こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

突然ですが、【管理会計】という考え方はご存知ですか?

海外子会社を経営していく上で、管理会計の知識は必須だと言えます。なぜならば、管理会計で数値、計数を見ると、経営の本質が浮かび上がる!からです。

本日は、管理会計の重要な特徴について説明したいと思います。

あなたが普段見ている、ベトナム式損益計算書は、管理会計ではなく財務会計です。

両者の違いを理解し、管理会計の基本を理解することで、経営に必要な損益計算書は、財務会計では不十分であることが理解できます。そして、管理会計の基本を理解することができます。

基本的な違い、管理会計の目的とは?

財務会計と管理会計、いったい何が異なるのでしょうか?

凄ーくシンプルに言うと、、、。

●財務会計は、過去決算数値を、投資家に報告する制度です。

●管理会計は、経営情報を集め、経営者が活用できるように加工して、経営者に必要な情報を与える制度です。

外部か内部の違いですね。

加えて、過去か未来か?という違いもあります。財務会計は、過去の業績を集計するのが役割なのに対して、管理会計は、未来を見ながら経営に役立つ情報を提供することが役割です。

経営者は未来を見て備えるのが重要な仕事です。そういった意味で、管理会計は非常に重要だと言えますね。

社長の仕事は、未来を見ることですよ!(耳が痛い……。わかります。)

管理会計と財務会計の違いを図でおさえる!

具体的に、図で見ないとイメージわかないですよね。

財務会計と管理会計の損益計算書の図の比較表です。管理会計では変動損益計算書を利用します。

管理会計では、とにかく【付加価値】をおさえろ!

上記を見て、大きな違いに気が付いたでしょうか?

それは、付加価値です。

管理会計では、この付加価値が非常に大事になります。管理会計では、経営プロセスにおいてどのように付加価値を生み、最終的に利益になるか?を示し業績を行うためのノウハウとして役立つからです。

フカカチっていったなんだ??

と思うかもしれないです。少し専門家チックですよね。

これは、

あなたの会社の企業努力だ!

という風にイメージしてください。

例えば、、、、。

●あなたが採用した人材が、頑張っている事によってお客が満足している。(高い教育水準は顧客に満足しもらう必要があるからです。)

●投資した設備があることによって、お客様が満足する製品を提供できる。

●いい印刷をした箱に包んで製品を入れる。

●豪華なホテルによる高級な雰囲気

●ブランドによって、価値を感じている。(例えば、スターバックスのコーヒーは他のカフェよりも高いですよね。オシャレという付加価値を感じてるのかもしれません。)

上記は、すべて付加価値です。企業努力です。

もう少し、具体的にイメージしてみましょう。

今は、私は、ハノイのロッテのラウンジ38階にいます。コーヒーの値段は、街のカフェよりも高いです。倍以上するかもしれません。

なぜでしょうか?

それは、付加価値が高いからです。この場合の付加価値とは、なんでしょう?

・まずは素晴らしい建物です。この投資の減価償却費は付加価値(企業努力)の一部です。

・従業員のサービスのレベルが高い。ロッテのラウンジのホスピタリティは高いです。街のカフェとは比較になりません。常にお客様をハッピーにしようとしています。(本当ですよ。)この場合、教育訓練費が付加価値(企業努力)です。

・夜21時くらいになるとプロの演奏者が演奏する生ピアノが聞けます。この演奏者に払っている費用は付加価値(企業努力)です。

・もちろんブランド力も感じるです。これも付加価値(企業努力)です。

どうでしょう?企業努力という風に理解すると腑に落ちるかもしれません。社長であるあなたにもっと身近に感じるはずです。

厳密には、粗利と付加価値は違います。

ベトナムの現地子会社の社長様とお話していると、粗利と付加価値がごっちゃになっている人がいます。確かに似てますよね。

しかし、両者はまったく異なる概念です。

上記に記載した図を見ればお分かりになるでしょう?

付加価値は、会社が生み出した価値、企業努力です。

海外子会社で社長をしているあなたにとって、管理会計の知識は非常に重要です。はっきり言って無視できません。

難しそうに感じますが、本日のお話しが肝です。そう、付加価値(企業努力)です!

これが、管理会計の基礎になってきます。

それほど難しくはないはずです。まずは重要で基本な事項をおさえて下さい。これで管理会計のマスターのための一歩が踏み出せました。

あなたは、海外で実際の社長として経営に必要な管理会計というスキルを入手できます。そうすれば、引く手あまたの人材になるはずですよ!だって、実際に経営もして知識もスキルも身につけるのですから。

それでは、また!

社長様の経営管理支援

弊社マナボックスでは、社長様のための経営管理の支援をしております。これにより、社長様が財務諸表3表を理解できたり、社長様が数字を活かして意思決定をすることができるようになることを目的としております。

興味がある場合は、お問い合わせより連絡ください。お待ちしております。

「ベトナム管理会計導入支援」のご案内

弊社公認会計士の菅野は以前インドの日系製造会社の現地管理責任者として管理会計、予実分析の導入を実現しました。(越3年、印3年)
そんな製造会社の管理に精通した菅野とベトナム人会計士・税理士がチームとなりベトナム日系企業向けに「管理会計導入支援」を提供しています。

月次財務諸表が数字の羅列で経営に使われていない、、、、
生産しても生産しても利益が上がらない、、、、、
どの製品が利益が大きく、どの製品が利益が少ないかが把握できていない、、、、
今までビジネス数字について管理したことがない、、、、数字アレルギーがある、、、、、
設立から5年経過、、、、今年こそ管理会計を導入し、利益体質に変えたい、、、、

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お問い合わせ先:yoshinao.nagai@manabox.co.jp

実現できること
・変動費固定費分類
・区分別、事業別損益計算書の作成
・予算実績差異分析の構築
・KPIの設定、分析の構築
・月次経営レポートの見える化(グラフ化)