VAREALは、DX支援として、コンサルティング事業、AI関連事業、クリエイティブサービス事業、受託開発・ラボ開発での開発支援を提供している。

世界中でビジネスのIT化・システム化が進んでいくなかで、日本企業のIT利活用の現状を見ると、各企業で既存システムの老朽化、複数化と業務のブラックボックス化により、既存システムのコストが増加して新たなIT投資ができないといった難題を抱えている。また、日本企業においては人材不足も深刻で、特に優秀なIT人材の確保が極めて難しいという危機的な状況だ。

このような日本企業のITにおける課題を解決するためには、海外人材の活用が不可欠という考えから、Varealは海外進出を目指し、2019年春に、ベトナムのハノイに子会社(ベトナム開発拠点)を設立した。

Varealが海外進出先としてベトナムを選んだ理由は、ベトナム人は一般的に大らかで明るく誠実、 さらに勤勉で物事に対しても一生懸命取り組む性質があり、日本人と一緒に仕事をしやすいと判断したためだ。例えば、日本の理系国立大学に留学して情報技術を学び、日本企業やベトナムのオフショア開発会社で経験を豊富に積んだブリッジSEや、技術力に優れたエンジニア、10年以上の実務経験を積んだQA、日本語堪能なブリッジSEITコミュニケーターなど優秀なメンバーが在籍しており、主に日本の企業様の開発案件において、案件ごとに日本人SEPMとベトナム人のチームを結成し、サービスを提供している。

今回は、VAREALの代表の寺本昌弘様にお話を伺いました

概要
  • 業種:DX支援
  • 従業員:約25名(2021年5月末時点)
  • URL:https://www.vareal.co.jp/
  • 導入サービス:ベトナム進出支援及び設立後の経営管理支援
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ここがポイント!

  1. 実際に事業経営している専門家が必要だった
  2. ベトナム現地の教科書に載っていない知見が大事
  3. 経営の根幹であるリスクマネジメントが非常に重要

今回、マナボックスベトナムを進出のパートナーとしたきっかけを教えてください。

-大手の事務所よりも、実際に経営もしている専門家がしっかり直接支援してくれるファームだと思った

進出時のジェトロが提供している進出支援のコンサルティングファームのリストから、うちの会社と相性がよさそうなコンサルティングが、マナボックスさんだったからです。どう言うことかと言うと、大手のファームよりも、そもそも、実際にベトナムでの立ち上げで苦労を実体験している専門家が直接関わってくれるフットワークの軽い支援を探していました。情報発信もされていて、ここのファームなら安心という印象も決め手の一つです。直接の問い合わせは、マナボックスさんだけでしたね。

VAREALGroupのPresident & CEOの寺本昌弘氏

実際にマナボックスのサービスはどうでしたか?

-教科書に載っていない現地の知見が教えてもらうことが重要だった

私の海外進出の方針は、現地パートナーで共同出資などせず、単独出資ですると言う点です。もともと、ゼロイチを自ら実施したいという欲求があるんですね。日本でも、労務や会計周りなど会社経営に関わる手続きは一通りやってきましたし、知識はありました。

そういった状況においてでも、国によってルール等が異なる場合、どうしても海外の現地のリアルな知見を持った専門家を頼るというのは非常に重要です。もちろん、私も書籍やネットの情報で、ベトナムの会計・税務や法務、労務を一通り勉強しました。しかし、どうしても現地の文化や背景が関連してくるベトナム現地での重要な事項については、わからないのですね。そのため、ベトナム現地に詳しい菅野さんからのアドバイスは非常に助かりました。

例えば、ベトナムの個人所得税の件で、どうしても理解できない部分について、実際にマナボックスベトナムのオフィスで説明したもらった点です。直接対面で丁寧に掘り下げて解説していただくによって、日本人経営者の視点で腑に落とすことができました。

ベトナムの会計・税務の法令や方針はが頻繁に変更されますが、その都度、重要な法令改正についてフォローアップしていただけたのも助かりました。

-経営の根幹であるリスクマネジメントが非常に重要。そのための専門家の支援はかかせなかった

単独出資であるという事は、何かあった場合の責任は、すべて私が負うということを意味します。そのため、リスクマネジメントがとても大事です。したがって、会計の責任者であるチーフアカウンタントを採用した後でも、会計・税務の専門家であるマナボックスさんを継続して頼りにしていました。どんなに優秀であって、チーフアカウンタントだけに任せていて、間違ってしまう可能性がありますし、そこをサポートしてもらったのは非常に大きいと思っています。

そして、経営の根幹であるリスクマネジメントのためには、自分自身が学んでノウハウを蓄積した上で人や組織、仕組みを育てるというのが重要だと思っています。その学びのためには専門家の知見がとても役に立ち、短期間でベトナムの労務・法務・税制・会計の特性やベトナム人会社員の特性を学ぶことがました。

また、設立のライセンス(IRC・ERC)取得自体は、苦労せずに進めることができたと記憶しています。

仕組み化されたフォームにの穴埋めをして、あとは口頭でやりとりし必要な資料を渡すだけでスムーズに設立準備していただき、特に問題なく設立することができました。申請時のオフィスはどうするかなど、書籍だけではわかりずらい点も相談にのっていただき安心して進行させることができました。

マナボックスベトナムへの更なる期待はありますか?

-担当者の専門家としてのレベルアップや組織として外部から正確なフィードバックを受け取り改善するような仕組みを期待している

継続的に支援していただく頂く中で、以下について改善するといいのかなと思いました。それは、ベトナム人担当者が複雑なベトナムのルールの専門家として更にレベルの高い支援ができるようになることへの期待と、担当者のミスなどが発生した場合に、外部から定期的にフィードバックを受け取り上層部が気付ける仕組みがあるといいのかなと感じました。

具体的には、ベトナム投資法に関する担当者からのアドバイスが結果的に誤っていたということがありました。ベトナムの法規の解釈は当局側の担当者によって異なることもあり、どうしても、ミスをゼロにすることは難しいと思いますが、顧客に最終的に回答する事前に上司が内容をチェックするような仕組みが構築されているといいのかなと思いました。加えて、このようなミスなどについて菅野さんを含めたマネジメント層にも、外部からもきちんと情報共有されるような仕組みを構築し事象に気づけることが重要だと感じました。弊社では、お客様から定期的にフィードバックをもらう仕組みがあり、これによって常に顧客視点から問題を発見できある状態を構築しました。

Varealの今後の展望を教えてください。

-日本以外の海外からの受注やベトナム国内からの売り上げを増やしていきたい

現状は、日本からの売り上げのみですが、今後は日本以外の海外からの受注も増やしていく予定です。例えば、シンガポールやマレーシアなどです。AI関係のサービスも展開していきたいと思います。