みなさん、こんにちは、マナボックス の菅野です。

最近話題、レペゼン地球のお話しが話題となっていますね。Youtubeでも、いろんな著名人が、取り上げています。正直、私は、「レペゼン地球」を知りませんでした。今回のお話しをきかっけに、「レペゼン地球」さんとか「DJ社長」さんを初めて知りました。youtububeで、しっかり音楽も聞きました!

この出来事ですが、公認会計士でもあり、海外(ベトナム)で経営している立場としては、どうしても気になってしまうんですよね。お金とか、株式、経営、マネジメントが絡むからです。

ただ、一般的なことについては、既に有名な方が、動画や記事で、公表されています。なので私は、以下の切り口から解説していきたいと思います。もちろん、他の記事等と重複するところはあるとは思いますが、海外・ベトナムを絡めてオリジナリティを発揮していきます。

  • 株式(資本主義)の話と海外でのノミニーの関連
  • 税務や会計のお話し(ベトナムでは?)
  • 裏切りの話(心理学)とGive& Take

レペゼン地球のお話しの事実関係のまとめ

まずは、事実関係を整理していきましょう。こちらは、DJ社長の動画やウェブからの情報をまとめたものになります。ここに、感情という点もいれてみました。こちらについては一部は、私の妄想なので、この点、ご了承ください。

事実関係

感情や思い(妄想入ってます)

レペゼン地球が所属するLife Group株式会社は2015年、資本金100万円をH氏が全額出資して設立

H氏は、「この子たちは売れる」という自信があった。将来稼ぐ。

DJ社長によれば、当時自身が6000万円くらいの借金を抱えていた

Hは借金を返済し終わるまで株を「預かる」と約束していた。

DJ社長「しょうがない。でも、将来は売れて取り戻す」

H氏「会社は株主のものだよ」

DJ社長がH氏から当初の約束通り約100万円で株を買い取りたいと要求。H氏からは退職金4800万円やレペゼン地球の楽曲の著作権、印税の権利、自身が担当していた経理の問題を取り沙汰しないことなどを要求などを求められた

DJ社長「ふざけんな。約束が違うだろ」

H氏「会社は株主のものだよ」

DJ社長は、H氏から代表職を解任されていた

DJ社長「ふざけんな。約束が違うだろ」

H氏「会社は株主のものだよ」

レペゼン地球は、H氏を告発した後に新団体「Repezen Foxx」の設立を発表

※H氏51%、DJ社長49%という話やH氏が100%という話もあります。ただし、もし、DJ社長49%の株式を持っていれば、代表取締役の解任について拒否権があったはずです。つまり、解任を拒否できたはずです。なので、H氏が100%持っていたという前提でお話しを進めます。49%だとすると、企業価値が、例えば10億円であれば、4.9 億の資産を持っていることになります。それをきちんと理解していたのかな?って感じは印象としてあります。

 

株式(資本主義)の話と海外でのノミニー(名義貸し)との関連

それでは、今回のお話しをビジネスというか資本主義という観点と海外でのノミニーという点でお話ししていきます。

資本主義的には、会社は株主のもの

くやしいけれど何にも言えない。

これです。ビジネス的に言うと、DJ社長が、持分ゼロであれば、資本主義においては、なんにも言えることはできません。

これって、以下のリンク先でもお話しした、ビートルズの話とそっくりだと思いました。

>>マイケルジャクソンとビートルズから学ぶ“ファイナンス理論” 独立したい人が必ず事前に知っておくこと。お金の話。

そのため、やっぱり、最低限の資本主義のルールを勉強しないとダメってことです。腹をたてるなら、知識が不足していたことに対してじゃないといけません。やっぱり、どうしても知識って大事なんですよね。

情報と知識は、今の時代、誰でも入手できることが多いです。今回のことも、100年以上前に、渋沢栄一氏が答えを出しています。算盤も大事だよ!って。

>>渋沢栄一の「論語と算盤」時代や国境超えて使える普遍的な知識、まとめと感想 【①処世と信条】

ただ、それを理解して実践するか?それはとても難しいことなんですね。

なお、情報は膨大にあって、必要な知識もまだまだ私には足りていません。日々学んでは、こんなことあったのか?と学ぶ毎日です。

ベトナムでのよくあるノミニーの話とも通じる

ノミニー(Nominee)とは、なんでしょう?

いわゆる名義貸しのことですね。例えば、ベトナムでカラオケを経営したいといっても、外国人が直接出資して会社を設立することは困難です。その時、ベトナムの人を形式上、投資家にするんですね。でも、実質は、日本人が出資している場合です。

これはベトナムに限らず、海外でよくあるケースだと思います。

今回の場合をノミニー(飲食店)に置き換えると以下のようになるかと思います。

  • 日本人:「形式上は、あなたの会社だけど、実質は、私が出資している。だから、管理も配当も全部私が管理しますね」
  • ベトナム人:「いえ、私がオーナーですので」

あるあるです。(ベトナムに限りません)

レペゼン地球の出来事と比較表でみましょう。

フェーズ

レペゼン地球

ノミニー(名義借り)

A:株主(オーナー)H氏ベトナム人

B:実質的なオーナーと経営

DJ社長

日本人、料理長

ストーリー

B:100万円で買い戻しさせてください。

A:いやです。

B:配当もらうね。外資系にするから出資金で買い戻すね。

A:いやです。

ベトナムでのノミニーのリスク回避

いろいろ深い話もあってブログでは書けませんが、以下の2つかなと思います。(抽象的ですが)

  1. 契約書に明記する
  2. WINWINを継続する

これかと思います。

でもね、やっぱり資本主義は終わりを迎えているように感じた

今回のことで、結果的(長期的に)に得している人って、誰かなって思ったんです。それは、やっぱり、実際に自分で、コンテンツを作って、周りの人を幸せにしているDJ社長たちだと思っ。

株主じゃないのかなって思いました。繰り返しになりますが、長期的にって意味です。

いくら楽曲の権利を会社が持っていたとしても、DJ社長やレペゼン地球さんが、みんなから集めた「信用」って発信している人に蓄積されるんだなって思いました。

もちろん、会社という組織は裏方の力が重要だと言うことも理解しています。(私が裏方をずっとやってきましたから)

むしろ、H氏さんなどは、これまでのニュース(誹謗中傷)を見ると、これから先、かなり、苦労しそうです。信用資産を失ったからです。

  • テクノロジーとSNSの拡散力で嘘や悪いことをする人が損する時代。影響力を持つと強い。
  • 会社じゃなくても個人(そのネットワーク)で発信できて稼ぐ時代になってきている

ちなみに、個人的に、なにも言わずに録音する人って苦手です。なんか、苦手です。「録音しますね」って言えばいいと思います。DJ社長さんなら、事前に言ってそうですけどね。

もしかしたら、これから先、お金を投資しているだけの株主は、「いりません」って言われるような時代なのかもって感じました。投資家が今でもやっぱり強いとは思いますけど。バフェット 氏などいますから。

税務や会計のお話し、ベトナムでは?

今回の世間のニュースによると以下のことがあったようですね。こちら不明点や曖昧な点はありますが、仮にこれが事実だとして、あくまで、税務上などはどう影響するの?ってお話しです。

  • 使途不明金4,000万円
  • H氏の息子の給与200万円?10万円?
  • クレジットカードを私用で使った。

税務上の論点は、すべて以下の論点に行きつきます。

それは、損金不算入です。ベトナムでも同じです。

>>“損金不算入”ってなんだ?わかりやすく解説 ベトナムにおける典型例とは?

ここでのポイントは、「事業関連性」です。例えば、会社の事業にまったく関連していない人への給与だったり、その支出が会社の事業と関連していない場合は、損金として認められません。

つまり、本来は会社の費用にすべきじゃないのに、その費用にしたと言うことで、法人税が少なくなって(税務上の儲けが小さくなっている)いますよね。そういった意味で脱税ということになります。

使途不明金もそうです。実際に1,000万円だけど、4,000万円の支出しているとなれば、残りの3,000万円はどうやって使ったの?それて事業に関連していませんね。ってなります。

なお、オーナー関連の給与という意味では、ベトナムの場合100%の個人出資の会社がある場合、その人の給与は、損金となりません。

加えて、会計という意味では、二重帳簿の可能性もあるのかなって思いました。もしかしたら、銀行残高と帳簿が照合しれきれてない可能性です。(すいません。妄想です)

例えば、売上があったとしても、現金やなにか個人の口座にしているなどすれば、売上除外して、その分を個人で使うこともできます。売上という会社に帰属するはずのお金を自分のお金にしてしまうということです。

 

裏切りの話(心理学)とGive& Take

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

とアドラーが言っています。やはりそうなんだと思います。人間関係が良ければ、幸福度が増すという科学的なエビデンスもあります。

2004年、アメリカの大手世論調査会社のギャラップ社が、500万人を対象に実験しました。

友人が、個人の幸福度にどの程度の関係しているのか?などです。

この調査によると…。

  • 職場に3人以上の友人がいると、人生の満足度は96%も上昇する。3人の友人がいることで、自分の給料への満足度が200%上昇し、給料が3倍に上がるのと同じ満足度が得られる。
  • 職場にお互い尊敬し合えるような友人がいる場合、仕事へのモチベーションは700%もUP。生産性も向上し、仕事上のトラブルも減り、よりイノベーティブな発想が生まれる

すごくないですか?逆に言えば、パワハラ上司の職場がいかにあなたを不幸にしているか?ということです。

それくらい一緒に働くパートナーは大事です。

今回は、「裏切り」があったのか?というお話しにつながってきます。

やはり、裏切りと言う点を心理学的に学んでおく必要があるんだなあと思いました。とくに、海外で名義貸しをしようとしている人は、学んでおくと絶対いいです。

以下の書籍がお勧めです。

以下ので感想の記事も記載しております。

>>信頼はなぜ裏切られるのか? 第1章 信頼とは何か?を図解でまとめた!

デイヴィッド・デステノ/寺町朋子 白揚社 2015年12月
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もう一つはGIve & Take 与える人こそ成功する時代

もう、一冊絶対に読んでおいた方が良い書籍は、こちらです。これは、必読です。なぜならば、あなたが搾取されることを防止してくれるノウハウだからです。

アダム・グラント/楠木建 三笠書房 2014年01月10日頃
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いろんな人がまとめを出しているので、ここでは、詳細は記載しませんが、ポイントは、

ギバーには2つあるって言う点です。

  1. 自己犠牲のギバー
  2. 成功するギバー

の2つのパターンがあって、1は搾取されて、貧しくなり不幸になるというのです。いわゆる、お人好しのことです。これを、防止する必要がありますよね。

そのための一つの方法として、テイカーを理解する必要があります。もし、その予兆に気づいていたら、もっと早く行動できていたのかもしれませんよね。

その特徴の一部を挙げると…。

  • SNSのアイコンが実物よりかなりいい(笑)自分をよくみせる
  • 上司などにゴマスリ(スネ夫タイプ)(サプライヤーって言う人も要注意)
  • あなたのためにそう言っているが口癖
  • 主語が常に「私」
  • 後輩、部下、年下に謝る事ができない
  • 相手が話をしていると遮り、自分の話をする(これ要注意)

などだそうです。もし、あなたが、こんな状況に遭遇するならば、留意してもいいかもしれませんね。離れるという選択肢です。

テイカー(搾取する人)、今回の事例(今回の情報のみだけで判断なので本当は異なるかもです)で言うと、H氏はテイカーであり、その予兆があったのかもしれません。

本日のまとめ

本日は、レペゼン地球の事例から学ぶ、資本主義と心理学と言うテーマでお話しでした。

やっぱり、重要な知識は、学んでおくと得すると思います。知っておけば…。こんなことにならなかったのに。を防止できることを祈っています。

レペゼン地球さんのことよくしらないですが、若くて、世の中にインパクト与えている人なのでもっといろんなことをして盛り上げていってほしいです。