こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
手術をキメられるか、キメられないかっていういちばん大きな要因は、手術の前の準備。
9割が手術前で決まっていて、手術は変な話、手術する前に終わっているってこと
プロフェッショナルの仕事の流儀という有名な番組で、小児外科医 山髙篤行さんが言っていた言葉です。
「正直、かっこいい。」と思いました。
準備というものが、いかに大事で重要視しているかわかります。
そして、これを聞いた時に、
「あれ?これって、、、、。」
実地棚卸と共通点があるとピーンときました。
本日は、実地棚卸の事前準備の重要性ついてお話しますね。
これを理解し、実践して頂ければスムーズに実地棚卸が進むこと間違いありません。
実地棚卸はとても重要な業務だということを実地棚卸の目的を、あまく見ていたら1,000万円も失いました。 で記載してます。
なぜ、実地棚卸の事前準備が大事なのか?
「やってられるかボケ!思った通りいかない、、、。」
ただでさえ、想定外のことが多い海外、ベトナムです。
ベトナム生活を経験されているあなたならわかりますよね。
もし、行き当たりばったり、なんとなーく、ふわーっとした感じで実地棚卸に挑むと、、、。
必ず失敗します(涙)
経理部門とケンカになってしまいます。
実地棚卸だけではありません。
営業、大きなプレゼン、スピーチ、、、。
かならずあなたは、
準備
してますよね。
実地棚卸も同じです。
事前にきっちり準備しておくという事がとても重要です。
実地棚卸の準備の内容とは?
それでは、なにをどのように準備しなければいけないのでしょうか?
1) ルールを決める。
実地棚卸の規程、手順書を作成しなくてはいけません。
このルールに以下のポイントを必ず含めます。
〇実地棚卸の対象を明確にする。
「でもさ、棚卸資産って何?」
現場の人と経理側の認識には差があることがよくあります。
商品のカタログ、日本からもって来た部品、段ボール箱、、、
これって、棚卸資産っぽいけど、どうなの?
原材料、半製品、製品、貯蔵品ときちんと区分する必要があります。
実地棚卸がいったいなんなのか?ということを明確にしておかないと混乱してしまします。
棚卸ぽいけど実は棚卸資産じゃないものが結構あります。
〇事前の整理整頓
倉庫や棚卸を置いている場所について、事前にカウントがしやすいように整理、整頓する必要があります。
例えば、同じ商品、品目なのに場所がバラバラだったらどうでしょう?
数え漏れてしまいますよね。これじゃあ、終わらないですし正確な仕事ができません。
一品目はできるだけ一つのロケーションにまとめて整理する。これが大事です。
棚卸の特色に着目してグルーピングすることがコツです。
さらに、壊れたものなどの不良品、棚卸除外品についてはその旨を明記するなどして明らかにし、できるだけ一つのロケーションにまとめて整理することが大事です。
棚卸資産の整理後、店舗、倉庫、生産現場の見取り図及び保管場所のレイアウト図を作成もしないといけません。
〇責任者を決める。そして、チーム編成と作業分担
責任者がいないと、物事が進みませんよね。しかるべき人を選び責任者として自覚を持ってもらいます。
場所ごと、商品の種類ごとなどいろいろ選び方はいろいろあります。
棚卸毎にチームと作業分担も決めることが必要です。
〇物の動きをとめる。
カウント、数えている時に出荷されたり、入庫されたりしたら実地棚卸の意味がなくなってしまいます。
なぜならば、正確なカウントが出来ないからです。重複したり、漏れたりしちゃいますよね。
2) 事前に教育する。
なぜ、必要なのでしょうか?
それは、経理側と現場側で知識や感じていることにギャップがあるからです。
また、ルールを決めても実行されなければ意味がないからです。
実地棚卸の目的は?カウントの方法は?実地棚卸の対象は?事前の整理の仕方の方法は?
これらについて事前に、共有して納得してもらうことが必要です。
実地棚卸も事前準備をしっかりすることで、より意味のある手続きにすることが出来るんですよね。
ルールがない。対象がわからない。整理整頓がされてない。物が動いている。
これではダメです。
逆に言えば、これだけしてしまえば、ほぼ終わりです。
実地棚卸も、変な話、実地棚卸する前に終わっています。
いかがですか?
手術と似ていますよね。
あなたの会社が実地棚卸を正しくすることによって、在庫管理のレベルが上がることを祈っております。
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