しい拠点で、日本の本社と連携しながら、自社のプロダクト開発を行っています。

たとえば、インフルエンサーマーケティングを支援する「Cast Me!」という 日本でも使われているサービスの開発を、ここベトナムで進めています。

現地のメンバーと力を合わせて、スピード感のあるものづくりや、日本とベトナムの橋渡しを大切にしながら、少しずつ体制を広げているところです。現在は10名から20名ほどのチームですが、将来的にはさらに大きな規模へ拡大していく予定です。

今回は、このベトナム拠点を立ち上げ、チームとともに事業を育てている現地の責任者である岩井航大氏に、お話を伺いました。

概要
  • 業種:ITプログラミング/ソフトウェア開発
  • 従業員:10
  • URL:https://www.plan-b.co.jp/
  • 導入サービス:会社設立支援及びその後の会計・税務、人事労務支援
  • マネージャー: 岩井航大

ここがポイント!

  1. 設立初期の不安を支えてくれた、“自分ごと”で動く対応力
     自らが現地に足を運び、悩みに寄り添ってくれる行動力に安心感。
  2. チャットなどで気軽に相談できる、臨機応変な実務サポート
     税務・会計はもちろん、それ以外の細かな実務まで気軽に相談できる体制が心強い。
  3. 制度変更や現地実務に強い、信頼できる情報発信力
     ベトナム実務に特化したブログや資料が豊富で、調べるたびに頼りになる存在。

今回、マナボックスベトナムのサービスを利用したきっかけを教えてください。

-不安だらけの設立期、信じられる相談相手が必要でした

会社設立を検討していた当時、資本金の要件や規制変更があり、「本当にこのまま進められるのか」と不安な中で、いろいろな情報を集めていました。そんな中で、弊社メンバー経由でマナボックスさんの存在を知りました。

中でも印象的だったのが、マナボックスの菅野(すげの)さんが実際に動いているという点です。単に情報提供だけでなく、具体的な行動──たとえば、計画投資局(DPI)に自ら足を運んでいたりなど、「この事務所はこれは本気で動いてくれてるな」と感じました。いわゆる“自分ごと”として対応してくれている印象があり、「代表自ら対応してくれる」という安心感がありました。

設立支援を行っている複数の会社にも問い合わせをしましたが、その中でマナボックスさんを選んだ理由は、単なる法人設立にとどまらず、その後の会計・税務・法務などの実務まで含めて、長く伴走してくれそうだと感じたことです。他社さんの中には、初期のやり取りは日本人でも、その後の実務的なやり取りはローカル任せ、というケースも多く、少し不安に感じた部分もありました。

もうひとつ決め手になったのが、ベトナム実務に関するブログやコンテンツを積極的に多く発信していたことです。ベトナムに関する情報を自分で調べている中で、何度もマナボックスさんの記事に行き着きました。「ここまで情報を開示している会社なら信頼できる」「現場での知見がある」と感じ、選ばせていただきました。

実際に、マナボックスの支援はどうでしたか?

-チャットでの臨機応変な対応が、現場では何よりありがたい

マナボックスさんに実際にお願いしてみて、一番良かったと思うのは、会計だけでなく、法律や実務の細かいところまで親身になって対応してくれた点です。

たとえば、ベトナム人の担当スタッフであるハンさんやミーさんには、チャットで気軽に相談させてもらっていますが、いつも丁寧に答えてくれて安心感があります。会計や税務に限らず、「こういう場合どうしたら?」といった細かい実務的な相談にも真摯に対応してくれるところがありがたいです。

また、日本人会計士の方々やマネージャークラス(ベトナム公認会計士のフオンさん)の方もチームにいて、難しい案件になるとしっかり上のレイヤーでカバーしてくれる体制が整っていると感じています。チャットでのやり取りもスムーズで、こちらが困っているときには迅速にサポートしてくれました。

一方で、今後改善を期待する点も正直お伝えすると、コンプライアンス関連の提出書類などのスケジュール感がギリギリになるケースがあったことです。たとえば、「この書類、明日が提出期限です!」という連絡が来ることがあって、かなり焦ることがありました(笑)。もちろん、お互いの確認や社内事情もあるとは思いますが、そこは仕組化して頂き、今後さらにスムーズに連携していけたら嬉しいです。

それと、社内では今後総務スタッフが産休に入る予定があり、その間のサポート体制についても相談させてもらいました。マナボックスさんは本当に臨機応変に対応してくれる姿勢があるので助かります。「必要なときに、必要なだけ」という対応スタンスがありがたかったですね。

ちなみに、「決算書のレポートのグラフ化」などの可視化はまだ実装されていませんが、将来的に導入してもらえるととてもありがたいと感じています。ベトナムドンの数値だけだと把握しづらいこともあるので、今後の機能拡充にも期待しています。

今後、御社で実施したいことを教えてください。御社の展望とは?

“人を大事にする”を軸に、ベトナム発のプロダクトを形にしたい

これからの展望として、私たちは単に「既存業務を維持する」だけでなく、ベトナムという現地に根ざしながら、新たなプロダクトやサービスを自分たちの手でつくっていきたいと考えています。

現時点では明確に形が決まっているわけではありませんが、SNSやECを活用したマーケティング支援やBtoCサービス、たとえばTikTokでの商品販売や、日本の高品質な商品(例えばサプリなど)をベトナム市場へ届けるための仕組みづくりなど、いくつかの軸で動き始めています。

開発力を活かしながら、ベトナム人ユーザーにとって本当に使いやすく、価値あるプロダクトを届けることが目標です。

その中で、私たちが何よりも大切にしているのは「人」です。

これは社外に向けた話だけではなく、社内のメンバーや関わるスタッフに対しても同じです。たとえば社内での会食やイベントのような文化的な活動も「人と人との関係性」を育む大事な要素と考えていて、「一緒に働いていて楽しい」「このチームで挑戦したい」と思える環境づくりを常に意識しています。

実際、採用活動でも「チームの雰囲気が良さそうだから応募した」といった声をいただくことも増えました。“人を大事にする姿勢”が、採用や定着、さらには事業の発展にもつながっていると感じています。

今後もこのスタンスは変えず、テクノロジーと人の力を組み合わせながら、ベトナムでしかできない価値づくりを模索していきたいと考えています。