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ベトナムで「簿記検定」が受講可能なの?
ベトナムという外国で、「簿記検定」を受講することができるのでしょうか?
これについて、調べていたら、受講可能であることが判明しました。(ただし、日商簿記検定試験ではありません。)
こんにちは、菅野(すげの)です。
概要は以下の通りです。
- 主催:一般財団法人、日本ビジネス技能検定協会
- 試験名:【簿記能力検定試験】
- WEB:一般財団法人 日本ビジネス技能検定協会へ 平成の「読み・書き・そろばん」の能力検定。いろんな試験を提供している。簿記能力検定試験もあります。
- 簿記能力検定試験の概要:簿記能力検定試験の概要のリンク
- 受験資格:学歴・年齢・国籍に制限はありません。(どなたでも受験することができます。)⇒ベトナムでも受講可能!日本だと、「資格の大原」などで実施されています。
- 過去問:http://www.jab-kentei.or.jp/boki/dl.html
上記で気になるところは、受験資格はもちろんのところ、“場所”です。
というのは、ベトナムにいる日本語人材のベトナム人はたくさんいるからです。
例えば、日本語を勉強している現役大学生や、日本で働いていたけど、ベトナムに戻ってきており、経理の勉強をしている人達などです。
そこで、実際にベトナムで受講してきました!第109回11月10日!
今回、私も受けました!3級ですけど……。
なぜならば、私自身が、日本人に会計を教えているといるということや、グループ会社のManateachの社員や受講生も受講するからです。
- 申し込み方法:直接VJCCに申し込み。お金も払う。
- 受験票を貰う
- 試験会場:ハノイ貿易大学の中のVJCC(下記地図を参考のこと。)
- 日付:11月10日、9時から 90分(3級)
ベトナム試験会場の様子
試験会場は、ハノイ貿易大学内です。
卒業式が近いのか。めちゃ写真撮ってました。活気がありましたね。
ベトナム人の方が、日本語で!試験の留意点を説明していました!
本当にすごいと思いました。
ベトナムでの簿記能力検定試験の感想
今回、私は、頭の中を、もし「ベトナム人」だったらというモードで受講しました。
例えば、言語はもちろん日本語です。
これは、日本人が、簿記(会計)の試験をベトナム語で受けるという意味と同意義ですよね。
テスト項目は、以下の通り。
- 第1問:仕訳問題(5問)
- 第2問:勘定記入、売上総利益計算、補助簿などの小問
- 第3問:試算表の集計問題 (または伝票の集計問題)
- 第4問:伝票会計、訂正仕訳、決算仕訳、補助簿などの小問
- 第5問:精算表の作成問題またはB/SとP/Lの作成問題
この構成を見てだけでも、そんなに簡単な試験ではないことが想像できます。
結論としては以下の感想を持ちました。
ベトナム人にとって……。
- まず、日本語の問題文を理解するのが難しい。勘定科目など。(手形ってないですからね。ベトナム。日本も使ってないと思う。)
- この問題に加えて、会計(経理・管理会計)の知識を試す試験であるため、相当難易度が高い!
したがって、この試験を受かった人は、かなり努力もできる人で、スキル(日本語と会計)も高い!ということです。
ベトナム人の若者たちが簿記の試験。
これって難易度高いと思いました。まず、日本語の基本スキルと専門用語を覚える。
これが、大変ですよ~。
買掛金と未払金の違いとか。
会場には、若い女性が多かったですね。
40人くらいかなと思います。
ベトナム人大学生にインタビューしました。
今回受講した、ハノイ貿易大学のMinh さん(Manateachに協力もしてもらっている。)に質問してみました。Minhさん、実は、VTC6のテレビにも出演してくれました。(私も出演させていた番組です。以下リンクを参照。)
マナティーチ(Manateach)のタインCEOとベトナムテレビに出演して日本語人材と簿記の可能性について話しました。
今回は、簿記を勉強始めたキッカケを教えて頂きたいと思いました。
どうして、簿記の勉強はじめたの?
私は、ハノイ貿易大学のJapanese ビジネス課というところに通っています。
そこでは、日本語も勉強しています。
もっと、自分の将来の可能性を広げたくて、会計(簿記)に挑戦したいと思いました。
スキルを多く持ってキャリアアップをしたかったのです。
なるほど。
それは、とってもいいと思います!
日本でも、藤原和博さんという人が、「スキルの掛け算」と言っていますから、とてもいいと思いますよ。絶対!
勉強は大変だった? 大変だよね……。
はい。大変でした。
1か月くらいしか時間がとれなくて。借方も、貸方も、わからない状態からのスタートでした。
また、日本語が難しかったです。特に、勘定科目が覚えるのが大変でした。
すごい!これMinh さんが使ってた勉強のテキスト!?
日本語で、仕訳しているし。字がうまい!
支払手形とか、当座預金って難しいよね。(手形ってないしね。ベトナム)
簿記検定からの“学び”及びこのスキルの評価
志の高い若者と一緒になって話して、いろいろ刺激になりました。
私としても、学びが多くあったのです。
- 年齢を気にせず、年下の人からも学ぶ姿勢
- 努力して成長しようというマインドセット
そして、この簿記のスキルを持っているベトナム人については、
繰り返しになりますが!
- 日本語の基本スキルと専門用語のスキルを持っている。努力家。
- ビジネスで必要な数値のスキル(特に2級以上はレベルが高い。)
という風に評価できます。
今は、人手不足と言われていますから、素直に、こんな人材がいたらいいと思います。
グループ会社のManateahでは、日商簿記1級資格保持者のタイン氏が、ベトナム語で日商簿記の授業を提供しています。
普遍的なスキルである“会計”知識の取得を支援することによって、日本語人材のベトナム人のキャリアアップ支援をしています。
直近では、簿記の資格を取得することによって、東京の会計事務所で勤務して大活躍している人もいます。
先日は、シンガポールに社員旅行行ったそうです。とても充実していそうでした。
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