こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
前回は「まずは月次推移」からということで財務分析、経営分析について簡単にお話させて頂きました。
分析は会社の健康診断です。という話でしたね。
この記事のもくじ
月次推移分析には弱点があるんです!
「おいおい、月次分析おすすめって言っておきながらそりゃないでしょ?」
ごめんなさい。謝るしかないです。
でも、どんな偉人でも弱点はありますよね。
例えば、ドラえもんはネズミが苦手で、キン肉マンは牛乳が苦手です。孫悟空だって尻尾を握られたら…。
数値をならべて比較するだけ分析の弱点とは…。
ずばり!過去の数値があやしい数値の場合、比較しても気づかない。
そりゃそうですよね。
こうなるべき数値、それが標準値!
毎月、経理から提出される数値。これはあくまで実績の数値です。
それでは、実績はこれくらいだけど、本来はどうなるべきだったんだろう?そういう観点が必要です。
そんな風に思われているとするならば、それはすごいです。
どんな決算数値にもこれぐらいの数値になるべきだったという数値が隠されているんです。
本当ですよ。
会社をよく知っているあなただからこそ…。
「会計のプロ、経理のプロじゃないのにそんなことできないよ。」
という思い込みを、あなたはもしかしたら持っていませんか?
もし、その思い込みを少しでもお持ちなら、すぐにゴミ箱に捨ててくださいね。
あなたは誰よりも会社、現場のことをよく知っています。
その知識を少しだけ、分析の視点に置き換えればいいのです。
例を上げるとすれば…。
・製品の構成のことをよく知ってるのは?
・製品の運送費のことをよく知っているのは?
・従業員のことをよく知っているのは?
どうです?
一番よく知っているのは海外子会社の社長、工場長、経理部長であるあなたではありませんか?
その知識があればこうなるべきだったという標準値を見つけることが出来ますよ。
標準値を見つけることができれば…。
材料、スクラップ等の資産の横領が容易に発見することができますよね。
これぐらいになるべきだっていう数値と実際の数値がかけ離れている場合、
必ず会社でなにかが起こっています。
見逃しておくと…。
大火事になるかもしれません。
「社長、こんな無駄遣いありました!」
標準値を見つけると、管理が強固になります。
標準値と実際の数値を比較するとですね、会社のムダ使いが見えてます。つまり、標準値を見つけるってことはそれがそのまま予算にも使えます。会社のムダが見えればコスト削減が出来ますよね。
標準値を見つけてそれと実際を比較する。
不正の発見はもちろん、かなりのコスト削減ができるかもしれません。是非、やってみてくださいね。
次回以降は、標準値の見つけ方について少し具体的に事例を踏まえてお話しますね。
お楽しみに。