こんにちはラボの菅野です。

今日は『栗山英樹監督から学ぶリーダーシップ』というテーマでお伝えします。

日本人なら大谷翔平を知らない人はいないと思います。ものすごい人。日本代表でも世界一になり所属チームでも世界一になり、個人でも前人未到の記録を作っています。

その人をある意味作った育てたのは栗山監督といっても過言ではないでしょう。栗山監督がいなかったら今の大谷選手はいないと思っています。

卒業後、すぐにメジャーに行っていたらバッターになっていないですしね。本当、指導者って大事なんだと気づかされますよね。

どんな「言葉」をかけたのか?どう「伝えた」か?を学ぶことによってベトナムでの経営者にも必ず転用できる知識となるはずです。たとえ海外であっても。

実は自分が安心したいだけ?の環境になってない?

栗山監督のこんな言葉を聞いた時、私はドキッとしましたよ。

ある選手の様子がおかしい。チームの雰囲気を悪くしたくない。だから声をかけておこう──。これって、選手の気持ちを考えているように見えて、実は自分が安心したいだけ。 監督が、自分がやりやすい環境を作っているだけという可能性があるんです。

相手のことを考えているつもりで、自分のやりやすい環境を作っているだけ。ドキ〜です。相手のことを考えてるように見えて実は自分が安心したいだけ?というのはあるかもしれません。

こんなことも言っているんですね。

授業で、1000人中1人だけ寝ている生徒がいると、その1人が気になってしまい、他の999人に集中できなくなることがあるんだとか。リーダーとしては寝ている1人を気にせず、全体に集中すべきですが、どうしても気になってしまうのは自分の弱さであり、自分が安心したいだけの行動かもしれないと。このような場面では、リーダーとして冷静に判断する必要があると。

この「自分が安心したい」という言葉を言い換えると、

  • 「自己満足を求めている」
  • 「自己保身を図っている」

と表現できるかもしれません。これは、リーダーや指導者が他者のために行動するように見えても、実際には自身の不安や心配を軽減するために言葉を発してしまうという状況なんだと。

また、「自己都合で行動している」や「心の安定を図ろうとしている」とも言い換えられ、行動の動機が他者の成長や利益ではなく、自分の内面の安定や快適さを求めるとも言えます。

要は、「相手」(メンバー)のことになっていないと。

このような場合、リーダーとしては注意深く自己を省みる必要があります。

私の場合は何かを行動する時以下を意識しています。

  • WIN:スタッフのWIN(例えば成長とかインセンティブとか)
  • WIN:私のWIN(会社のノウハウとか私の時間とか)

自分のWINを意識した上で相手のWINも意識はするのですがここが正当化されてしまっている可能性はあるのでなるべく客観的になろうと努力はしています。

たとえば社内授業する時も、私の場合は私のWINを明確に伝えるようにしています。逆説的かもしれませんが、そっちのほうが結果的に打算的じゃなくなるような感じはしています。私の場合ですけど。その上で相手のWIN(目的)をきちんと伝えます。

嫌われる勇気とスイッチ!

またこんなことも言っています。

だから、今は僕のことを大嫌いでいい。彼らが今の僕と同じくらいの年になった時に、ああ、世話になったなと感じてもらえるようになるのが理想です。

働いていた時はムカついていたけど退職したらあの人いい先輩だったなあみたいな感じだと思います。そんな先輩いますよね。

栗山監督から学べるリーダーシップの資質は、時代に左右されない普遍的なものだと思います。普遍的。そこがポイント。それは、過去から現在、そしておそらく未来に至るまで変わることのない、「父親」のような存在を理想としているためだからです。

ベトナムの現地社長のあなたも「父親」のようなリーダーシップが必要なんだと思います。

もう1つの大事なポイントは「スイッチ」という表現をしていることです。正しく導く「スイッチ」の入れ方とは、リーダーがメンバーに対して主体的に行動を起こさせるきっかけを与え、彼らが自らの意志で「スイッチ」を入れられるような環境や雰囲気を作ることです。この「スイッチ」は、リーダーが直接入れるものではなく、メンバー自身が「やってみたい」「挑戦したい」と感じる瞬間を引き出すことが重要なんですね。

要するに「環境」づくりです。意思決定までは干渉しない。そこは任せるという。

あとは以下の本ともリンクしました。過去の歴史やデータともリンクするので信頼性はあるでしょう。やっぱり「環境」って大事なんです! 人の半分は「環境」で決まるという研究結果もあります。以下でそれに関連する動画も作っているので参考になれば嬉しいです。