こんにちは、マナボックスの菅野です。

「社長、日本人の所得税を計算しているんですけど、給与明細の見方を教えてください。みなし所得税ってなんですか。」

海外子会社管理者のあなたは、どうお答えしますか?

①「いまから教えるからちょっとミーティングルームに行こう。」

②「それは、手順書と過去のサンプルがあるからまずそれを読んでね。」

もし、あなたの答えが前者なら…。

スタッフが一人前になるまで長~い時間がかかっているかもしれません(涙)

今日は、業務を標準化してマニュアルを作れば、「成長角度を高められる。」についてお話しますね。

スタッフが成長してくれれば、海外子会社の管理者であるあなたの負担が減ること間違いなし!
海外スタッフのうっかりミスによるフォローも減りますよ。

■仕事を覚えるスピードを3倍にする!

「経理の社員が一人前になるには10年かかるんだよ。あなたもちゃんと上司の背中を見て覚えなさい。」

10年もかかるのは、上司からスタッフに仕事の仕方を口頭で教えるという、いわば、“口伝”の世界だったからです。

人は、言うべきことを完全に伝えることができないものです。

「まじか!リンさん。全然わかってないじゃん!」トホホ

この通り、海外ではなおさらですよね。

さらにはそれを繰り返し正確に再現することは難しいものです。

「今日は、朝からむしゃくしゃする。」
「本社からの急ぎの報告の依頼、教えてる暇ないよ!」

人間ですからね。

感情の起伏や個人的な好き嫌いもそれぞれ違うから、完全な説明を口頭で出すことは不可能です。

■急がば回れ!マニュアルを作成するとスタッフの成長角度が高められるのか?

「マニュアルを作成したからってスタッフは成長するの?」

たしかにマニュアルって聞くと「そんなの必要ない。個性が大事だ!」って思いますよね。

でもやっぱり大事なんです! 海外経験の長いあなたはもう気付いていると思います。

1) 混沌としている新興国では基礎が重要です

マニュアルは業務の教科書、基礎ですね。

どんな世界でも“基礎”が大事ですよね。
新興国は日本と違って、カオスです。だからこそ基礎がすごく重要です。

2) モレ、ムダを防ぐ
人はいい意味でも悪い意味でも忘れる生き物です。

一度、口頭で伝えたとしてもそれを完璧に覚えてる人はいません。

「フエンさん、何度言ったらわかるの!資金繰り表には入金リスト、支払リスト、債権リストも添付してよ」

私も何度叫びました。

「また、教えないといけないのか。前も教えたはずなのに…。」

3)過去の先輩たちのノウハウが詰まっている

「あーやばい!支払先間違えてしまった。(ヒヤリ)」

トラブル、ミスはどんな会社であっても経験があるはずです。

退職・産休が多い海外ではいつも生じてしまいますね。

マニュアルで過去のトラブルとそれを未然に防止する方法が記載されていれば、繰り返しのトラブルを防止することが出来ます。

■あのリンさんが税金申告書を作れるように!

「税務業務をやらせてください。」
「いいけど、、、、でもリンさん出来るか不安だな…。」

今まではベテランのロアンさんだけがわかっていました。

そこで挑戦させたいとその一つ一つ業務を見直して手順書を作成したのです。

そんなリンさんも、今では、税金の申告書も作成できるようになりましたよ!

マニュアル+上司からの指導により、成果がでたんですよ!

もしも業務を見直さず、マニュアルを作成していなければ、、、、、、

今後もずっと同じ担当の業務で彼女の成長も期待できなかったでしょう。

「社長のおかげで今年はいっぱい成長できました。」

スタッフにこんなこと言われたら泣いちゃいますね。

あなたの会社の“生きたマニュアル”ができれば
あなたのスタッフはわずか2年、3年で仕事のひと通りのことを覚えられますよ。

あなたの会社が「マニュアル」により最大のパフォーマンスを発揮することを祈っております。