こんにちは!マナラボの菅野です。
最近、「ベトナムがゴールデンビザを検討中らしい」という話題が、投資家や観光業界でじわじわ注目されています。
ゴールデンビザって何?
お金持ちだけの話?
制度が始まったら、ベトナムの未来はどうなるの?
今日はこのあたりを、わかりやすく、そしてちょっと深く、一緒に見ていきましょう!
この記事のもくじ
ゴールデンビザって何?
ゴールデンビザ(Golden Visa)とは、外国人が一定額の投資をすることで、その国での長期滞在や永住の権利を得られる制度のこと。
こんなメリットがあります。
- 出入国の制限が少ない(マルチビザ)
- 長期滞在(5〜10年、有効期限あり)
- 不動産・事業投資が可能
- 家族の帯同・就学・医療サービスも受けやすい
すでに多くの国が導入しています👇
【図解】ゴールデンビザ制度の国別比較(2025年時点)
ざっくりですが以下のような感じのようです。正式な名前はゴールデンビザではない国もありますが趣旨としては同様なので一括りにしました・
国名 | 滞在期間 | 主な条件 | 特典 |
---|---|---|---|
🇵🇹 ポルトガル | 5年 | 不動産購入または投資信託 | 永住権申請可能/市民権も視野 |
🇦🇪 UAE | 10年 | 年収or投資額の証明 | 所得税なし/法人設立可 |
🇹🇭 タイ | 10年 | 年収8万ドル+職歴など | リタイア向け特典もあり |
🇸🇬 シンガポール | 5年 | 投資250万SGD〜 | 就労可/教育・医療も優遇 |
🇻🇳 ベトナム(※構想段階) | 5〜10年(案) | 投資、不動産、起業支援など(提案中) | 労働許可/家族同伴など(提言中) |
※ベトナムは「ゴールデンビザ」という非公式な通称で報道・提案されている制度が存在しますが、2025年5月時点では制度化されておらず、名称や要件は未定です。
ベトナムで検討中の「ゴールデンビザ」とは?
ベトナム政府は、2024年〜2025年にかけて戦略的にゴールデンビザ導入の検討を進めてきました。
提案された対象者は?
- 戦略投資家(長期的に資金投入できる人)
- ハイテク・教育・医療分野の専門家
- スタートアップ創業者
- 退職後の長期滞在を希望する富裕層
想定されている投資の形:
- ベトナム企業への出資
- 不動産投資
- インフラ開発・イノベーション支援の資金提供
👤【インタビュー抜粋】現場の声から見えるリアル
🎤 Herbert Laubichler-Pichler 氏(Alma Resort Cam Ranh CEO)
「多くのゲストが“もっと長く滞在したい”と希望している。
他国の過剰開発に疲れた富裕層が、ベトナムの自然・文化に魅力を感じているんです」
🎤 Jimmy Tran 氏(Azerai Resorts マーケティングディレクター)
「ゴールデンビザの導入は、ベトナムが“短期旅行先”から“国際的な長期滞在先”に進化する大きな一歩。
世界のラグジュアリー市場での地位向上にもつながるでしょう」
ベトナムにもたらすメリットとは?
このビザ、当然メリットを期待しているから検討しているわけです。以下の
✅ 経済的メリット
- 高額所得者の長期滞在 → 医療・不動産・教育に安定的な需要
- 外資系のホテル・リゾート・教育機関への投資増加
- 地元雇用の拡大にも貢献
お金持ちの人に来てもらったほうがいいですよね。民度が高い可能性も高いわけですし。
✅ 社会的・文化的メリット
- 国際的な人材交流が活発に
- 技術移転・ナレッジシェア
- 世界に向けたブランド価値の向上
ゴールデンビザの 導入に向けた課題とリスクとは?
ゴールデンビザ=良いことばかり…というわけではありません。
📌 リスク①:不動産価格の高騰
需要が急増すれば、現地住民にとって住みにくい都市になる可能性も。
📌 リスク②:マネーロンダリング防止
収入や資産の透明性の審査が不可欠。
📌 リスク③:文化的適応
「ベトナムが好き」「地域に貢献したい」人を選べる審査制度が必要。
💬 Herbert氏も「文化・地域社会への敬意を基準に含めるべき」と提言しています。
ベトナムらしい制度にするには?
タイやポルトガルの制度は参考になりますが、そのままコピーする必要はないですよね。
ベトナムには、ベトナムの強みがあります。
🌿 たとえば…
- フーコック、ダナン、ハノイなど限定地域で試験運用
- 伝統文化への理解や、地域貢献活動を評価に含める
- 家族ぐるみでベトナムに関わる長期的関係構築(ただの“移住先”で終わらない)
今後どうなる?展望と次のステップ
現時点(2025年5月)では、まだ正式発表はありませんが:
- 政府関係機関(文化スポーツ観光省など)で制度設計中
- 一部の提案では「欧米・日本などのビザ免除国」から先行導入案も
- 2025年末〜2026年初頭にパイロット開始の可能性あり
まとめ:ゴールデンビザ=未来への招待状
ゴールデンビザとは、
「お金がある人のための制度」ではなく、
「ベトナムの発展に共に関わる人を歓迎する制度」だと、私は思います。
- 富裕層も、起業家も、専門家も
- 観光だけで終わらず、住み、働き、関わる
そんな“共生型のビザ”として、
ベトナムが世界に向けて発信できる日を、楽しみにしています!
ご意見・ご感想・お問い合わせはお気軽にどうぞ!
それではまた!
―――
マナラボ 菅野(@すげの)