こんにちは、菅野(すげの)です。
社長業をしてるあなたに質問です。海外子会社不正についてどんなイメージをお持ちですか?
横領、疑念、妬み、怒り…。
このようなイメージをお持ちではないでしょうか?どれも、ネガティブですよね。私は、海外子会社の不正を重要視しています。
なぜならば、時にそれは会社の大切な収益を奪うからです。しかし、普段、周りの社長様と不正の事について話すと…。
「うーん…。不正ねぇ。もう、いいよ。それは。次、次!」
となかなか渋い感じです。嫌がられます。避けられます。その理由はなにか?と時間をかけて深く考えました。その答えはなにかというと、
ずばり、従業員は家族。とても大事。
だからです。
社長をしているあなたもそう感じているのではないでしょうか?大事な家族が、不正なんてするはずない。考えたくもない。という事です。
私であっても、今のマナボックスのスタッフが、不正……。とても想像できません。
本日、私がお話したいのは、海外子会社の“不正”についての考え方についてです。これを読んで頂ければ、不正についてのあなたのマインドセットが変わり、防止するのは社長の責任だと認識してもらえます。
あなたが、従業員を幸福にできるといっても過言ではありません。
不正は放置すると人の命に関わる。
「えっ本当?」
本当です。
こんなエピソードをお話しますね。
ある日本の会社の経理担当者が、銀行のお金を横領していました。それを隠すために書類を偽造もしていました。
「お金は、いつか返せばいい…」そう思っていたそうですが、人は弱い生き物です。嘘に嘘を重ねる必要が生じてしまい、重荷がどんどん大きくなっていく。
そして、それに堪えきれなくなった担当者は、罪の意識から、ついに自殺してしまう。とっても悲しい話ですよね。不正(横領)は、立派な犯罪なのです。
社長が不正を防止する方法とは?
先日、不正のトライアングルについてお話しました。
3つありましたよね。
- ①機会(わるいことができてしまう環境)
- ②動機 (自分の望み、欲望)
- ③正当性 (自分の都合のいい理由をこじつけて正当化)
これらのうち、不正を防止するために、社長であるあなたが、最初に出来ることはなんでしょう?
答えは①の機会です。
管理を強化して悪いことをする機会、チャンスを奪ってしまうことです。
例えば、
- ・監視カメラをつける。
- 一人に任せきりにしない。一人でなんでもできる体制にしない。
- ダブルチェックする体制にする。
- 内部通報制度を設ける
です。
疑うのではなくて、従業員を罪から“守る”。
従業員を管理する。
従業員を疑う、上からおさえつけているようでイメージが良くないですよね。私は、これまで実際に日本でも海外で不正の話を聞いたり、私自身、実際に経験もしてきました。当時、やっぱり、不正について、怒り、疑う、上からおさえつける管理などのネガティブな考え方しか持てませんでした。
しかし、ある時、私の尊敬する先輩にこう言われたのです。
「不正を防止するということは、従業員を守ることなんだよ。罪をつくらせないようにすること。」
これを聞いた瞬間、スーッと腑に落ちました。
不正、罪から従業員を守るために管理は、どうしても必要なんだ。と理解できたのです。信頼を丸投げにして人に間違いをさせるような環境のまま放置するのは、その人に罪を作らせる機会を与えている事だ。という言い方もできます。
トップである社長が、そのようなマインドをもって、管理レベルを上げることはとても重要なんだと認識できたのです。
人間不信や性悪説のようなものを背景としたものでは決してなく、むしろ人間に対する愛情なのです。
「人に間違いを起こさせない。従業員に罪をつくらせない。」
どうでしょう?
不正についてこのように考え方を変えると、今までと何か違ってくるのではないでしょうか?
あなたの会社が、不正を防止することにより、従業員と会社が幸せになることを祈っています。
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