最近話題になっている交通違反の新しい法令(政令168/2024/ND-CP)。
>>ベトナム政令168/2024で交通違反の罰金が増加した?最大30倍!?
こちらのバイクについての罰則を詳細にまとめたいと思います。ベトナムではバイクを乗っている人が多くいるからです。影響も大きいはず。
では、以下で詳細に条文を見てみましょう。
この記事のもくじ
- 7項のまとめ
- 1項:軽微な交通ルール違反(標識や表示の無視、追い越しの合図不履行など)200K〜400K VND
- 2項:停車・駐車に関する規定違反(不適切な停車場所や道路妨害など)400K〜600K VND
- 3項:重大な走行マナー違反(車線逸脱、無許可の追い越し、三人乗りなど)400K〜600K VND
- 4項:速度超過、Uターンや方向転換の違反(許可されていない場所でのUターンや逆走)400K〜600K VND
- 5項:交通事故後の対応違反(現場保存や被害者支援の不履行)1000K~2000K VND
- 6項:軽度の飲酒運転(血中または呼気中のアルコール濃度が基準以下の場合)2000K~3000K VND
- 7項:高速道路および歩道での不適切な走行(禁止方向への進入や歩道走行)4000K~6000K VND
- 8項:速度違反とアルコール 6000K~8000K VND
- 9項:危険な運転行為(蛇行運転、危険な追い越しや走行) 8000K~9000K VND
- 10項:交通事故の重大な結果を招いた違反(安全運転の義務違反による事故)10,000K~14,000K VND
- 11項から13項は没収や減点
- まとめ
7項のまとめ
7条にはバイクの罰則について定められています。1項から10項までは具体的な罰金が決められています。
項番号 | 概要 | 内容のサマリ |
1項 | 交通規則違反に対する基本的な罰則 | 交通標識無視、追い越し合図の不履行、照明未使用など、軽度の違反が対象。 |
2項 | 駐停車違反と軽度な速度超過 | 都市部外での不適切な駐停車、速度超過(5~10km/h未満)など。 |
3項 | 運転行為の安全性欠如 | 合図なしの方向転換、過積載、橋上での駐車、トンネル内での照明未使用など。 |
4項 | トンネルや特定場所での違反 | トンネル内での不適切な停車やUターン、禁じられた場所での追い越しなど。 |
5項 | 交通事故後の対応不履行 | 交通事故後の救助義務違反や、方向転換時の歩行者優先権の無視など。 |
6項 | アルコール摂取運転および通行禁止区域違反 | アルコール濃度が低い場合の運転、禁止区域や主要道路への進入など。 |
7項 | 重大な方向転換や高速道路関連違反 | 一方通行の逆走、高速道路への不適切な進入、信号無視など。 |
8項 | 高額罰金対象となる重大違反 | 高速運転(20km/h以上の速度超過)、アルコール濃度が高い状態での運転。 |
9項 | 危険運転と事故対応違反 | ジグザグ運転、集団走行、重大なアルコール濃度や薬物摂取下での運転、事故後の対応不履行など。 |
10項 | 重大事故の原因となる運転行為 | 不適切な車線変更や速度超過による事故、その他の特定違反による事故など。 |
こちらついて詳細に解説していきますね。
1項:軽微な交通ルール違反(標識や表示の無視、追い越しの合図不履行など)200K〜400K VND
まず一項です。細かく分析すると10個。
交通標識や路面標示の無視
- 内容: 指示に従わない行為。ただし、他項目で規定された特定の違反は除外される。
- 例: 標識や路面の「進入禁止」や「優先道路」を無視した場合。
追い越し時の合図不履行
- 内容: 追い越し前や追い越し中に合図を出さなかった、または適切に使用しなかった場合。
三輪バイクの不安全なバック
- 内容: バックする際に両側や後方を確認せず、またはバック信号を出さなかった場合。
傘を使用しながらの乗客運送
- 内容: 傘を差したまま運転し、人を乗せて運送した場合。
交差点での優先権無視
- 内容: 規定により優先権がある他の車両や歩行者に対して道を譲らなかった場合。特定の規定違反は除外される。
不適切な車線変更
- 内容: 合図を出さずに車線変更を行った、または不適切な場所で車線変更を行った場合。
夜間や悪天候時の照明不使用
- 内容: 午後6時から翌朝6時まで、または霧や雨などで視界が制限される状況で車両の照明を使用しなかった場合。
規定外の車両回避
- 内容: ハイビームを使用して対向車両や歩行者を妨害した場合、または不適切な車両回避を行った場合。
夜間のホーン使用
- 内容: 午後10時から翌朝5時まで、人口密集地や医療施設でホーンを鳴らした場合。ただし、任務中の優先車両は例外。
最低速度違反
- 内容: 最低速度が設定された道路区間で、それを下回る速度で走行した場合。
2項:停車・駐車に関する規定違反(不適切な停車場所や道路妨害など)400K〜600K VND
2項です。細かく分析すると5個。これも現在、普通に100%起きていますから注意でしょう。
歩道エリアへの停車・駐車(都市部外の道路区間)
- 内容: 都市部外の道路区間で歩道がある場所に停車または駐車した場合。
- 例: 道路横の歩道エリアに車両を駐車し、通行人や交通の流れを妨げた場合。
軽度の速度超過
- 内容: 許容速度を5km/h以上10km/h未満超過して走行した場合。
- 例: 制限速度50km/hの区間で55km/h以上、60km/h未満で走行。
遅い速度での進路妨害
- 内容: 遅い速度で走行しながら道路の右側に寄らず、他の車両の通行を妨げた場合。
- 例: 渋滞が発生する中、車線中央を遅い速度で走行し、後続車両をブロック。
車両の違法集結や駐車
- 内容:
- 道路上で3台以上の車両を集めたり、
- トンネル内で集結したり、
- 道路上で違法に車両を駐車または放置した場合。
- 例: 集団でトンネル内に停車し、緊急車両の通行を妨害。
- 内容:
不正な優先信号装置の使用
- 内容: 優先信号装置(サイレンや点滅灯など)を不正に取り付けた、または規定外で使用した場合。
- 例: 通常の自家用車に優先信号装置を取り付け、他車に優先権を強要。
3項:重大な走行マナー違反(車線逸脱、無許可の追い越し、三人乗りなど)400K〜600K VND
3項です。細かく分析すると11個。これも現在、普通に100%起きていますから注意でしょう。
以下の行為を行った運転者には、600,000~800,000 VNDの罰金が科されます。これらの違反は、主に安全運転や交通マナーの欠如によるものであり、交通事故のリスクを高める行為が含まれます。
1. 安全確認を怠った方向転換
- 内容:
- 方向を変える際に後方の車両との安全距離を確保しなかった場合。
- 減速や合図を行わず方向を変えた場合。
- 合図を出したが連続して使用しなかった場合(※例外: 交差点がないカーブ区間)。
- 例: 車線変更時にウィンカーを出さず、急に進路を変えた。
2. バイクに3人以上の乗車
- 内容: バイクに3人以上の人を乗せた場合。
- 例: 家族全員をバイクに乗せた状態で移動。
3. 橋の上での停車・駐車
- 内容: 橋の上で停車または駐車を行った場合。
- 例: 橋の中央にバイクを停めて写真撮影をするなど。
4. 車両の進路違反
- 内容:
- 進行方向に沿って右側を走行しなかった場合。
- 車線の誤った部分(同方向・対向方向)を走行した場合。
- 例: 対向車線を走行してショートカットを試みる。
5. 不適切な場所での追い越し
- 内容: 不適切な場所で追い越しを行った場合。
- 例: カーブや視界が悪い区間で追い越しを試みた。
6. 人や物の引き運転
- 内容:
- 車両に人を乗せて物を引いたり押したりした場合。
- 大きな荷物を積んで走行した場合。
- 例: 荷台に人を乗せた状態で大きな家具を運搬。
7. 車両や物の牽引
内容: 他の車両や物を牽引しながら走行した場合。
例: 故障車をロープで牽引して移動。
8. トンネル内でのロービーム未使用
- 内容: トンネル内でロービームを使用しなかった場合。
- 例: トンネル内を無灯火で走行。
9. 前方車両との安全距離不足
- 内容:
- 前方車両との安全距離を確保しなかった場合。
- 「車両間の最小距離」標識で定められた距離を守らなかった場合。
- 例: 渋滞中に前の車に極端に接近して走行。
10. 3台以上の車両での列走行
- 内容: 3台以上の車両で列を作りながら走行した場合。
- 例: グループライドで車線を占拠。
11. 不正な優先信号装置の使用
- 内容:
- 優先信号装置を規定外で設置または使用した場合。
- 許可証なしで信号装置を使用した場合。
- 例: 自家用バイクにサイレンを取り付けて利用。
4項:速度超過、Uターンや方向転換の違反(許可されていない場所でのUターンや逆走)400K〜600K VND
4項です。細かく分析すると5個。これも現在、普通に100%起きていますから注意でしょう。
以下の行為を行った運転者には、800,000~1,000,000 VNDの罰金が科されます。この範囲の罰則は、特に安全運転を損なう行為やトンネル内の規則違反に焦点を当てています。
1. 規定速度の超過
- 内容:
規定速度を10km/h以上20km/h未満超過した場合。 - 例: 時速50km/h制限の道路を時速65km/hで走行。
2. トンネル内での不適切な停車・駐車
- 内容:
トンネル内で規定外の場所に停車または駐車した場合。 - 例: トンネル内の緊急用車線で不必要に車両を停めた。
3. 禁止場所での追い越し
- 内容:
追い越しが禁止されている場所で追い越しを行った場合。 - 例: カーブや坂道などで他車を無理に追い越した。
4. トンネル内でのUターン
- 内容:
トンネル内でUターンを行った場合。 - 例: 渋滞を避けるためにトンネル内で進行方向を変更。
5. 傘や音声機器の使用
- 内容:
- 傘を使用しながら車両を運転した場合。
- 補聴器以外の音声機器を使用した場合。
- 例: 雨の日に傘を片手にバイクを運転、またはヘッドホンを着用して音楽を聴きながら走行。
5項:交通事故後の対応違反(現場保存や被害者支援の不履行)1000K~2000K VND
5項です。細かく分析すると3個。起きてからの話ですね。
以下の行為を行った運転者には、1,000,000~2,000,000 VNDの罰金が科されます。これらの違反は、交通安全や他者への配慮を欠いた重大な行為を対象としています。
1. 交通事故後の義務違反
- 内容:
交通事故を起こしたにもかかわらず、次の行動を怠った場合:- 車両を即座に停止しない
- 事故現場を保存しない
- 被害者の救助を行わない
- 例: 軽微な接触事故後にそのまま現場を立ち去る行為。
2. 横断歩道での歩行者や障がい者用車椅子への配慮不足
- 内容:
方向を変える際に、以下の対象に優先権を与えなかった場合:- 横断歩道を渡る歩行者
- 障がい者用車椅子を利用する人
- 例: 横断歩道を渡ろうとしている歩行者を無視して左折。
3. 交差点での優先権無視
- 内容:
交差点で方向を変える際に、次の対象に優先権を与えなかった場合:- 対向車両
- 歩行者
- 非動力車両(自転車など)
- 例: 右折時に対向車両の通過を待たずに進行。
6項:軽度の飲酒運転(血中または呼気中のアルコール濃度が基準以下の場合)2000K~3000K VND
以下の行為を行った運転者には、2,000,000~3,000,000 VNDの罰金が科されます。これらの違反は、道路交通の基本的なルールを無視した行為を対象としています。
1. 軽度の飲酒運転
- 内容:
血中または呼気中のアルコール濃度が以下の基準を超えている状態で車両を運転した場合:- 血中アルコール濃度: 50ミリグラム/100ミリリットル未満
- 呼気中アルコール濃度: 0.25ミリグラム/リットル未満
- 例: ビール1杯を飲んだ後に運転した場合。
2. 車両通行禁止区域への進入
- 内容:
車両通行禁止区域や標識で進入が禁止されている道路に侵入した場合。 - 例: 「通行止め」標識がある道路に進入する行為。
3. 優先道路への進入時の不注意
- 内容:
優先道路や主要道路へ進入する際に、以下を怠った場合:- 減速または停止しなかった場合
- 例: 主要道路へ進入する際に減速せず、そのまま交差点に進入。
4. ラウンドアバウト交差点での優先権無視
- 内容:
ラウンドアバウト交差点で、以下の対象に優先権を与えなかった場合:- 信号のない交差点: 右側から来る車両に優先権を譲らない行為。
- 信号のある交差点: 左側から来る車両に優先権を譲らない行為。
- 例: ラウンドアバウトで右側の車両を無視して進行。
7項:高速道路および歩道での不適切な走行(禁止方向への進入や歩道走行)4000K~6000K VND
以下の行為を行った運転者には、4,000,000~6,000,000 VNDの罰金が科されます。これらは重大なルール違反として、道路交通の安全性や秩序を著しく損なう行為を対象としています。
ここの信号無視が他の項で定めらた信号無視とどう違うのかはなぞ。
1. 一方通行道路での逆走
- 内容:
一方通行道路で規定された進行方向に反して走行した場合。 - 例: 一方通行の標識を無視して逆方向に進行。
2. 高速道路への不正進入
- 内容:
管理・整備車両を除き、一般車両が高速道路に無許可で進入した場合。 - 例: 高速道路への進入禁止標識があるにもかかわらず進入する行為。
3. 信号無視
- 内容:
信号機の指示に従わなかった場合。 - 例: 赤信号を無視して交差点を通過。
4. 交通指導員や監督員の指示無視
- 内容:
交通指導員または交通監督員の指示に従わなかった場合。 - 例: 警察官の停止指示を無視して走行。
8項:速度違反とアルコール 6000K~8000K VND
以下の行為を行った運転者には、6,000,000~8,000,000 VNDの罰金が科されます。これらは重大な安全違反であり、特に事故リスクを高める行為が対象となります。
1. 規定速度の20km/h以上の超過
- 内容:
規定された速度制限を20km/h以上超過して運転した場合。 - 例: 制限速度50km/hの道路で、70km/h以上で走行する行為。
- リスク:
高速走行により制御不能になるリスクが高まり、重大な事故を引き起こす可能性がある。
2. アルコール濃度が規定値を超えた状態での運転
- 内容:
運転時に血中または呼気中のアルコール濃度が以下の範囲に該当した場合:- 血中アルコール濃度: 50~80ミリグラム/100ミリリットル
- 呼気アルコール濃度: 0.25~0.4ミリグラム/リットル
- 例: 飲酒後に運転し、警察のアルコール検査で規定値を超えた結果が出た場合。
- リスク:
飲酒運転は判断力や反応速度を低下させ、重大な交通事故を引き起こす主要因となる。
9項:危険な運転行為(蛇行運転、危険な追い越しや走行) 8000K~9000K VND
10個あります。アルコールの濃度が高いとか、悪質な場合ですね。
次の違反を犯した運転者には、8,000,000~10,000,000 VNDの罰金が科されます:
ジグザグ・蛇行運転および危険行為
- 道路でジグザグ運転や蛇行運転を行う、またはスタンドやその他の物体を使用して道路を引きずりながら運転した場合。
速度超過での集団走行
- 2台以上の車両が規定速度を超過した状態で集団走行を行った場合。
交通事故後の対応義務違反
- 交通事故を引き起こしたにもかかわらず、車両を停止せず、現場を保存せず、被害者の救助を行わず、最寄りの警察や人民委員会に直ちに通報しなかった場合。
高濃度アルコール摂取後の運転
- 血中または呼気中のアルコール濃度が80ミリグラム/100ミリリットル、または0.4ミリグラム/1リットルを超えて運転した場合。
アルコール検査拒否
- 警察官によるアルコール検査の要請に応じなかった場合。
薬物使用運転
- 薬物やその他の禁止されている刺激物を体内に摂取して運転した場合。
薬物検査拒否
- 公務員の薬物検査要請に応じなかった場合。
不適切な方法での運転
- バイクの後部座席に座り、前席の人に腕を回して車両を操作した場合(ただし、6歳未満の子供を運ぶ場合は例外)。
許可されていない集団走行
- 許可を受けていない集団で道路を占有して走行した場合。
人口密集地での騒音行為
- 人口密集地や医療施設でホーンを連続して鳴らしたり、エンジンを空ぶかしした場合(ただし、優先車両が任務中の場合は例外)。
10項:交通事故の重大な結果を招いた違反(安全運転の義務違反による事故)10,000K~14,000K VND
次の違反を犯した運転者には、10,000,000~14,000,000 VNDの罰金が科されます。事故を起こした場合ですね。
安全措置を怠った交通事故
- 規定された安全措置を怠った結果、交通事故を引き起こした場合。
- 速度超過、不適切な車線変更などが原因で事故を引き起こした場合も含まれます。
特定の条項に違反し交通事故を引き起こした場合
以下の条項に該当する違反が原因で事故を引き起こした場合:
項(7条の) | 該当号 | 違反内容 |
第1項 | a号 | 交通標識や路面標示の指示に従わなかった場合。 |
d号 | 追い越しの際、合図を出さなかった場合、または追い越し中に使用しなかった場合。 | |
dd号 | 交差点で優先権を譲らなかった場合。 | |
g号 | 午後6時から翌朝6時まで照明を使用しなかった場合、または霧や悪天候で視界が制限される際に照明を使用しなかった場合。 | |
h号 | 規定に反して車両を回避した場合、またはハイビームを不適切に使用した場合。 | |
i号 | 人口密集地や医療施設で午後10時から翌朝5時までホーンを使用した場合。 | |
k号 | 最低速度が定められた道路で、最低速度を下回る速度で走行した場合。 | |
第2項 | c号 | 遅い速度で走行しながら道路の右側に寄らず、交通を妨げた場合。 |
dd号 | 道路上で3台以上の車両を集めたり、違法に駐車した場合。 | |
g号 | 2人以上を乗せた場合、または12歳未満の子供を含む特定の状況を除いて、許可なく人を運搬した場合。 | |
第3項 | b号 | 3人以上を乗車させた場合。 |
e号 | 不適切な場所で追い越しを行った場合。 | |
g号 | 他の車両や物を牽引しながら走行した場合。 | |
h号 | トンネル内でロービームを使用しなかった場合。 | |
k号 | 3台以上の車両で列を作って走行した場合。 | |
第4項 | dd号 | トンネル内でUターンを行った場合。 |
第6項 | c号 | 主要道路への進入時に減速または停止せずに優先権を無視した場合。 |
d号 | ラウンドアバウト信号のない交差点で右側から来る車両に優先権を与えなかった場合。 | |
第7項 | c号 | 信号無視をした場合。 |
d号 | 交通指導員または交通監督員の指示に従わなかった場合。 | |
dd号 | 優先信号を出している優先車両の進行を妨げた場合。 | |
第9項 | a号 | ジグザグ運転や蛇行運転を行った場合。 |
b号 | 2台以上の車両が速度超過の状態で集団走行した場合。 | |
h号 | バイクの後部座席に座り、前席の人に腕を回して車両を操作した場合(6歳未満の子供を運ぶ場合は例外)。 | |
k号 | 人口密集地や医療施設でホーンを連続して鳴らしたり、エンジンを空ぶかしした場合。 |
11項から13項は没収や減点
交通安全を確保するため、重大な違反行為には厳格な罰則が設けられています。
まず、車両没収は特に危険とみなされる行為に適用されます。たとえば、両手を離しての運転や足で車両を操作する行為、さらに二輪車や三輪車でタイヤを浮かせて走行する行為、ジグザグ運転や蛇行運転の繰り返しがこれに該当します。
また、追加の罰則として、不正使用された優先信号装置の没収や、10~12ヶ月間の運転免許停止、さらには22~24ヶ月間の免許取り消しが科される場合があります。これらは特定の違反行為に応じて適用され、再発防止を目的としています。
さらに、違反行為に応じた運転免許点数の減点制度も実施されています。軽度な違反では2点、より重大な違反では4点、さらに深刻なケースでは6点や10点の減点が行われます。特に減点の対象となる違反行為には、安全距離の不保持、優先信号の無視、または重大な交通事故を引き起こした場合などが含まれます。
まとめ
第7条では、バイクや原付、そしてそれに類似した車両の運転者が交通ルールを破った場合の罰則について詳しく定められています。違反内容に応じて、200,000~14,000,000 VNDの罰金が科されるほか、重大な場合には追加の処罰が課されることもあります。たとえば、交通標識や信号を守らない行為、不適切な追い越し、定員オーバー、速度超過、逆走、さらにはジグザグ運転や蛇行運転といった危険な行為が対象となります。また、トンネル内での不適切な運転や、優先権を無視した行動も違反に含まれます。
特に注意したいのは、飲酒運転や薬物使用後の運転、交通事故後に現場から立ち去ったり救助を怠った場合です。こうした行為には、高額な罰金や免許停止といった厳しいペナルティが科されます。
これらのルールは、交通事故を減らし、安全な道路環境を作るためのものです。運転者がルールを守ることで、自分自身や他の人々の安全が守られます。安心して走れる道路を実現するために、交通ルールを守ることの大切さを改めて感じさせてくれる内容です。