バック、鞄、財布・小物、服飾雑貨の製造、加工並びに輸出入を手がけるAS’TY VIETNAM。野村ハイフォンにて1997年8月設立、1998年6月に操業開始している。従業員の数は約400名。
客観的な評価がなかなか難しい経理業務。そのような中、同社はどのように「経理実務試験Kip」を導入し、利用したのか?
また、苦手分野を克服するためにどのように「税務トレーニング」を導入したのか?その効果は?取締役の矢部氏に聞く。

概要
  • 業種:バック、鞄、財布・小物、服飾雑貨の製造
  • 導入サービス:「経理実務試験Kip」と「税務トレーニング」
  • 代表取締役社長: 矢部 雄作
  • 経理部人数:2名

経理実務テストkipを導入した 背景と経緯は?

-経理スタッフの実務能力を客観的に評価できるツールだと思った。

マナボックスが開催している税務調査セミナーでKip テストの存在を知りました。その時に経理部門を客観的に評価するツールとして適している思いました。税務調査や監査が入った時にその対応能力や、きちんと改善がなされているかの状況で評価はできます。しかし、経理人材を客観的に評価するとなるとやはり難しいところがあります。その点、KIPは経理スキルを客観的に評価できます。評価する際にも有用だと思い受講させることにしました。

kipテストの受験対象と教育上 の位置づけは?

-経理部門の教育強化ポイントの発見ができた。

経理部の2人になります。チーフアカウンタントとスタッフに受けてもらいました。経験年数は約15年と約5年です。
1回目は、初めてだから形式に慣れてない、よくわからないというところは言っていましたね。点数もそれほどはよくなかったんです。でも、嬉しいことに、うちの経理のチーフアカウンタントとスタッフはとても素直なんですよね。点数が良くなったとしてもそれをきちんと受け入れて勉強するというマインドを持っています。その辺は助かっていますね。Kipテストは今まで2回受けました。1回目と2回目で比較すると2人とも20点強点数が伸びていました。それはとてもいい結果です。しかし、項目別に見ると法人税の部分の点数が伸びていなかったんですね。そのため、私としては、改善しなければいけないと思いました。この弱点を克服するために教育が必要だと感じたのです。

kipテストを受験することで、 どのような効果がありましたか?

-トレーニングにより弱点克服。また、OJTの補完にも。

1回目と2回目の結果から法人税の部分が弱いということがわかったので、その部分を強化するためにトレーニングを導入しようと決めました。社内でも外部セミナーを受講した従業員が講師となって教えるという社内教育はしていました。教える側のスキルアップにもなりますしね。でも、結局セミナーだと、法律のアップデート中心なので実務面という点でカバーできないところがあります。そのため、マナボックスの税務の先生による3日間の税務トレーニングを受けさせることにしました。感想を聞くと非常に素晴らしかったということでした。その中で、税務チェックリストも一緒に作成したんですね。実際、効果はありました。その後の毎月のマネジャー会議では、そのチェックリストで把握した懸念があるところについて、「資料作成しておきました。」という報告も受けるようになりました。また、うちのチーフアカウントは教えるのが好きなので部下のスタッフにも点数を見せていろいろ話していましたね。このテストはOJTを補完するツールにもなっていると思います。

kipテストを今後どのように活用 していきたいですか?

-効果的な年間の目標管理に利用したい。

3回目も開催されるようなので是非受けたいですね。そもそも年に1回はKipを受けるようにしようと思います。年初にスタッフに目標カードを作成させているんですね。目標を達成できればきちんと評価します。実際に書かせることによって本人の意識も高くすることができます。定期的にフィードバックするということがポイントです。効果的な人事評価も可能ですね。
今年の例でいえば、経理スタッフが1人で月次決算を締めることができるようになるという目標を立てました。
そのためにはやっぱり経理全体のプロセスを把握できるというスキルは必要になります。そういった意味で、Kipはいいツールになると思います。