こんにちは、すげのです。
- ベトナムへ進出を考えている。
- ベトナムの日系企業数や在留日本人を知りたい。
- ベトナムがなぜ投資先で人気なのか知りたい。
このような疑問を解決できるように解説して行きます。
まずは、ベトナムに進出している企業や日本人について見て行きましょう。
ベトナムへ進出している日系企業の数【ベトナム進出企業数】
商工会議所の情報ベース
ベトナムには、商工会議所が存在します。ハノイ、ホーチミン、ダナンです。
- ベトナム日本商工会議所 (通称JCCI)(ハノイ):1992年発足。当時の会員数26社
- ホーチミン日本商工会議所 (通称JCCH):1994年発足。当時の会員数69社
- ダナン日本商工会(通称JBAD)」2008年10月に(在ハノイ・ベトナム日本商工会の支部)として、ダナン政府より承認され正式に発足
商工会議所の情報によると以下の通りです。
場所 | 組織名 | 企業数 |
ハノイ(北部) | ベトナム日本商工会議所(JCCI) | 765 (2020年1月時点) |
ダナン(中部) | ダナン日本商工会議所 JCCID | 130程度 |
ホーチミン | ホーチミン日本商工会(JBAH) https://jcchvn.org/jp/index.php
| 2019年4月 1,020社 |
これによると、合計2,000社弱ですね。
業種は以下のように分類されます。
- 製造業
- 貿易関係(商社など)
- 建設関係
- 金融関係(銀行や会計事務所)
- サービス関係(人材関係、クリニック、コンサルなど)
2004年当時が、400社程度ですから、約4倍となっています!かなり、増加していますね。
実際の日系企業数は?
しかし、これ商工会議所に登録しているベースです。実際には、3,000社程度あるかと思います。
ハノイは、10年くらい前は、製造業が中心でした。しかし、最近では、製造業以外のサービス業も増えてきています。
業務の幅が広がっている印象です。
教育、美容系、B to C向けのビジネスです。
ベトナムの在留邦人の推移
ベトナム在留邦人数は、2万人強
以下はニュースの抜粋です。
日本の外務省が発表した海外在留邦人数調査統計の2019年版によると、2018年10月1日時点におけるベトナム在留邦人数は前年比+28.1%増の2万2125人で、国・地域別で14位となった。
ベトナム在留邦人数の過去7年間の推移を見ると、◇2011年:同+9.0%増の9313人(19位)、◇2012年:同+20.2%増の1万1194人(19位)、◇2013年:同+9.5%増の1万2254人(18位)、◇2014年:同+10.6%増の1万3547人(18位)、◇2015年:同+8.5%増の1万4695人(17位)、◇2016年:同+9.9%増の1万6145人(17位)、◇2017年:同6.9%増の1万7266人(16位)。
2011年から比較すると2倍!
2011年は、9,313人であったので、2倍以上増えてますね。
海外在留邦人数推計推移は?
平成30年時点で、海外に在住する日本人は、139万人です。そのうち2万人がベトナムに住んでいるということです。
国別の順位は14位です。
伸び率は断トツ1位!28.1%増
在留邦人数のランキングは14位ですが、前年と比較した伸び率は断トツ1位でした。
ベトナムへの注目が高まっている!ということが言えますよね。
なぜ、ベトナムが投資先として着目されているのか?
上記の通り、ベトナムへ進出している企業や日本人が増えていますよね。その理由を考えていきたいと思います。
ずばり、以下の4つの理由があると考えています。
①人口増加と若者が豊かになり、消費が増加(サービス関係、B to Cビジネス)
②「チャイナ・プラス・ワン」+米中摩擦がもたらしたベトナムの立ち位置の変化(製造関係、B to Bビジネス)
③スマートシティ構築の動き
④そして、ベトナム人との相性の良さ(マインド、居心地のよさ)
それぞれ解説していきますね。
①人口増加と若者が豊かになり、消費の質的な変化と増加
まず、これですね。
若者を中心として人口増加及び所得の増加による消費行動の質的な変化
つまり、成長している。消費が増えるよ。って予想をしているということです。
ベトナムの人口は、1億人弱で、平均年齢が30歳くらいです。一方、日本は、46歳程度ですね。
ベトナムから日本に帰ると、その違いをリアルに感じます。日本の方が年配の方が多いですね。
以下はニュースの引用です。
ユニクロがベトナム進出、その意味とは?
これ、ホーチミンでもハノイでも話題になっています。ベトナム人からもユニクロは信頼されていて、とても人気があります。
私がユニクロの洋服をプレゼントとして買っていくととってもよろこんでくれました。
ユニクロはこれまで、同国を生産拠点と位置付けてきた。今後は、7%前後の高い経済成長を背景に所得が向上している同国の消費者に狙いを定め、ビジネスの拡大を目指す。
柳井正会長兼社長は5日(2019年12月)の記者会見で、「日本が戦後に急成長したようなことがベトナムでも起こり得る」と語り、市場拡大への強い期待を示した。ベトナムでの店舗展開をめぐっては、「100店舗はいく」と述べ、北部の首都ハノイへの早期出店にも意欲をにじませた。
「日本が戦後に急成長したようなこと」って!!!
知らない……。
私は実際に経験したことがないので、すごい個人的に興味があります。
データで見るベトナムのGDP成長率
ユニクロのアジア出店状況と1人あたりGDP&成長率をザクッと見てみましょう。
国 | 店舗数 | 一人当たりGDP(USドル) | GDP成長率(%) |
中国 | 6 | 9,580 | 6.5 |
韓国 | 3 | 33,319 | 2.6 |
フィリピン | 3 | 3,104 | 6.2 |
台湾 | 2 | 25,007 | 2.6 |
香港 | 1 | 48,450 | 3.0 |
タイ | 1 | 7,448 | 4.1 |
インドネシア | 1 | 3,870 | 5.1 |
ベトナム! | 今回出店 HCMとHN | 2,551 | 7.0 |
確かにまだ、一人当たりのGDPは高くありません。しかし、その成長率に着目する必要があります。
一人当たりGDPが3,000USDを超えてくるとまた、ガラって変わってくるようです。
②「チャイナ・プラス・ワン」+米中摩擦がもたらしたベトナムの立ち位置の変化
次にこれです。
以前からベトナムが着目されていた。これがアメリカと中国のケンカにより、生産拠点がベトナムへ移動
ベトナムは以前から「チャイナ・プラス・ワン」の候補地として注目されていました。
中国は、膨大な人口と安い人件費によってい、世界中の製造業の製造拠点に成長してきましたよね。
「世界の工場」とも呼ばれていたようです。
しかし、ご存知の通り、中国の賃金上昇を理由に、製造拠点としてのメリットが薄れてきました。
中国人の給与が高くなってきて、中国に進出していても利益が出にくくなった!って感じです。このまま中国いてもダメかも。というような感じです。
これに加えて!米中摩擦。
つまり、アメリカと中国のケンカです。これによって、中国に拠点を置いていた世界の製造業が、続々とベトナムに拠点を移しているというのです。「漁夫の利」なんて言い方もされています。
例えば、以下が生産拠点を中国からベトナムに移転しています。
●アメリカ企業の移管
- アップルはワイヤレスイヤホン「AirPods」の生産移管
- ブルックス・ランニングが、中国での生産を縮小し、ベトナムに大幅に移管する方針
●台湾企業の移管
- パソコン大手の「華碩電脳(エイスース)」は、自社のパソコンの生産を台湾やベトナムへ移管。
そして!日系企業だって!
●日系企業の移管
- 「任天堂」が主力のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の生産の一部を中国からベトナムに移管することを発表
- アシックスはランニングシューズの生産の一部をベトナムに移管する予定
- 「アシックス」は、ランニングシューズなどの一部商品の生産をベトナムに移管
この影響は、すごそうですよね。
③「スマートシティ構築の動き」
3番目はこれです。
スマートシティ構想。これに関わる新規事業への期待が高まる。
以下はニュースの引用です。
ASEAN域内でスマートシティ開発が注目される中、2018年4月に開催された第32回ASEAN首脳会議で、ベトナム政府はにハノイ、ホーチミン、ダナンの3都市が参画すると表明した。
首都ハノイ市はスマートシティ構想を推進する方針で、2018年6月、地場不動産大手のBRGグループと住友商事による投資案件を認可した。この案件は、ハノイ市ドンアイン区の272ヘクタールの土地を開発し、投資額は約42億ドルを見込む。同地区はノイバイ空港とハノイ市街をつなぐニャッタン・ノイバイ幹線道路の沿線に位置し、住友商事による開発・運営の下、多くの日系企業が入居するタンロン工業団地からも近い。また、日本が携わるハノイ市都市鉄道2号線の建設も期待されている地区だ。
26日、ベトナム中部ダナン市で、同市情報通信局はマイクロソフトベトナム社と協力して「スマートシティ構築」と題するシンポジウムを行いました。
要するに、近未来な街がを構築する。そのための投資が莫大になる。ということです。
上記記載した通り、スマートシティ開発のため、日本からは、住友商事株式会社が、ベトナムの大手企業グループであるBRG Group Joint Stock Companyと、不動産開発会社を設立しています。当然日系企業の投資も増えると予想できます。
この開発エリアでは、水路・桜並木を整備し、安全かつ安心できる住み心地の良い環境・コミュニティの実現のため、病院、学校、防災設備、セキュリティシステム、商業施設などが構築されます。
④そして、ベトナム人との相性の良さ
最後にこれです。これは、私が、実際に海外をいろいろ経験して感じるミクロな印象です。肌感ですね。
とっても、親切な人が多い。成長マインドのあるやる気のある人が多い。基本は愚痴を言わない
これがもしかしたら、日本人にとって、1番の理由かもしれません。
実際にベトナムで働いて、私が、感じることです。
- とにかく、みんなやさしい。
- 成長マインドがあるから、愚痴が少ない。
- 親日家が多い。
深堀してみましょう。
やさしいベトナム人
まず、シンプルにみんなやさしいです。家族のような感じで接してくれますよね。
道がわからないで聞けば、とても親身になって教えてくれますし。ベトナム料理の食べ方がわからなければ、丁寧に教えてくれます。
とにかく、笑顔で返してくれます。商売のお店の人に限らず。
一方で、東京はと言えば………。
ある私のエピソードをお話ししますね。
東京、丸の内オアゾで、私は、ある男性に「○○ってどこかわかりますか?」って尋ねたら。
奇声を上げてキレまくる。 という事件。
ハノイから一時帰国で帰ってきたばかりだったので、びっくりしました。
もちろん、そんな人ばかりじゃないですけどね。ただ、なんとなく閉塞感は感じます。
「成長マインド」を持ってるから刺激あり
また、成長マインドをもった若者が多いので単純に楽しいです。
日本は、愚痴をいう人が多いです。
独立してから、特に思うのですが、「あなたは給与の価値のアウトプット出してないでしょ」って感じるようになりました。
我々の先輩、日本人が創り上げてきた資産を食いつぶしているだけ。という感じもします。
現に、ITが進化したのにも関わらず、「日本が成長しなかった20年」という汚点を作ってしまったわけですから。
ちょっと何か言うと「パワハラ……」。サラリーマン気質。
「知らねーよ。」って感じちゃいます。そういった環境に嫌になってしまった場合にはベトナムという国はいいかもしれません。
成長したい!と純粋な人が多いですからね。
もちろん、日本人でもそういう人いますけどね。Twitterでフォローしている人は、継続の鬼の人ばかりで、すごいなと思っています。
基本は親日家なので仕事がしやすい。しかも、楽観的!
ベトナム人ですが、基本は日本を尊敬の目をもって見てくれています。ドイツなど、ヨーロッパで働いてきた経験のある駐在員の方も言っていました。
「ヨーロッパなどは日本人というだけで、下に見てる。それが原因で仕事で大変。」「ベトナムは、尊敬が感じられる。だから、仕事で結果も早くでる。」
というような生の声です。
確かに、それは感じます。私は、インドとベトナムで働いた経験がありますが、とても、仕事はやりやすかったです。
それは、お互いに尊敬の念があったからだと思います。
日本でリアルなパワハラ(受けたことないですが)受けるくらいなら、ベトナムで働いたほうが幸せかもしれません。
ベトナム女性はかわいい?
その他の理由としては、以下があるかもしれません。
- コーヒーが美味しい。
- 女性がかわいい(笑)(実際、ハマる日本人たくさんいます。)
- 食事がうまい。ブンチャ最高にうまい!
などですね。生活に不自由は特に感じませんし。
本日は、ベトナムへの投資という観点でまとめさせていただきました。
あたたがもし、海外に興味があるのなら、ベトナムがいいかもしれませんね!
是非、海外で挑戦してみましょう!