ラボの菅野です。

今日は『ビートルズから学ぶ節税の方法』というテーマでお伝えします。

みなさんもご存知のビートルズ。そのバンドと税務のお話しをしたいと思います。

ビートルズが有名になりどんどん売れていくと大きなお金が動き、いろんな問題が生じるようになります。ビートルズを悩ませた大きな問題は「税金」。です。

巨額の税金が課せられたということです。もちろん、あれだけ売れたのですからビートルズには莫大な収入が入ってきました。
しかし、当時のイギリスの税制では、労働党政権のもと、個人の所得には高い税率が課せられていました。ビートルズのような高額所得者にはさらに付加税もあって、90%以上が課税されていたのです。

高! 90%って!

もちろん、この高税率は1979年のサッチャー政権によって改革されましたが、だいたいこれくらい高いものでした。日本でも、戦後あたりまでは、80%以上の所得税率は普通のものでした。

  • 「会社」という法人格を有効利用する
  • 「税率」の違いを利用する

この2点です。

なお余談ですがビートルズの有名な映画『HELP!〜4人はアイドル〜」はバハマ諸島でロケが行われました。これは節税目的も兼ねていました。このバハマ諸島はタックスヘイブンと呼ばれる税率が極端に低い地域でした。ここの場所でこの収入をもらうことでイギリスの税務当局から文句を言われないようにしました。動画も撮影しました!

節税の方法:会社という法人を利用する【税引き前】

個人が直接もらうのではなく法人を利用することで以下の節税効果があります。

税引き前の資金活用

まず、法人では税引き前の全額を事業に活用できる点が大きな点でしょう。個人の所得では、税金や社会保険料が差し引かれてから残ったお金を使うこと(投資的な使い方)になりますが、法人の場合、税引き前の資金を活用できるため、以下のようなメリットがあります。

  • 経費や投資に充てられる資金が増加:法人は事業運営に必要な経費や投資により多くの資金を充てることができ、新しいプロジェクトや事業拡大の機会を得やすくなります。

ビートルズの例:個人所得税が90%に達する時代、ビートルズも法人格を利用して創作活動のための資金を確保しました。同じように、法人化することで個人よりも有利に資金を運用することができます。

税率の違いを利用せよ!

次に、個人所得税と法人税の税率の差を利用することで、さらに手元に残る金額を増やすことが可能です。

個人所得税と法人税率の差を活用:法人税の方が個人所得税に比べて低いことが多く、手元に残る資金を最大限に活用することができます。例えばビートルズの場合は90%の税率と法人税率を比較して法人税率の方が低ければそっちのほうがいいよねということなります。

以下のような考えもあるでしょう。

戦略的な資金運用:配当にかかる税率や所得税の違いを考慮して、戦略的に資金を運用することで、さらなる節税を実現することが可能です。法人化は特にオーナー経営者にとって、税率の違いを利用した効果的な節税手法として注目されています。配当については以下もご覧ください。

>>ベトナムから資金還流、配当と利息ではどっちがお得?を解説します

今日のまとめ

今日はビートルズに学ぶ節税術というテーマでお伝えしました。

  • 会社を利用する
  • 税率の違いを利用する

です。この抽象化したポイントを利用すればあなたの会社も節税できるかもしれませんね。マナラボでは以下の限定コンテンツも公開しています。

>>M-lab_ベトナムの個人所得税の節税の方法【〇〇を利用する】

法人税も含めた点は以下のようになります。

>>M-Lab_海外ビジネスパーソンが知っておくべき!考えられる税金の節税のスキームとは?図解で徹底解説