こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

社長が毎月見なければいけない月次決算。

この月次決算書ですが、

スピード

正確さ

どっちが大事ですか?

「5月分のサプライヤーからの請求書は翌月6月20 日に届きます。だから、それまで月次決算を終了させることができないんです。 社長、わかってください!」

「うーん、うちのチーフアカウンタントがそう言ってるんだからそうなんだろうね。」

ベトナムで社長されてるあなたは、こんな経験ありませんか?

請求書をひたすら待ってしまう。

ベトナムのスタッフの方は、とっても真面目です。正確性を重視します。

そのため、正確な月次決算書を作成したい!という思いからタクシー代、倉庫費用などの請求書が来るのをまってしまうのですね

本日は、請求書を待たなくても月次決算書を作成できる方法についてお伝えしていきますね。

この方法を実践することで、決算早期化が可能となります。そして、早期化することであなたは正しく、適時に経営判断できるようになります。

海外子会社、ベトナムの会社では決算が遅い会社様が、たくさん存在します。遅いケースだと1か月、2か月以上かかっている会社様も少なくありません。

その主な原因は、冒頭で述べた「請求書」を待っているからなんですね。

税務的な点(法人税)から、請求書が来るまで待ってしまう。しかし、それは正しいとはいえません。

なぜならば、、、、。

そもそも月次決算の意味って何?

月次決算の目的は、会社活動を正しく評価するため、今の会社の現状の問題点を見つけるためです。

つまり、外部の人のためではなく、あなたの会社の経営を管理するための情報です。そして、税務のためでもないのです。

そうであるとするならば、厳密さ、正確性を追求するあまり時間をかけて過ぎてしまっていては本末転倒ですよね。迅速で的確な経営判断する必要するために「月次決算」が必要なのです。

あなたの身近な例で考えてみましょう。あなたがダイエットしているとします。

体重、体脂肪率、消費カロリー

すぐにわからなかったら意味ないですよね。なぜならば、あなたのダイエットの活動がすぐに評価できないからです。

これと月次決算は同じだと言えます。

決算早期化の方法。実は請求書が来なくても問題ない?

では、どうやって決算早期化させるのか?これについて解説します。

以下のステップで月次決算書の早期化を図ります。

1)まずは請求書を早く入手できる方法を模索する。

もちろん、一番いいのは、仕入先から請求書を早くもらうことです。正確性とスピードという観点からいいですよね。毎月、経理部門から各部門にアナウンスして、請求書を入手するように手配しましょう。経費精算のスケジュール表を作成するのもいいでしょう。

あらかじめ、仕入れ先と交渉して、請求書を早くもらうように手配する方法も有用ですね。

2)サプライヤーに金額を聞いちゃう。

請求書を発行できなくても、月末が過ぎていれば金額が判明します。あなたの会社の仕入先、購入先も自分の会社の売上の金額は把握しているでしょう。アカウンタントさんに電話してもらって、仕入先に金額を聞く。これだけです。簡単ですよね。

3)概算、見込みの金額で入力してしまう。

これが本日で一番大事なお話です。

よく聞いてくださいね。

ずばり、概算、見込みの金額で会計帳簿に入力してしまうのです。

「だいたいこれくらいだろう。」という金額のことですね。

過去の経費の金額、推移を見ていくとこれくらいの金額だと大体推測できるはずですよね。具体的な例でみていきましょう。

  • ・賃料。事務所に変化がなければ同じ金額でいいでしょう。
  • ・通信費。これも契約関係に変更がなければ前月と同じでしょう。
  • ・広告宣伝費。見積書の金額でもいいですよね。
  • ・運送費。出荷が多い、少ないに比例しそうですね。
  • ・返品もそうですよね。過去の履歴から月平均で5%だとしたらこれを使ってしまうのです。

90%以上の取引が、過去に実際起きた取引です。概算で計上するのは、大きな問題ないはずです。

では、実際との違いは?

概算だから、当然、実際との差額が生じてしまうでしょう。それについては、翌月、調整しちゃいましょう。

ちょっとわかりにくいかもしれません。具体的な数値で理解を深めましょう。

①5月に概算の交通費 70を計上しました。

②6月の中旬に実際の請求書(5月分)が来て実際の金額が80でした。

当然ですが、6月には費用に実際と見積の差額の影響がでます。

③6月の月次決算では、70を取り消して80を計上します。結果的に差額の10が調整されたことになりますね。

④6月に概算の交通費 65を計上します。

項目5月6月
交通費7065
調整額010

(80-70)

最終交通費7075

厳密には、月次決算の金額は正しくありません。しかし、問題ありませんよね。

なぜか?

繰り返しになりますが、月次決算は会社活動を評価するものだからです。経営管理のために必要なのです。

ざっくりの金額であってれば問題ないのです。

月次決算に時間がかかりすぎている理由が「請求書が届いていないから」というのであれば…。

それは改善できます!

あなたの会社が、月次決算早期化により、よりよい経営管理をできることを祈っています。

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