みなさん、こんにちは「マナボックス」の菅野です。
今回で、第18回目です。
12月です。2020年も、もう直ぐ終わりですね。本当にあっという間でした。私は、寒いのが苦手なので、ダナンで作業しようと思っています。ハノイの寒さって地味にメンタルにも来るんです…。
ベトナム人のリンさん(日本語2級で日本への留学経験あり!しかも若い!)と一緒にベトナムのニュースについて解説していくコーナーです。
本日のテーマは、「2021年に、ベトナムの景気回復の勢いが増やしている」」です。
この記事のもくじ
2021年には、ベトナムの景気回復の勢いが増やしている!
>>「2021年に、ベトナムの景気回復の勢いが増やしている」
HSBCベトナムの見解 ベトナムの景気回復
HSBCベトナムのCEOは、2021年における景気回復の勢いの根拠と、成長プロセスに存在している4つのリスクを指摘しました。
最近、2020年の評価・2021年の予想について、HSBCベトナムのCEOであるティム・エバンス氏は、来年の経済回復の勢いが、国内消費の回復、及び安定した商業の成長と FDI流入によって増やすという予想がありました。
UKVFTA、EVFTA、RCEPなどの締結した貿易協定、または有効になっている貿易協定は、輸出の発展を促進し、貿易黒字を押し上げるための確固たる前提であり続けます。更に、強固なマクロ経済基盤と疫病退散の能力を備えたベトナムは、特にテクノロジー・電子部品製造に関して、アジア地域で最も魅力的な投資先の一つであることを継続しています。
ASEANで今年プラス成長を遂げた国はベトナムだけ
以前、10月に、HSBCグローバルリサーチは、2020年におけるベトナムの経済の成長率が2.6%に達することによって、2021年にこの数が8.1%に達する勢いを生み出すということを予測しました。
今年の成長率はここ数年で最低な数だと言えますが、HSBCグローバルリサーチは、「ASEANで今年プラス成長を遂げた国はベトナムだけだ」と評価しました。国際通貨基金も、「2020年におけるベトナムの成長率は2.4%であり、また、ベトナムは、台湾、エジプト、及び中国と並んで、成長している一人当たりGDPのある4つの世界経済の1つになる」と予測しました。
HSBCベトナムのCEOは、輝かしい成長であるにもかかわらず、ベトナムがタイムリーに行わないと、必ずリスクに直面する以下の4つの行動を指摘しました。
ベトナムが留意すべき4つの点とは?
1つ目は、国営企業の株式化を促進し続ける必要があることです。なぜなら、株式化の遅いスピードは、将来の成長の可能性を低下させる要因の一つだからです。現在、国営企業が経済の3分の1を支配しているので、株式化は投下資本の配分を再確定し、労働生産性を向上し、経済成長を促すことに役立ちます。
二つ目は、世界銀行によると、GDPに占めるベトナムのインフラ投資の割合はASEAN地域で最も低い水準にあることです。これは、次の成長段階に必要となるモダンなインフラストラクチャサービスの連続的な発展に課題をもたらします。
三つ目は、FDIを誘致する地域の発展を妨げる要素である関税・行政手続きの改正を継続するべきことです。世界銀行のデータによると、ベトナムの企業は1年に6回納税を行い、申告書やフォームなどの作成、準備、及び納税に384時間費やし、支払うべき税額は利潤の最大の37.6%を示します。
最後は、持続的な成長です。過去20年間で、ベトナムは世界で最も1人当たりの温室効果ガス排出量の増加(毎年約5%)が急速な国として浮上してきました。その上、ベトナムは気候変動に対して最も脆弱な国々の一つです。
こういう背景で、クリーン・エネルギーへの移行を加速することは急務になります。前向きなのは、政府がこの問題の重要性を認識したことによって、環境への経済成長の影響を減らし、効果的に気候変動を適応するように努力していることです。ティム・エバンス氏は、「持続的な発展への道を見つける過程でベトナム企業組織の開放性が見えた」と共有しました。
来年の為替レートの状況について、HSBCベトナムのCEOは、柔軟な運営仕組みを維持継続することが期待される理由があると述べました。過去最高の外貨準備高のあるベトナム国家銀行は、安定な為替レートを維持し、市場の需要と供給を満たすことに十分なツールとリソースを持っています。
新型コロナウィルスワクチン配布のルート、グローバル・サプライチェーンの回復、米国の大統領選と政権移行プロセスなど、観察する必要のある色々な課題がまだ存在しています。
ただし、連続的な為替レートの変動という背景で、キャッシュフロー計画と利益バランスに対する主導権を確保するために、各企業、特に輸出入要素、また外貨建てのローンがある企業は、リスク防止ツールを積極的に利用する必要があります。
ベトナムは投資先としても着目されている
ありがとうございます。
ベトナムは、平均年齢も若く、経済も発展中ですね。それは、私がベトナムに実際に4年住んでみて感じます。勢いある(笑)。変化も激しい。
日本からの投資も増えてるでしょう。
- ASEANで今年プラス成長を遂げた国はベトナムだけ
- ただし、4つの点には留意(①民営化、②インフラ、③行政手続きの簡素化、④持続的な成長の必要性)
私の意見ですが、新型コロナウィルスという感染病のせいで、ベトナムでの経済活動や日常生活などの多くの面が損失を受けました。
しかし、他の国と比較すると、ベトナムの損失がかなり少ないですね。また、感染拡大の防止に成功していることで、2020年に経済成長率がプラスになっているのは分かりやすいことでしょう。
2021年に、ベトナムの経済は激しく成長する可能性がありますが、そのチャンスを掴むことができるかどうかは、まだ不明なことで、政府の政策、及び上記の通りの課題を解決する結果によって決められます。
今日の内容は、勉強になりましたし、腑に落ちることばかりです。例えば、インフラは弱いですね。ハノイでは、車は増えるけど、駐車場がないとかね。
これからもベトナムを現地で見ていきたいと思います!