こんにちは、マナボックスの菅野です。
今日は、普遍的なノウハウのお話です。
三方よし
という言葉をあなたは聞いたことはあると思います。
江戸中期に近江商人が提唱した、理念だそうです。
「買い手よし、売り手よ
最近では、伊藤忠が、企業理念を近江商人の原点「三方よし」にしましたよね。
これは、「売り手」と「買い手」がともに満足し、また「社会貢献」もできるのがよい商売であるということです。誰もが満足する商いをすべしという教えのことです。
ぼくらの経営のお手本になるような考えかたですよね。参考にしない手はありません。
この三方よしの理念を支える要素について、現代の海外の経営者にも通じるという観点でお話ししていきます。
この記事のもくじ
買い手よし、売り手よ し、世間よしを支えた要素
これはなんでしょう?以下だと言われています。
- 会計スキル、リテラシーあるか?
- マインドが優れているか?利他的であるか?他者目線であるか?
この2つだと思います。
なにかとリンクしてきませんか?
それは、渋沢栄一氏の「論語と算盤」です。(最近、論語と算盤ばかり読んでいますので…)近江商人は、十六世期の人の話ですので、もっと前の話ですね。なので普遍的なノウハウだといっていいと思います。
本日は、そのうち会計がどのように役立ったのか?ということを共有したいと思います。
会計リテラシーはやはり大事!
近江商人が優れていたのは、「会計スキル」があったからです。その具体的な功績を見てみましょう。
豊富秀吉の士気を高めるための大盤振る舞いには会計があったから
みなさん豊臣秀吉は知っていますよね。
秀吉といえは、兵士の士気を高めるための大盤振る舞いがとても有名です。あの本能寺の変を知ると、備中(岡山)から電光石火のごとく京都に引き返した際にも、モチベーションを上げました。戦いを前に、姫路城で金銀を武将に米を足軽に与えたのです。
なぜ、そのようなことができたのか?
それは会計を重視していたからです。
関連資料によれば、近江商人は、帳簿をつけて商売をしていたことが、彼らが残した帳簿から明らかになっています。なんと貸借対照表と損益決算書を含む複式簿記の構造をもってたそうです。引用元:>>レファレンス事例詳細
秀吉は、会計帳簿に基づく管理によって、自軍の財務状況を正しく把握していたのです。近江から人材を集め、簿記によって金銭などを管理する仕組みを作らせたと言われています。
その他、秀吉の太閤検地の話やら小田原攻めにおける在庫の概念の話も会計スキルと通じるところがありますね。
石田三成も簿記に精通していた?
豊臣政権を支える五奉行の内4人は、会計実務に長けた
しかも、近江に関わりのある人物で、
石田三成は、武力よりも、商才に優れていた武将だった言われています。堺政所(後の堺奉行)を勤めていました。西洋から堺商人に伝わったとされる簿記についても精通していたと言われています。これは、会計に携わる者としてもびっくりしました。
具体的にどのように貢献していたか?というと…。
例えば、秀吉の九州征伐が比較的短期間で勝利に終わったのは、石田三成が、バックから武器、兵糧などの調達や輸送をきちんと計算して管理していたことが大きかったと言われています。
会計によって藩の経営が可視化され、財政が把握できるようになる
他者目線、自利利他の精神は鉄板!
そして、いい商売、ビジネスの共通点は、
「他者目線」「利他的」
です。
私は数多くの書籍を読んでいますが、これはどの人も共通していっていることです。最近だとGIVE& Taker「与える人」こそ成功する時代なども読みましたが、これもそうです。
3方よしも、この考え方が染み込んでいます。
マーケティングもマネジメントでも、大事な共通する概念です。
海外での経営者であるあなたにも転用できる
本日は、有名な三方よしという有名な考えを支えている要素は、
- 会計リテラシー
- 他者目線、他者志向
というお話をさせて頂きました。海外、ベトナムで経営されている方、ぼくらにとってもとてもお手本となるような考え方ですよね。
ベトナムで駐在で社長される方は、もともと会計の専門ではないケースが99%くらいですけど、やはり、会計スキルは無視できないのです。
いやだなーって思うかもしれませんが、社長になったんだから、逆にチャンスだ。楽しもうって感じでいいと思います。全体を見れるってとても大きなチャンスですからね。
ポジティブに行きましょう!