あなたはベトナムこんなお悩みはありませんか?

契約書に「1.600USD」「1,600USD」が混在しているので気持ち悪い!

本日はこの悩みについて解答します。

もう少し詳しくいうと「,(カンマ・コンマ)」と「.(ピリオド)」どっちが正しいの?というお話です。

国によってビジネス習慣が違う!

世界中で数値を表記する際のカンマとピリオッドの使い方は、国や地域によって異なります。多くの国では、カンマは千の区切りとして使用され、ピリオッドは小数点として使用されます。例えば、アメリカやカナダでは10,000.50のように表記されます。一方で、ヨーロッパ(イタリアやスペイン)の多くの国では10.000,50のようにカンマとピリオッドの役割が逆転します。

要するに国よって「,(カンマ・コンマ)」と「.(ピリオド)」のルールは異なります。

ベトナムのビジネス習慣でのカンマとピリオドのルール

ベトナムのビジネス習慣における数値の表記は、国際的な標準に準拠している部分も多いです。しかし、日常の商取引やビジネスの中で、独自の表現や数値の読み方が存在するため、注意が必要です。

ベトナムでは、ピリオドは千の区切りとして使用され、カンマは小数点として使用されます。

つまり

「1.600,00」となるんですね。

ただし、外資系企業の場合などの一定の場合(英語の契約書なども)、カンマが千の区切りとされ、ピリオドが小数点として使用されます。

「1,600.00」となります。

そのため、ベトナムと英語が併記された契約書を見る時には上記が混在することになりますのですこし違和感を感じるかもしれません。

Article 11. Text and numbers for accounting

1. The language of accounting shall be Vietnamese. Where a foreign language must be used on an accounting record, accounting book, or financial statement which is used in Vietnam, it is required to use both Vietnamese and that foreign language.

2. Numbers used for accounting are Arabic numerals; the thousands separator is a dot (.); and the decimal mark is a comma (,).

3. With regard to foreign enterprises, branches of foreign enterprises or foreign organizations who have to sent their financial statements to the parent companies or overseas organization, or share the same transaction management software programs with the parent companies or overseas organization may use a comma (,) as the thousands separator and a dot as a decimal mark. In this case, it is required to be noted in the accounting documents, accounting books, and financial statements; the financial statements submitted to tax authorities, statistics authorities, and other competent authorities shall comply with Clause 2 of this Article.

引用元:No. 88/2015/QH13

日本のビジネス習慣でのカンマとピリオドのルール

日本のビジネスシーンでは、一般的には、カンマは千の区切りとして使用されますが、小数点を示す際には、ピリオッドを使用します。例:1,000円、150.75円など。しかし、公式な文書や契約書では、漢数字や単位を添えて書かれることも少なくありません。例:一千円、百五十円七銭など。

また、ビジネス習慣として、明確で誤解のないコミュニケーションが重視されるため、数値を伝える際は、文脈に応じて最も適切な表記方法を選ぶことが求められます。

ベトナムとは異なるため違和感を感じるかもしれません。

まとめ

私たちがビジネスの場で効果的にコミュニケーションを取るためには、数値の表記方法を始め、相手の文化や習慣を理解し、尊重することが不可欠です。この理解を深めることで、より信頼性のある関係を築くことができるでしょう