こんにちはチームラボの菅野です。
社内の打ち合わせを実施しました。タイトルは「お金の授業」です。
目的は以下の2つです。このストーリーについてお伝えします。もしかしたらみなさんの経営をよくすることに貢献できるかもしれません。
- 「信頼」が以下に大事か?をわかってもらうため(文化)
- アイデアは既存のアイデアの組み合わせであること(ゼロ→1を無から考えない!)
です。
なぜ、このようなお金の授業をしようと思ったのか?
もう少し深堀しますね。
『上流思考』という書籍からヒントを得ました。要は問題を下流(発生してから事後的に)じゃなくて、上流(事前に)防止細かいルールで統制するよりも文化でミスなどを防止したほうが効果的であると感じたからです。問題が起きて炎上してから対応するとものすごーい大変です。時間もパワーも使って疲弊してしまいます。
あとで「お金の授業」の内容を後ほど詳細に説明しますがポイントは
- 「信頼・信用」が積み重ってそれが溢れたのがお金になるんだよ
というメッセージです。これを『上流思考』の考え方に当てはめれば、メンバーから、お客様から、社会から「信用」を得ようと思って行動するメンバーが増えることで、不正をしようと思う人が減る。人を騙そうとするメンバーが減る。と言った効果があると思ったんですね。
Give and Takeという書籍によるギバーの考えを持ってほしかった!というのもあります。相手から奪うのではなくGIVEして信用を得ることでお金を儲けようと。
素敵じゃないですか?
お金の授業の内容とは?
内容自体はとても短く以下で述べるコップから「溢れ出る」「そこから抜けちゃう」というデモンストレーションをしました。
ホイアンで初の文化遺産となった「進記家(タンキーの家)で売っていたカップをもとに私が考えてお金の話にしました。ホイアンのタンキーの家には、ピタゴラスの杯に似た特殊なカップのレプリカが販売されています。特に、タインキー邸(TAN KY House)では、400年以上前に作られたオリジナルの杯が展示されており、そのデザインや機能を模したレプリカが観光客向けに販売されています。
カップには「神秘的」な性質があり、液体を容量の80%までしか保持できません。それ以上注ぐと、底にある穴からすべての液体が排出されてしまいます。これは教育的なツールとして使われてきました。このカップは、特に酒の飲み過ぎや、生活における「過剰」を戒める教訓を伝えています。すなわち「貪欲すぎる者は最終的に何も得られない」という教えを含んでおり、節度を守ることの重要性を伝えるために使用されてきたようです。孔子の「中庸の道」に通ずるところがあるようです。
以下はカップに書いてあった内容の日本語訳です。
「これは、400〜500年前に作られ、200年以上にわたってタインキー邸(TAN KY House)に展示されているオリジナルの杯のレプリカです。
この杯には『神秘的な』特性があり、容量の80%までしか液体を保持できません。それ以上注ぐと、杯は底にある穴からすべての液体を完全に排出します。この現象には物理的な理由が見当たらないため、この杯の『神秘的な』振る舞いは教育的なツールとして大きな力を持っています。
昔から現在に至るまで、この杯は『すべてのことに節度を』という哲学を教育するために使われてきました。特に酒の飲み方に関してですが、一般的には人生全般にも当てはまります:『過度に得ようとする者は、最終的に何も得られない』。
注意: 次回使用する前に、杯を数回軽く振って、像に残っている水を排出してください。
以下の動画をごらんください!マナボックスのメンバーに見てもらった動画です。30秒くらいです!
著名人も「信用」がお金になると主張している
他にも私は以下の書籍の影響を受けていますね。
西野さんの『新世界』という書籍の貯信時代という章で
「お金とは信用である」
といったフレーズです。つまりは信用があればお金は集めることができるといった時代になっているということです。ビジネスも同様ですよね。あたりまですが「信用」が積み重なっているからこそそれがお金になるわけです。まさにこの本で言っている「貨幣経済」から「信用経済」で「信用を換金する」という発想がやっぱり大切です。
もう一つはホリエモンこと堀江さんの書籍の『信用2.0』です。タイトルの通り、信用が最も大事だ!と主張している書籍です。「信用」がなければ、お金だけでなく、人、モノなどあらゆる私たちの資産が離れていくというのです。逆にいえばお金がほしいのでれば「信用」を積み上げろよ!ということでしょうね。まあ、この本ではむしろお金の価値は減り続け、信用の価値がより高まると主張しているくらいです。
新世界 | ||||
|
信用2.0 | ||||
|
アイデアはゼロじゃなくて既存の組み合わせ
弊社の価値の一つとして「クリエイティブ」というのがあります。創造性というのがどのビジネスでも必須だからだと思っていますし、やっぱりある程度「クリエイティブ」じゃないと仕事をやっていてもつまらないからです。どうせなら楽しく業務を実施しよう!というのがあったんですね。
ただ、「クリエイティブ」っていうゼロ1のイメージがあるようでどうしてもハードルが高いようです。その気持ちわからなくはないですが。
このカップの元々の意味は「貧欲すぎるとすべてを失うかもよ」とった教訓でした。でも私はこれを見た時に「信用」と「お金」が結びつきました。
「信用」がたまって溢れでたらそれが「お金」になるんだよという考え。そしてもし悪い行い(騙す、不正をするなど)をすれば「信用」がなくなり結果的に
この杯を利用して
- 信用が溜まって溢れ出す(お金になる)
- そこから抜け出す(お金を失う)
を表現しています。私がゼロから生み出したわけではありませんが、オリジナルのアイデアと言っていいでしょう。ググっても探せません。とても古い書籍ですが『アイデアのつくり方』で新強いアイデアとは「既存は”既存知識の組み合わせ”なんだと。ゼロから捻りだそうとしなくていいんです!
これも元々の杯のメッセージ(中庸)と信用はお金になるというアイデアの組み合わせですよね。
本日のまとめ
今日はお金の授業というテーマでお伝えしました。
マナボックス のメンバーに信用をためるような生き方をしてほしい。その結果、売上も増加すれば給与も増える。じゃなくてもし悪いことをしようとしてお金を増やしたい(不正とか)のであればそれは結果的にお金も失うよ!というメッセージの授業を行いましたというお話しでした。
これに加えて、創造性ってゼロイチじゃなくて既存のアイデアの組み合わせなんだよというメッセージも。
少しでもみなさんのお役にたてれば嬉しいです。
アイデアのつくり方 | ||||
|