みなさん、こんにちはマナボックスの菅野(すげの)です。

海外子会社管理の永遠のテーマ、 「不正をどう抑止する?」

まず挙げられるのが不正、横領、賄賂の問題 ですね。 私も、仕事の関係上、よくこの手の話を聞きま す。そこで、不正の問題 についてお話ししたいと思います。

なくならない袖の下!

現地子会社を経理していると頻繁に遭遇する のが不合理な賄賂(袖の下)ですね。 「役所が登記書類に不備があるから1,000ドル 要求しています。」「環境局から2,000ドル要求さ れてます。」

ストレスMAXです。その他にもビザや税関、 税務調査など色んなところで発生しますよね。

何よりストレスなのが金額が明記された資料が ないことです。最悪の場合は自社のスタッフと 役人が折半ということもあります。

こうなると誰 を信じていいか分からなくなってしまうんです。

「でもですね。本当に怖い不正って …。」

もっとも上記は少なくとも「見えます」。怪しいで すが見えます。その分、心の準備もできます。 新興国では時として受け入れなければいけな い時もあると思います。

それよりも怖いのが「見えない不正」、つまり日 常取引から常に発生しているものです。
見えない不正、日常的な不正が一 番怖いんです。スクラップ、国内資材調達など。

特に金額が大きく致命的な損害になるのがス クラップや現地資材調達。

発生してしまう と・・・・時に何千万円、時に億を超える損害になってしまいます。もう責任負えません。

あなたの会社は製造過程でスクラップは生じますか?製造会社様においては、ほとんど生じると思います。

手口までは詳しくお話しできないのですが….。
あなたの会社でこんな不正が起きたら、どうですか?とっても悔しくありませんか?

じゃあ、どうやって発見して海外子会社の不正を防止するのか?

不正の発見経路には、いろいろな方法があります。
内部告発制度、内部監査、書類の精査などですね。

「不正を早期発見、防止する効果的かつ簡単な方法知りたいですか?・・・秘密ですよ。」

実は、財務分析の力ってすごいんです。
不正の発見方法はなんだと思いますか?

私の監査法人時代、経理部門長の経験からすると…。

  • 1位は内部告発で
  • 2位が財務分析です。

意外じゃありませんか?

さすがに内部告発にはかないませんが、分析をきっかけに不正を発見できるケースたくさんあるんですよ。決算は、会社の「健康診断」です。健康診断は受診すれば健康になれるというわけではありません。

受診後の診断結果から問題点が何かを把握し、それに対して処置するからこそ健康になれる訳ですよね。会社の決算も同様です。決算後の分析業務がとっても重要です。数字が、出来たから、ハイおしまいとはいかないものなのですね。

財務分析って難しそう。経理の専門じゃないしなあ。

「財務分析って、専門チックだなあ。難しそう」そう思われていませんか?無理もないと思います。財務分析は、これだけで一冊の書籍ができるほどの奥深く幅広いものです。

しかし、心配ございません。難しく考える必要はまったくありません。

まずは比較から!

月ごとの金額を並べて記録してください。そしてその変動に注目し説明できるかを自問自答してください。

それだけで十分です。

説明できない増減があったとしたら、それはもしかして…。継続して分析するだけで大きな不正を早期に発見し、防止できるはずです。

簡単だけど効果抜群の分析方法なのでおススメです!

次回はもう少し効果のある分析方法について共有しますね。