こんにちは、経営管理ラボの菅野です。

あなたは、海外で社長に就任されて、このようなお悩みはありませんか?

経理の専門家じゃないから、会計がよくわからず、海外現地の経理担当者や会計コンサルティングファームの言っている説明がわからない。一生懸命、頑張っているはずなのに、仕事が溜まっていく。

この記事はこんな人のために書いています。

管理会計の考えを取り入れて、経営に役立てたい。原価計算を理解したい。

経理担当者との会話をきちんとしたい。意味のある議論がしたい。会計事務所の人の会話が理解できるようになりたい

本日の記事を読んで頂ければ、会計の要素の理解が深まり、企業経営と会計がリンクするため、働くことがより楽しくなりますよ。

難しくありません。足し算と引き算ができれば大丈夫です。

動画も撮影しました。

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T字勘定とは?

T字勘定とは、本来、複式簿記で使われる手法です。ですので、とっつきにくいかもしれません。

これは、仕訳をまとめるために作成する文字通りTの形をしたツールであり、総勘定元帳を省略したものです。言葉だとイメージできないと思いますので、図解してみましょう。こんな感じです。そのままでわかりやすいかなと思います。

理解するためのポイント、勘定の「インプット」「アウトプット」「繰越」

理解するためのポイントは、以下の3つです。

  • インプット、入ってきた数
  • アウトプット、出て行った数
  • 繰越

取引の「インプット」と「アウトプット」をパッと見てわかるようになり、繋がりがわかるようになります。

そして、「繰越」というのもポイントです。なぜ、繰越というのが必要かというと、会計期間というのが存在しているからです。損益計算書は、一定期間(例えば、2020年1月から12月)の業績を表したものです。そうすると、次の時期(翌年とか)のための繰越という概念が生まれてくることになります。

例えば、商品1,000を購入して800売れた場合には、200は残高として残りますよね。

T字勘定は、4つの箱だ!

上記の基本的な考え方を元にT字勘定は、以下の4つのポイントに整理して覚えます。

  • 期首残高
  • インプット
  • アウトプット
  • 期末残高

図解すると以下のようになります。

T字勘定の主役を決める

続いてのポイントは、T字勘定の主役を決めるという点です。こちらも基本的なことですが重要です。

材料なのか?商品なのか?売上なのか?という点です。T字勘定の上の名前を決定する必要があります。

例えば、原材料を管理したいというのであれば、主役は原材料となります。

取引の具体例でT字勘定の理解を深めよう!

次に具体例で図解で理解をさらに深めましょう。難しい原価計算などでも理屈は同じです。簡単な事例で理論を理解してしまえば、応用できます。

  1. 商品を2,000を現金で仕入れた。
  2. 商品を1,000を3,000で現金販売した。

この場合のT字勘定は以下のようなステップで進めます。

STEP1 主役を決める

主役は誰でしょうか?登場人物のことです。

この場合には、以下となります。

  • 現金(お金で仕入れて、お金で販売だからです)
  • 商品(商品を仕入れしました)
  • 売上(お客様に販売します)
  • 売上原価

売上原価とのところがわかりにくいかもしれませんね。これについては、STEP2で解説します。

STEP2 取引事にT字勘定に数値を埋めていく

  1. 商品を2,000を現金で仕入れた。
  2. 商品を1,000を3,000で現金販売した。

という取引がありました。これを当てはめしていきます。この取引を分解すると以下のようになります。

  1. 商品が2,000増えた。お金が2,000減った。
  2. 売上が3,000増えた。現金が3,000増えた。
  3. 商品が1,000減って、売上原価となった。

3については、ちょっとわかりにくいと思います。こんな風に理解してみてください。商品という資産(BS)が役割を果たして、売上原価(PL)

図解するとスッと頭に入ってくると思います。

 

ポイントは、1つの取引があれば、2つの側面があるということを強く意識することです。これの意識づけを強くしてないと混乱してしてしまいますので、是非、意識してみてください。

 

STEP3 残高を計算する

続いて、残高を差し引きで計算します。期首+インプット−アウトプットで期末残高が計算されます。

足し算と引き算だけなんで簡単ですよね。

製造会社の勘定連絡図はこんな風になっている

T字勘定ですが、製造会社の製造の流れと金額を理解するためには必要不可欠です。以下の図は、ベトナムの製造会社の勘定連絡図です。是非、イメージとして覚えておくことをおすすめします。

クリックすると大きくなりますよ。

 

T字勘定は、ビジネスに転用できる!

このT字勘定ですが、会計でなく、ビジネスでも利用できます。簿記の場合は、金額でしたが、仕事・ビジネスに活用する場合には、「作業の数量」「書類の数量」「顧客の数量」などに置き換えて管理できます。

このように転用することにより、各プロセスのボトルネックが判明しますので改善に有効です。

例えば、メールマガジンの分析に利用できます。

  • メール送付の数
  • メールが届き、開封してくれた数
  • その中のコンテンツのURLをクリックしてくれた数
  • 問合せしていただいた数

と分析することによって、どこに問題があるのか?どんなタイトルの時は、よかったのか?などわかります。例えば、スパム認識などにより、開封されていない可能性もありますよね。

このようにビジネスのボトルネックがどこにあるのか?という点でも転用可能です。

本日のまとめ

本日は、会計では、もちろん、ビジネスでも転用できる「T字勘定」について解説させて頂きました。

あなたの会計への理解が深まり、経営へ活かすことができるように祈っています。また、経理担当者とのコミュニケーションがより深くなれますので是非試してください!