こんにちは、公認会計士のすげの(@tomoyokenomad)です。

本日は「論語と算盤」の第7章についてまとめていきたいと思います。

動画も撮影しました。

 

論語と算盤の目次

  • 第1章 処世と信条
  • 第2章 立志と学問
  • 第3章 常識と習慣
  • 第4章 仁義と富貴
  • 第5章 理想と迷信
  • 第6章 人格と修養
  • 第7章 算盤と権利👈ここについてまとめていきます
  • 第8章 実業と士道
  • 第9章 教育と情誼
  • 第10章 成敗と運命

なぜ?今の時代に渋沢栄一を学ぶ必要があるのか?その理由についての意見は、以下のリンクに記載しております。

>>渋沢栄一の「論語と算盤」時代や国境超えて使える普遍的な知識、まとめと感想 【①処世と信条】

中田さんもyoutube動画で取り上げています。13:51秒くらいですね。

【算盤と権利】での3つのポイント

この章では以下の点について、まとめて行きたいと思います。

第7章のポイント、以下に注目しました。それぞれ感想を述べながらエッセンスをまとめます。

  1. 貧富の格差を是正
  2. 愛と仁の違い
  3. 良い競争は大事だ!勝たなければいけない時がある。

このポイントについて、詳しく解説し、海外で働くビジネスパーソンにも当てはめてみたいと思います。

貧富の格差を是正する

貧富の調和を計る。「思いやりの道」

経済格差やブラック企業など、現代においては、様々な格差が生まれています。そんな時こそ大事な考えが、道徳と主張しています。

経済格差については、一方的に、否定しているわけではありません。「金持ちがいるから貧しい人が生まれてしまうのだ」という考えでは国が豊かになるわけがないと言っています。個人の豊かさは、国家の豊さと関連しているといっているのですね。

現代でいうと、ベーシックインカムとも関連してきました。ベーシックインカムであれば、心の安定を担保できるので、新しい挑戦が増えていくはずです。日本人は、才能があるのに行動がなかなか起こせない人が多い民族かなと思います。これを解決することにもなりますよね。

「愛」と「仁」の違い

「自分がして欲しくないことは他人にもしない」

キリスト教と孔子を比較していました。

相手目線と科学的な根拠

キリスト教は、

自分がして欲しいことを人にもしなさい」

であり、一方で、孔子は、

「自分がして欲しくないことは他人にもしない」

と説いています。これ、よく考えると、結局は一致しますね。ただ、より、「痛み」のほうに注目している点で異なります。

「痛み・苦痛」を避ける方が、人間には響くという点でも、普遍的です。マーケティング的な視点と関連してきました。

「快楽を求める」欲求と「苦痛を避ける」欲求はどちらが強いのか?というと、マーケティング的にも後者が強いのです。痛みから解放されたいんですよね。かっこいい髪型にしたいよりも、ハゲを直したいという欲求の方が強いのです(笑)

また、渋沢氏は、キリスト教は、奇跡(命がなくなってから、生き返るとか)があるので、孔子のほうがより現実的だと言っています。信頼性もあると。この書籍において、渋沢氏の迷信を嫌っている節が垣間見えますね。

これは現代においてはより、留意すべき点かと思います。現代においては、多くのさまざまな調査、実験が行われているので、「主張+根拠」のセットで評価することがより可能となってきていますよね。

科学的な根拠があることを、まずは、信じて、自分で試してみるといったサイクルが今でもかなり重要だと思っています。

正しい道理なら、自分の主張を通す。師匠にすら譲らない

もし、自分の主張が、正しいという確信を持っているのであれば、たとえ、自分の師匠であっても、自分の意見を通しなさいと言っています。

昔の人や論語って、絶対、目上の人を敬う。従う。のような考えがあるといったイメージがありますよね。

でも、そうではありません。孔子は、

「仁に当たっては師に譲らず」

とはっきりと言っているんですね。

我々、日本人は、特に組織の中にいるとそのトップ、権力のある人に、「意見」を言うというのが得意ではありません。

  • 「干されるかも」
  • 「怖い、減給されちゃう。昇進にも影響が出ちゃう」

といった考えが浮かんでしまうからだと思います。でも、100年前以上前から、渋沢氏は、はっきりとこれを否定しています。

ですので、もちろん、正しい考え・主張を持つということが大前提とはなりますが、たとえ、上司であっても、誤っている。正しくない。という言動をその上司がするのであれば、きちんと主張すべきです。

これは、逆の立場という視点でも、留意しなければいけません。つまり、上司の立場ということです。私も含め、年齢が40代になると、部下やスタッフを抱えている人が多いと思います。もし、あなたのスタッフが、あなたと反対の意見を言ってきたとしても、力でねじ伏せてはいけないということです。イラってしてはいけませんよね。そんなことしたら、今の時代、終わりです。

テクノロジーの発展が著しいことから、何が正しい。と言うのが目まぐるしく変化しています。つまり、今まで得た知識やスキルが、すぐに陳腐化してしまうのです。なので、ずっと情報をインプットし、勉強し続けないと、正しい。ことを言えなくなる可能性があるわけです。

年齢を重ねれば重ねるほど、留意しなければいけませんね。

よい競争と悪い競争

「勝たなければいけない時」もある

勝って、優しくすればいい!

渋沢氏というと、優しい、平和主義のイメージが強いかもしれません。でも、そうではありません。勝たなければいけない時があるとはっきり主張しております。

良い競争は必要だ!でも、ズルはだめ

なので、競争がすべて悪いわけではないので、ここら辺は意識してみてもいいと思います。良いサービス、商品を創造するためには、良い競争が必要なのです。

私なんか、平和主義で競争が苦手なので、特にこの点は強く意識したいと思います。

ただ、「悪意の競争」はいけません。例えば、他人の情報を盗んだり、人を悪い方法で引き抜いたりして勝つことです。つまり、他人を出し抜いて成功するってことはよくないって言っています。

ベトナムの海外でもありますよね。他人の出し抜く。情報だけ全部盗んで自分で独立する。

しかし、

これは現代では、より重要になると思います。なぜなら、SNSの発展で、嘘をつくとか騙すことがすぐバレてしまうからです。

ズルをすることによって、お金を生み出す「信用」を失ってしまうのですね。

ただ、他人と比較すると心を病む

しかし、他人と比較すると、あなたの心が病んでしまいます。なので、これは絶対にやめるべきです。

なぜならば、他人と自分を比べる時間が長ければ長いほど、不幸になるというのが様々な研究によりわかっているからです。

  • 「知り合いの会社の売上の伸び方がやばい」
  • 「友人の給与がすごい高い」
  • 「あいつのSNSのフォロワーが半端ない」

このような比較癖は、あなたを不幸にするのですね。

比較のポイントは、過去の自分と比較するということです。過去の自分と比較してどれくらい成長しているか?という点に着目していきましょう。

自分のやるべきことを見つけ、意識を集中し、コツコツと作業をすることがやはり大事なのですね。

★本日のまとめ★ 論語?算盤?

個人的な意見とはなります。本日のポイントが、論語よりか?算盤よりか?を表にてまとめます。

ポイント

論語

算盤

「愛」と「仁」の違い

②良い競争もある

第7章は、論語よりですかね。

いかがでしたでしょうか?是非、実践して、人生を豊にしましょう〜!