こんにちは、ベトナム在住の公認会計士の菅野です。

本日は『資金繰りと経営の関係 お金があると有利な理由』というテーマでお伝えしたいと思います。おそらくお金に対するイメージが変わるかなと。

どうしても、ぼくら日本人は、「お金」=「悪」みたいなイメージが強いですよね。っていうのは、以下の2つの理由かなって思っています。それは…。

  • ・嫌儲バイアスがある
  • ・お金についての教育を受けていない(むしろ悪っていう洗脳がされている)

まず、嫌儲バイアスですが、読み方が注意です(笑)。けんちょとかけんもうとかがあるらしいです。どちらでもいいらしいですが。バイアスとは、「思い込み」のことです。

これは、一言でいうと「お金儲けする人に対して嫌な感情をもってしまう」バイアスのことです。どうやら、バイアスなので我々の遺伝子に組み込まれているのかもしれませんね。これはやっかい。なので、SNSを見ても、お金儲けに走りやがったな!みたいになるとみんなから叩かれる光景を見ますよね。

例えば、ちょっと古いのですが、Twitterで話題になった「100日後に死ぬワニ」のお話をします。

これは、連載開始時から主人公が100日後に死ぬと明かしてツイッターで展開して話題となったマンガ「100日後に死ぬワニ」のお話です。最終回を迎えましたが、その直後に、書籍化と映画化、グッズ展開が発表されましたとたん、なんと炎上してしまったのです。これは「嫌儲バイアス」が関係していると言えますよね。どうしてもお金儲け=悪って感じちゃうんです。

この人間の本質に加え、日本での教育や環境もあげられるでしょう。「お金」の仕組みについて学ぶことはなかったと思います。信用がお金に変わるなんて習わないですよね。

むしろ、テレビドラマなどでは、お金=悪の構図が番組が多いはずです。例えば、私が思いつくのは、「水戸黄門」です。水戸黄門の構図のストーリーの構図は決まっています。

悪い人が弱いものをいじめている→水戸黄門のヒーロー(光圀・助三郎・格之進の三人)が認識→成敗して解決

勧善懲悪なストーリー性をもっているのですね。つまり、悪い人がやっつけられるというパターンです。そして、その悪い人が「お金持ち」なんですよね。(という私の記憶なんので、全てが正しいとは限りません。でもそんなマインドを持ったきっかけではあります)

でもでも!お金って超重要なんです。なので、「経営者」「事業主」にとってなぜ、大事なのか?っていう視点でお話します。

お金が不足するとメンタルにくる 思考のパワーがなくなる 【負のサイクルに陥る】

お金がなくなると思考のパワーが吸い取られる。その結果、ビジネスや新規事業について考える時間がへる。つまり、負のサイクルに陥るから

これなんですよね。お金のパワーは、「安心」「時間の余裕」をもたらしてくれることです。これによって、経営者は、「本業」に集中できるんですね。

例えば、新しいサービス・商品開発や、改善の工夫などです。脳みそには、パワーがあります。具体的に言うと、「思考する時間」は、限られています。

お金がない人は、このリミットのある「思考する時間」が、「あーどうしよう」っていう不安に襲われます。

  • 給与払えるかな
  • 仕入先のプレッシャーが憂鬱

という思考で、脳みそのパワーがすり減っていくんです。

いつも、脳が考えちゃうんですね。資金繰りについて。

VUCAの時代なので、やっぱり考えることが大事

  • じっくりアイデアを考える人
  • いつもいつもソワソワして、集中できないひと

どちらが成功していくのか?幸福になるのか?容易に想像がつきますよね。なので、お金って大事なんです。

しかも、今はVUCAの時代です。要するに、不安定で状況が目まぐるしく変化していきます。そんな中、「考えて」次に備えておくってとても大事なんです。

そう言った意味で、お金がある。お金がない。という両者の差は開く一方でしょう。

もちろん、ハングリー精神や、制限があるからこそいいアイデアが生まれるといった側面もあるでしょう。それでも、「思考」のパワーを消費するって言う意味では、やっぱり、分が悪そうです。

学ぶは、最強の生存戦略

みなさん、ご存知のダーウィン。

とても有名な「Struggle for survival」。要するに「変化に対応できる生き物だ」である必要があるのです。

そのためには「学び続ける」ことが必要になってきます。これも、お金が関連してきます。「食べていくことができないかも」っていう不安な状況では、集中できないからです。常にお金の心配しているひとが、勉強できるか?っていうと難しいですよね。

資金繰り表を作成して見える化しよう

解決策の一つとして、見える化が有効です。なぜならば、お尻に火がつくらかです。人は、認識していないことに対しては行動することはできません。

ダイエットも運動もそうでしょう?

体重を記録するから、ダイエットの行動が起こせるのです。私は、FITBITというウェアラブル、睡眠とか、歩数とか、心拍数を記録してくれる便利な腕時計を利用しています。これによって、心拍数がグラフ化されるから、「運動」を休むっていう選択肢がなくなるんですよね。「運動」して心拍数が上がっていることが見える化しているから行動に起こせるのです。ちなみに、運動すると、幸福ホルモンのセロトニンや、やる気ホルモンのドーパミンという脳内物質が増えるのでおすすめです。

そして、経営も同様です。見える化していないのに、対応することはできません。

あなたの行動を起こす、きっかけとしてまずは見える化しましょう!

本日のまとめ

本日は、お金と経営のお話でした。

  • 人は生まれながらに儲けてる人を嫌うバイアスをもっている。やっかい
  • お金がないと、脳みそのパワーが取られ、負のスパイラル
  • 変化に対応する勉強の時間がとれないので危険
  • まずは見える化して、お尻に火をつけよう

というお話でした。お役にたてると幸いです。