こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
「すげのくん、長男? いやー、長男の嫁にはベトナムの人おススメよ。」
先日、ベトナムでゴルフに行った時に言われました。
えっ なんで?
理由は、、、。
ベトナムの方は、親をとっても大事にするからです。
人生の優先順位で家族が、一番高いのです。
もちろん、国が違いますので、日本の親についても同様なのかと議論はありますけどね。(そこは、おいておいて。)
結婚には、いろいろな要素が絡んでおり、親の事情で、、というだけでは決められないとは思いますが。
日本では、長男の嫁って少し嫌がられる傾向あるようです。というのは、長男の嫁はたくさんの重荷を背負わなければいけないと言われているからです。
同居しなければならない、親の介護等があるということが背景としてあるようですね。
(ちなみに、私は長男でありません。)
ベトナムには介護保険料がそもそもない。
日本の給与明細を見ると、いろいろな控除項目がありますよね。みなさんも、給与明細を見た時に結構、控除されてるなーなんて感じた事があるかもしれません。
健康保険、厚生年金、雇用保険、
そして介護保険です。(40歳以上の人が支払う義務あり。)
参考記事:もしかしたら、1年間で4万円の手取りが増える?海外赴任中の介護保険料の取り扱いについて解説
これらは法律上、強制されています。そして、それぞれきちんと趣旨があります。
介護保険の趣旨は、以下の通りです。
急速な高齢化の進展に伴い、特に75歳以上の後期高齢者の増加によって、介護を必要とする寝たきりや痴呆の高齢者が増加してきており、今後も急速に増大することが見込まれています。
また、介護の重度化や長期化が進んできており、一方では、介護を行う家族の高齢化、核家族化による高齢者との同居率の低下などの要因により、家族による介護では十分な対応が困難となっています。
こうしたことから、今日、介護問題が社会全体にとって、また、国民一人ひとりにとって老後生活の最大の不安要因となっています。
この介護保険制度は、老後の生活が誰の責任の下に営まれるものかという観点から、自助を基本としながら相互扶助によってまかなう、負担と給付(サービス)の関係が明確な社会保険方式が採用されました。
一方、ベトナムはどうでしょう?
ベトナムには、そもそも“介護保険”がありません。
ベトナムで、個人所得税の計算のサポートをさせて頂いておりますが、介護保険料がないので、ベトナム人のスタッフに「この保険料はなんですか?なぜ、日本にはなぜこの保険料があるの?」と聞かれます。
その答えをなかなか回答できなかったですが、ベトナムで実際に生活し、経験が長くなってくると、あーそういうことなのかな!って腑に落ちました。
上述した通り、ベトナムでは親の面倒は子供、家族が見るのが当たり前なのです。
だから、介護保険料が必要ないんですね。
税務は、その国のストーリーが詰まっている。
税務には、理論的な背景というよりは、その国のストーリーがつまっています。
日本なら、日本の、インドならインドの、ベトナムならベトナムの、
事情、政策ですね。
「税務なんて面倒、減らしたい、払いたくない。」
そう思っている方がたくさんいると思います。
私は、会計税務の専門家ですが、もし、そうでなかったら、そんなイメージしかもてなかったと思います。
けど、背景にあるストーリーとリンクさせるとちょっとは面白くなってくると思いますよ!
ベトナムで業務されているあなたは、普段、忙しいと思います。
税金の優先順位、低いでしょう。
しかし、「これってなんであるんだろう?日本とは違うな。」と感じてみたら、顧問先の会計事務所の人に聞いてみるといいかもしれません。
「あっそういうこと!」 って納得でき、面白く感じるかもしれませんよ。
ちなみに、介護保険料は、個人所得税のための課税所得を計算するにあたり控除可能
介護保険料は、日本においては、強制保険料です。法律で求められています。
したがって、課税所得を計算するにあたって、控除ができます。オフィシャルレターも発行されています。「2291/TCT-TNCN」
参考:【図解!】ゼロから理解する「個人所得税の仕組み」日本とベトナムの比較表付き!
※オフィシャルレターは、当該案件での回答であり必ずすべてのケースに当てはまるとは限りません。
ただ、介護保険料って、他の社会保険料と比較すると、金額が小さいですよね。月5,000円くらいです。年間で、約6万円です。個人所得税の影響は、これに税率を乗じる必要がありますのでそこまで大きくない金額です。
税務調査の際に、論点になるのが嫌だとすれば、控除しないという意思決定もできるかとは思います。
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