こんにちはマナボックスの菅野です。
今日は『社長は従業員のやる気を引き出せない、アウトソースせよ』というテーマでお伝えします。
もし、あなたが従業員のモチベーションアップで悩んでいるのであればきっとお役に立てるトピックになります。というのは裏付けされたエビデンスがあるからです。
この記事のもくじ
社長はそもそも無理。お客様からの褒め言葉、激励が科学的に効果がある
社長や管理者が、従業員のやる気を引き出すの無理??
え!と思いませんでしたか?モチベーション向上に悩まれている社長であればいろんな施策を考えてメンバーのやる気を引き出そうとしているはずです。
- 報酬、手当を増やす
- フィードバックの回数を増やす
- パーティを増やす
などなど。
それなのに!社長は無理??と言われたらショックですよね。私も最初にこれを聞いた時はショック!でした。もちろん、経営者がメンバーとコミュニケーションをとるという行為は必須です。
これは、『GIVE & TAKE: 「与える人」こそ成功する時代』という書籍で有名なアダム・グラント博士の論文の内容です。なお、この本を読んでない人がいれば絶対に読んだほうがいいです。ビジネス人生が変わりますし、テイカー(奪う人、くれくれ君)から搾取されないようになります。幸福度にも関連してきますよね。
顧客からのポジティブなフィードバックは、上司やリーダーからの激励よりも、社員のモチベーションを向上させるのに有効である
要するに社内で管理者のあなたがどんなにみんなのモチベーションを上げようとしても、それは無理であって外部である顧客からの激励、フィードバックが最も効果的だというのです。
お客様の言葉が社員を顧客志向に変える
ということです。
モチベーションを上げるメカニズム
上述のペンシルベニア大学の論文によると、社員のやる気を上げる以下の3ステップのメカニズムをあります。良いサイクル(循環)とも言えるかもしれません。
①影響…いかに他人の役に立っているかを確認する
②感謝…エンドユーザー、顧客からの評価
③共感…顧客のニーズや問題点を理解する
①社会にどれだけ役立っているか?貢献を知ることで幸福度が上がるということは科学的にも証明されています。②そして感謝されてやる気がでると、③顧客の問題点や痛みを知ってもっと役に立ちたい!という欲求が生まれます。この循環がされることでより組織として成長していくでしょう。
いろんなビジネスや経営者、マーケティング、心理学(脳科学)に関する書籍を読んできましたが、「貢献」「感謝」「共感」は共通している点です。
激励アウトソーシングでスタッフのやる気が爆上げ!その3つの方法
アダムグラント氏が提唱する、社員または自分のモチベーションを上げるための方法としての激励アウトソーシングというテクニックがあるのでそちらをいくつか紹介しますね。弊社でも実施しておりひしひしと効果を感じています。
https://faculty.wharton.upenn.edu/wp-content/uploads/2013/12/Grant_OutsourceInspiration.pdf
- 顧客との新たなストーリーを探し出す
- 社員同士の顧客ストーリーを共有する
- エンドユーザー体験ができるイベントを行う
それぞれ解説していきます。
顧客との新たなストーリーを探し出す
『リーダーの仕事は誰の役に立っているかを知りそれを伝える事』
心に響く言葉ですよね。つまり、あなたは顧客を特定しどのように役に立っているか?を理解してスタッフに伝えることでモチベーションを高めることができます。
我々が直瀬に顧客と会い、話あうことでどのように貢献できているか?のストーリーをいくつか持っておくといいそうです。顧客をハッピーにしているドキュメンタリーのストーリーを5つほど作って持ってくといいそうです。
コロナも明けたのでどんどん顧客とあったほうがいいですね。
社員が経験した顧客ストーリーをみんなに共有する
これはメンバーが顧客とのストーリーをメンバーに共有するという点です。
アダムグラント博士の研究では、週に一回のペースで自分の仕事でエンドユーザーにどんな風に貢献できたのか?良い変化を与えたのか?を書き残す作業だけでも仕事へのパッション、モチベーションを高めることができたようです。
研究の事例を挙げるとすると、メリルリンチのチームでは、週次ミーティングの冒頭で、従業員が顧客支援に関する体験談を発表する場を設けています。また、リッツカールトンホテルでは、毎日15分間のミーティングを行い、顧客のために職務以上のことを行ったという「すごい」体験談を交換しているのだそうです。社員は、同僚からインパクトのある話を聞くことで、自分の過去の貢献の意義を自覚し、将来の貢献の可能性をより大きく認識することができるのです。
弊社マナボックス でも毎週一回のミーティングで、私のほうからお客様の写真とフィードバック(時にはスクリーンショット)をプレゼンしています。みんなが笑顔になるので効果は感じています。
エンドユーザー体験ができるイベントを行う
「対面でのつながりを作る」
この調査によれば「実際に顧客に対面で会う」ということが1番、やる気を引き出すようです。
具体的にはあなたの会社のサービスや商品を「作っている側」と「使っている側」が顔を合わせるイベントを開くことが推奨されています。
例えば、メドトロニック社では、医療機器を設計するエンジニアと病院に販売する営業担当者が、毎年恒例のホリデーパーティーを開くことで自分たちの影響力を確認することができます。
このパーティでは6人の患者さんが、同社の製品がいかに彼らの人生を変えたかを語ってくれました。その結果、多くの社員が涙を流し、自分たちの仕事の目的をより深く理解することができました。
今日のまとめ
本日はモチベーションを高めるのはアウトソーシングする方法が効果的だというお話でした。あなたがもし従業員のやる気のなさに悩んであなた自身がそれを引き上げようとしているのであればそれは誤りかもしれません。
というのも上記の通り、研究結果では、
顧客からのポジティブなフィードバックは、上司やリーダーからの激励よりも、社員のモチベーションを向上させるのに有効である
だからです。
是非試してみてくださいね!