こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

先日、こんなニュースを見ました。

 

トイレのペーパー「三角折」は不衛生 女子マナーがノロ感染の危険を招く

「トイレットペーパーを三角折にしないでください」と書かれた貼り紙が病院のトイレに掲示されているとツイッター上で報告があった。

この文言に続き、「用を足した後の手を洗う前に、トイレットペーパーを折ると、便中や尿中(感染している場合)の細菌などの微生物が付着し、細菌感染する可能性が高くなることがあります」と書かれている。

トイレットペーパーの端を左右から折って三角形の先端をつくると、見栄えの良さもあってどことなく「清楚」な印象を受けなくもない。

 三角折の意味は諸説あるが、ホテルなどの施設でトイレ清掃員が「清掃完了の合図」として行う場合がある。

 

トイレットペーパーの三角折、やっている人は

“よかれ”

と思ってやっています。

でも、それが実は迷惑なんてこともあるのです。

難しい、、、。

これは海外マーケティングやマネジメントでも同じ

 

「依頼したんだけど、思うように動いてくれない。」

「いける!と思ったけど結果が逆になってしまった。」

海外では特にこのような経験があるのではないでしょうか?

例えば、、、。

エアコン。

日本の製品は、機能もいっぱい。そのため、リモコンにはボタンがいっぱいですね。

価格も高価になっています。

これが海外(とくに新興国)で売れているか?というと、

現実には厳しいところもあります。

現実には、LG等にシェアで負けてしまったという事実ありますよね。

主な理由は、

現地のニーズや現地での使われ方を十分に把握していないからだと言われています。

「そんな機能いらない。高いし。」

「よかれと思っていたのに、、、。」

 

日本が世界に誇る5Sだってそうかもしれません。

日本の方式をそのまま適用したら、従業員から反感を買ってしまった。

私自身の経験ですと、インドで5Sを確立しようとした時に難しさを感じました。

 

5Sの一環として掃除をしてもらおうとすると、スタッフからとても大きな反対がありました。

 

「これをやるなら、会社やめます。」

「親戚中に笑われてしまいます。」

いまだに田舎のほうでは“掃除”をする職業があります。

ご存知かもしれませんが、インドでは今だにカースト制度の名残があります。

職業ごとに身分が決まっていたのです。

そして、掃除する人の身分はあまり高くありません。

「よかれと思っていたのに、、、。」

 

本日は、よかれと思って、、、とならないための3ステップをお話します。

難しい海外、これを実践することで進まない物事が、少しだけ進むかもしれません。

ステップ1 相手は変えらない。自分を変える。(文化、マインド編)

過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。

 

エリック・バーン。カナダの心理学者の言葉です。

良い言葉ですよね。

とくに海外で働いているとそう思わないといけないと感じます。

郷に入っては郷に従えなんて言葉もあります。

「なんなのー!もう!」

とイライラしないで、相手は変えられないと割り切ってしまう方が楽です。

 

ステップ2 主語を相手にしてベネフィットを考える。

人は、皆、自分が好きです。

ベトナムだってそうです。リア充したいんです。

誰だって、苦しみ、痛みは避けたいです。

そして、快楽を得たいものです。

この考え方、マネジメントにも応用できますよね。

例えば、

「この報告書、今日までに絶対に終わらせてね!」

「チャンさんの資料、キレイで見やすいんだよね。お願いできない?」

どちらがやるぜー!ってなりますか?

もちろん、後者ですよね。

これは、世界共通です。

主語が自分ではなく、相手が主語。

これが鉄則。

(マーケティングに詳しい方ならお気づきかもしれません。マーケティングと同じですね。)

ステップ3 ちょっとアジャストして仕組み化する。

 

あなたの日本の会社で確立されている管理方法。

素晴らしいです。

でも、それって日本のそのままじゃないですか?

ステップ1,2で、あなたはおそらく、、、。

●ここは譲れない。

●ここは変えたほうがいんじゃないか?譲歩してもいいんじゃないか?

という事が、認識できているのではないかと思います。

 この中で、あなたなりにアジャスト、修正していきます。

その後、それをルールにしたりして、仕組み化していきます。

そうすることで、本当の正解に近づけることができると思います。

3ステップをまとめますと、、、。

■マインドを変える。

■相手のベネフィットを考える。

■アジャストして仕組み化する。

このことを意識して、実践する。

そうすると、難しい海外マネジメントもうまくいくと思います。

私自身、うまくいっているか?

と言われると残念ながら、

「いや、苦労しています!」

との回答になってしまいます。

しかし、その中でもこの方法は自分が実践し、私の周りの人から聞いた意見を体系的にまとめたシンプルなステップです。

つまり、ある程度、実績ありです。

なので、実践してみると効果あり!と保証できます。

あなたの会社が、この3ステップによって、よかれと思っていたけどうまくいかない、なんてならないことを祈っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 間接業務を“仕組み化”しませんか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「 海外子会社管理はしくみが9割! 」

海外、べトナムにおけるマネジメントの鉄則は、

業務を属人化させない、見える化し、ノウハウ蓄積できる仕組みを作ることです。

経理業務、間接業務の成果は見えづらいです。

見える化し、標準化することによって感じることのないストレスから解放されませんか?

http://knowledgebox-japan.com/about/