こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
「ねー、ベトナムにある911という勘定ってなに?」
「うっ。うー」と答えられない。
日本本社の経理担当者から質問を受けて困ったことなんて経験ありませんか?
私もベトナムに来た当初、
「なんだこれは?」と思いました。
ベトナムの会計には、「911」という日本にはない勘定科目があります。
本日は、勘定科目の911の意味について説明していきますね。
これを読んで理解していただければ、日本からの質問にスッと回答できること間違いないですよ。動画でも説明しました。
この記事のもくじ
なぜ、ベトナム勘定科目の911は、わかりにくいのか?
なぜ、腑に落ちないのか?
理由は2つです。
- 一つは、売上や費用などの勘定科目の残高がゼロになっていることです。「なんで?当月売上好調だったのに。」
- 二つ目は、911という勘定も結果的にゼロになっていることです。「えっ、なんで残高がゼロなの?」
不思議だと思いますよね。
このため違和感を感じてしまいます。
社長は、会社の経営活動の成果を知りたいんだ!
ベトナム子会社の社長様は、月が終わったらすぐその結果を知りたいですよね。
耳が痛いかもしれませんが、財務諸表は経営者の通信簿です!
私も自社の損益計算書を見るのが怖いときもありますけどね。
売上はいくらだったの?費用はいくらだったの?
営業利益は?経常利益は?
911勘定の目的を一言でいうならば…。
“会社の経営活動の結果をまとめて利益がいくらでたのか計算する。” (損がいくらでたのかも含まれます。)
です!
経営活動をどのようにまとめる。そのまとめ方とは?
では、どのように計算するのでしょうか?
まず、収益と費用の科目を911に集めます。
収益といえば、まず売上ですね。そのほかにも受取利息も含まれますよ。
費用は、製品の売上原価や減価償却費や人件費、家賃などのコストです。
ちょっと専門的になってしまいますが、仕訳は以下のようになります。
借方 511売上 / 貸方 911
借方 911 / 貸方 売上原価
911は結局最後にどうなるの?
当然、売り上げと原価には差額でますよね
製品を1,000で製造して、得意先に1,500で売った。という感じです。
この差額が利益になります。儲けですね。利益であればホッとする。赤字だと本社から何か言われてしまう。なんてこと感じながら月次を迎えるなんてことも経験ありませんか?
この差額は、421という勘定科目に振り替えられます。
ということは、911は空っぽになるんですね。かならず、残高ゼロです。
911がゼロになっていないということは、何か処理が漏れているということなので留意してください。
911の流れの図でのまとめ
借方と貸方とか、専門用語…。
ちょっとわかりにくいですよね。理解するために、図で見てみましょう。
試算表を見て損益勘定や911を見て変だなと思ったらこの記事を見返してくださいね!
それではまた!
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海外、べトナムにおけるマネジメントの鉄則は、
業務を属人化させない、見える化し、ノウハウ蓄積できる仕組みを作ることです。
仕訳入力については一切、まかせっきり。
実は仕訳も標準化することが可能です。入力ミスを減らしたい。入力を効率化したいという方におススメです!