こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

「日本本社からベトナムの社長に任命されて正直戸惑うことがある….。」

海外子会社、ベトナムの社長様と話しをさせて頂くとこのような話を聞くことがあります。

海外、ベトナムで社長であるあなたは以下のような不安を感じたことはありませんか?

  • 自分の会社なのに、実はよくわからないことがある。
  • 月次財務諸表、決算書を深く見れていない。チェックしなければいけないのはわかっているけれど、、、。
  • 「売上いくらだったら利益でるの?」本社からの財務的な質問がくるのが怖い。

お金、経理的なことがとにかく苦手。

日本では製造や技術、品質管理の専門であった方がベトナムでいきなり社長に任命されることが多いです。

これまで、経理なんて今まで一度も触れたことがない方がほとんどだと思います。

このような背景もあり、

「経理はよくわからないし。」

「経理なんてお金を生まないし無視しちゃおう!」

なんてことが起きてしまいます。私も、元来面倒臭がり屋なので、まったく経理を経験したことがないとしたら、やりたくないです。

あなたは儲ける会社にしたいですか?そして、本社からの評価を上げたいですか?

儲かっている会社、評価の高い経営者の会社は、例外なく会計、経理を重視しています。

孫社長、稲盛さん、どうでしょうか?会計と経営は切り離してはいませんよね。

本日は、経理がなぜ社長にとって重要なのか?なぜ、無視できないのか?を説明していきますね。

これを読んで頂ければ経理の専門でなくても、、

経理の重要性を認識してもらい、なおかつ社長だからこそ経理が詳しくなれるんだ!って自信を持っていただけます!

また、個人のスキルとしても、企業分析の仕方や経済ニュースの読み方もすごく変わります。

社長は経理を無視できない。それを無視するということは….。

繰り返しになりますが社長、経営者である限り経理を無視することはできません。

それを無視してしまえばそれは少し過激になりますが倒産する可能性が高まることを意味します。

最近、日本でもニュースで目にしますが倒産の理由の一つとして「既往のしわよせ」があげられます。これは、いわゆる「ゆでガエル」の状態と言えます。

徐々に悪化している経営状況にも関わらず、その現実を注視せずに具体的な対策を講じないまま過去の資産を食い潰してくことで倒産を招きます。

よく決算書は、会社の「うめき声」であるという表現をしますがまさにその通りだと感じます。

例えば、決算書は医療分野と例えられることがあります。

こう例えるとイメージしやすいのではないでしょうか?

あなたの子供の体の悪いところがあって一晩中泣いている。

親であるあなたは、それにまったく気がつかずにほったらかしにしてしまい最終的に子供が亡くなってしまう。

そして、家族がめちゃくちゃになる。乱暴な言い方になってしまいましたが、決算書もこれに当てはめることができます。

会社(子供)に危機、危険が来るとそれは必ず数値として決算書に現れてきます。

社長(親)はそれを認識してその危機に対してきちんと対処とし経営(家族)を立て直す必要があるのです。つまり、経営分析により決算書から実態を読み取れないということは親の義務を放棄しているとも言い換えることができます。

最近でもあったテルミクラブの倒産は事前に防止できなかったのでしょうか?

この一件は残念ながら「素人経営者の悲劇」であると言えます。

倒産には様々な要素がからんでいると思いますが、「経理的な視点」があればなにか対応できたはずですよね。決算書は、そうとう「悲鳴」を上げていたのですから。

“経理”の意味とは?

もしかしたら、経理にこんなイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「経理なんて伝票を取り扱っているだけで、お金を生まない部門だ。」

しかし、経理とは「経営管理」の略称です。経営の舵取りを手助けする仕事です。

「経営管理」!

そうすると社長様の業務なんだ!ってぐっと意識しなきゃって思いますよね。

社長、あなたの違和感は正しい。

 

それでも、あなたは「経理、会計なんて専門外だしわからないよ!」なんて感じるかもしれません。

しかし、私のこれまでの経験上、社長様の決算書に対する感覚、違和感でドキっとさせられることは多々あります。

そして大抵の場合、その社長の違和感は正しいことがほとんどです。

実のところそれはそうなるはずなんです。

だって、決算書とは企業活動の実態を表したものなのですから。

会社の実態です。本当の姿です。

それを、一番知っているのは誰でしょうか?

チーフアカウタント?管理部門長?人事部長?

違いますよね。

社長、あなたです。

他の誰よりも比較なんてならないほど会社のことを知っています。

ですから社長は自信をもつ必要があります。

チーフアカウンタントが変な顔したって怖気づいてはいけません。だれがなんと言おうとあなたの感覚、違和感は正しいのです。

現場の改善と数字の改善がリンクする。この感覚。

月次決算書の売上や経費の内容を見ていくと、一つの物語のように会社の実態がわかってきます。

工場の責任者、ワーカーの顔を思い浮かべながら「消耗品がこんなに無駄遣い」「材料代の売上に占める割合がでかすぎる。」「この従業員はいつも暇そうだけど大丈夫だろうか?と経営上の問題点がひとりでに浮かび上がってきます。

このように注意深く月次決算書を見ていると、現場へ行き、問題のある個所を通りかかった時に「そういえば決算書では以前こうだったな」と思い起こし、どこが問題なのかを即座に指摘することができます。

その責任者がきちんとあなたの指摘したとおり対策を打っていると、翌月の月次決算に結果がすぐに表れます。

こうして、会社の実績が良くなっていくのです。

決算書には必ず会社の実態が現れてきます。ぜひ、あなたの感覚と経理をリンクさせてみてください

今まで気が付かなかった新しい発見がたくさんありますよ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今グローバルで必須な会計のスキルをグラフを使って効率よく習得したい方へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

弊社では、社長様のための管理会計支援しております。管理会計とは、社長のために役に立つ数字の事です。 もし、管理会計で経営改善したいとお考えであれば是非お問い合わせください。