こんにちは!マナラボの菅野です。

最近、ベトナムの電子政府化がどんどん進んでますね〜。そのなかでも注目されているのが「VNeID」という電子識別アカウントです。話題ですよね。日本人にも影響ありますよ。

「外国人でも必要?」「いつ、どこで登録するの?」「申請書ってどう書けばいいの?」という声、たくさん聞きます。

そこで今回は、VNeIDの申請時に必須となる「Mẫu TK01(電子識別アカウント申請書)」について、構成・書き方・注意点をわかりやすく解説します!

第1章 Mẫu TK01ってなに?誰が使うの?

Mẫu TK01(マウ・テーカーノン)は、ベトナム政府が政令69/2024/NĐ-CP(第11条第2項)に基づいて定めた公式な申請書様式です。

この申請書を使って、以下の人が**電子識別アカウント(VNeID)や電子IDカード(CCCD điện tử)**を取得します。

  • ベトナム国民(6歳以上〜全年齢)
  • 外国人(ベトナム国内に居住し、永住カードまたは一時滞在カードを持っている人)

📌 法的根拠

「Người nước ngoài… thực hiện thủ tục đề nghị cấp tài khoản định danh điện tử mức độ 2 theo mẫu TK01 ban hành kèm theo Nghị định 69/2024/NĐ-CP」
(政令69/2024/NĐ-CP第11条第2項より)

つまり、日本人駐在員や法人代表者も対象になり得るということですね。

第2章 Mẫu TK01の構成と全体像をざっくり把握しよう!

この申請書、一見するとただのA4一枚に見えますが、内容は意外としっかり詰まってます。全体は4つのセクションに分かれていて、それぞれ以下のような役割があります。

セクション名称内容対象者・備考
A申請者情報氏名(大文字)、パスポート番号、生年月日、電話番号、メールアドレスすべての申請者が記入必須
B統合情報の登録統合したい書類名と詳細(例:運転免許証番号・発行日など)任意。VNeIDに他の情報を連携したい人のみ記入
C代理・被後見人申請14歳未満の子どもや代理対象者の氏名・生年月日・関係性対象がいる場合のみ記入
D誓約・署名提出内容が事実であること、法令順守の誓約、署名欄すべての申請者が署名必須。法的責任が伴う

つまり、「外国人駐在員が自分で申請するケース」なら、A・B・Dがメインです。お子さんや高齢の親族の代理で出すときは、Cセクションも登場します。まあ日本人には関係ないかと思います!

もう少し詳しく。

第3章 セクション別に解説!記入のコツと注意点

では、さっそく中身を1つずつ見ていきましょう!

セクションA:申請者情報を正確に!

ここは、基本中の基本。書き間違いが多いところでもあります

  1. 氏名(Họ, chữ đệm và tên)
     👉 大文字で書きます(例:SUGENO TOMOHIRO)
     ベトナム式だと「姓 → ミドルネーム → 名」の順なので、書くときは区切りがわかりやすいように。

  2. パスポート番号(hoặc giấy tờ có giá trị đi lại quốc tế)
     👉 現在有効な旅券の番号を正確に!

  3. 生年月日(Ngày, tháng, năm sinh)
     👉 ベトナムだと「日/月/年」の順です。月日逆にしがちなので注意!

  4. 電話番号とメールアドレス
     👉 ここ、超重要かも!
     この電話番号・メールがVNeIDと紐づくので、間違えると再発行や連携が面倒になります。名義も確認だ!

 セクションB:統合したい情報がある人はここに!

これは任意項目ですが、VNeIDをもっと便利に使いたい人は記入すべし!

例:

  • 運転免許証(番号/発行日/有効期限など)
  • 健康保険証
  • 学生証、軍人証など

📌 政令69/2024/NĐ-CP 第8条第1項では、VNeIDに統合可能な情報として「運転免許」「健康保険」「職業」「証明書」などを列挙しています。

“Thông tin định danh điện tử có thể tích hợp… giấy phép lái xe, thẻ bảo hiểm y tế, chứng minh nghề nghiệp, các giấy tờ khác theo yêu cầu.”

つまり、「一つのアプリに全部まとめたい!」という人はここで統合希望情報を指定すると便利です。

セクションC:未成年・代理申請がある場合はこちら!(無視でいいです)

このセクションは、14歳未満の子どもや、後見人が必要な方のためにアカウントを申請する場合に使います。

✅ Cセクションの構成はこんな感じ:

  1. 氏名(フルネーム・大文字)
     👉 申請対象者(本人じゃなくてお子さんなど)の名前を書きます。
  2. パスポート番号 or 個人識別番号
     👉 子どもの在留カードやパスポートの番号を記載。
  3. 生年月日
     👉 「日/月/年」で!
  4. 申請者との関係(例:父、母、保護者など)
     👉 「Cha(父)」や「Mẹ(母)」などベトナム語で書くこともありますが、日本語でも大丈夫なケースも多いです。

📌 ポイント
本人の代わりに申請するには、「法的な代表関係」が明確である必要があります。つまり、戸籍謄本や出生証明書などの証明資料が求められることも。

セクションD:誓約欄はサイン必須!いつもサインしていると思いますが。

このセクション、見落とされがちですがとても大事です!

申請書の最後にあるこの欄では、以下の2つのことを誓約します:

誓約内容

  1. 申請内容が事実に基づいていることを誓います
     👉 嘘を書いたら、罰せられる可能性もあるということです。
  2. アカウントを適切に使用・管理することを誓います
     👉 他人に勝手に使わせない、パスワードを漏らさないなど、法令遵守の意思表明です。

📌 法的根拠
これは政令69/2024/NĐ-CP第12条における「電子識別アカウントの利用規定」にもとづきます。

 サイン欄

  • 申請者が署名・フルネームを記入
  • 受理官(公安局担当者)もサイン

👀 申請時に印鑑は不要ですが、筆記体ではなくフルネームを明記するとスムーズです。

第4章 よくある質問(FAQ)

❓ Q1. TK01って外国人も使うの?

👉 はい、政令69/2024/NĐ-CP 第11条第2項で明確に「外国人もTK01を使って申請する」と定められています。

❓ Q2. セクションBって絶対に書かないといけないの?

👉 いいえ、任意です!
統合したい情報がなければ空欄でも大丈夫です。


❓ Q3. 14歳未満の子にもVNeIDは必要?

👉 必要な場面もあります。
たとえば、家族で行政手続きをまとめる、医療情報を管理するなど。


❓ Q4. オンラインで提出できるの?

👉 現時点(2025年6月末)では、外国人の申請は原則として公安局へ出向いて手続きとなります。今後、オンライン対応が広がる可能性もありますが、公式な案内が出るまでは原本提出が主流です。

第5章 まとめと次のステップ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

TK01って、ただの申請書に見えて、電子政府との最初の接点なんですよね。

では、最後にポイントをギュッとおさらいしましょう:

今日のまとめ

  • TK01は、VNeID(電子識別アカウント)申請に必須の書式
  • ベトナム国民も外国人も使う共通フォーマット
  • 構成は4セクション(A:本人情報、B:統合希望、C:代理申請、D:誓約)
  • セクションBは任意、セクションCは代理人申請時のみ
  • サインと正確な情報入力は忘れずに!

🚶‍♀️ 次のステップは?

  1. TK01をダウンロード(下記で紹介します)
  2. パスポートや滞在カードなどを準備
  3. 最寄りの公安局(出入国管理部門)に提出

📌 外国人の場合、VNeIDレベル2を申請する際は、顔写真・指紋データが国家移民データベースに登録済みかどうかで、発行日数が異なるので注意です!

参考:政令69/2024/NĐ-CP 第13条

  • 顔・指紋登録あり:3営業日以内

  • 登録なし:7営業日以内


第6章 TK01の入手と記入サポート

🔗 ダウンロードリンク

公式の申請書(ベトナム語と日本)は以下から入手可能です:

▶️ 準備中

※ダウンロード後は、印刷して手書き or PDFエディターで記入も可です!

記入例(別記事で解説予定!)ケーススタディでまとめる予定です

「名前って英語で?ベトナム語で?」「B欄どう書くの?」
そんな声にお応えして、日本語訳つきの記入例テンプレートも公開予定です。

ご希望の方は、コメントやお問い合わせからリクエストくださいね!

おわりに

VNeIDは、これからベトナムで暮らす・働く人にとって欠かせない“デジタルの鍵”。
Mẫu TK01は、その扉を開く「最初の1枚」です。

「ちょっとめんどうかも…」と思ったあなた。
大丈夫。正しく書けば、あとは早いです。
このブログが、あなたのスムーズな登録に少しでも役立てばうれしいです。

それではまた次の記事で!

以上、マナラボのすげのがお届けしました😊