こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

海外子会社の購買業務、不安ですよね。

キックバック、大丈夫かな。

最近、購買担当者の身なりが派手になっているな。なんでだろう?家も立てたって?車も!?

きちんと注文した商品が届いているのだろうか?なんで、注文した数量と実際が違うの?

こんな不安な声をよく聞きます。

本日は、海外における購買のチェックポイントについてお話して行きたいと思います。

ベトナムにもあてはまるはずです!

この点に注意して頂ければ、無駄なお金の流出を防止できますし、不正の抑止効果も期待できますよ。

海外購買で留意すべき3つのポイントとは?

①_相見積もりを必ずとる。

 

少なくとも2社以上から相見積もりをとりましょう。ちょっと面倒ですが、効果はあります。

海外子会社では、担当者が自分の友人や親戚の会社のところに発注するということがよくあります。

これが、100%悪いとはいいません。必要な時もあります。

しかし、よくあるのが、金額を不合理に高くする。という事です。

値段を高めに値段を決めて、それを折半する。いわゆるキックバックですね。

少額なら、まあ、いいです。(と思います。)

しかし、これが、会社経営に影響を及ぼすような多額な金額になると無視できませんね。

そういったことを回避するためにも、相見積もりを取ることが大事になってきます。

海外では、担当者が、サプライヤーと私的な関係がないか?客観的に評価するという意味で重要です。

ここで、追加で留意しなければいけないのが、見積書を信頼していいか?ということです。

私が、実際に経験した話です。

提出された見積書をよくよく調べると、なんか変だなー、もう一つの見積書とほぼ一緒だし。

会社を調べると、、、。

存在しない!

偽造だったのですね。

疑うというのは、とても疲れます。 いやな気持になりますよね。
しかし、海外であると、いわゆる性悪説で対応していくくらいで丁度いいです。

ただし、あまり疑い過ぎると、信頼関係が損なわれる可能性があるので注意してくださいね。

また、購買担当者を定期的に変えるというのも効果的ですよ。

(購買担当を変更するといった時に異常に嫌がる場合は、残念ですが、怪しいですね。)

②_相場観を養う。

 

一つ、エピソードをお話します。これは、私のインドでの実話です。

オールドデリーを歩いていると、モノを売ってくる人がたくさんきます。その日も、たくさんきました。

そのうちの一人のお話です。彼は楽器を売っていました。

最初、彼は、3000円くらいでどうだ?と聞いてきました。(お金の単位は、本当はルピーです。円で説明します。)

私は、本当は、まったくいらなかったでのですが、ちょっとほしいかなという素振りを見せつつ、値段を交渉。

2500円、2000円。

結構安くなっていきます。

でも、本心はいらないので「うーん、高いよねー。」と伝えると、、、。

1500円、1000円、500円 「おー安くなるね。」(でも、いらないんだよねー。)

と、思いながらはぐらかして、歩き続けると、、、、。

「えーい、あんちゃん、じゃあ150円でどうだ!」

「えっ、150円なんかい!!」

でも、結局いらないので断りました。

 

結局、3000円が150円になったのです。

この金額が、本当の相場という事です。

これはインドに限らず、ベトナムでもどこでも同じことが言えます。

このことから言えるのは、
ベトナムならベトナムの実際の相場観を知るというのがとても大事ということです。

では、どうすれば相場観を身につけることができるか?

それは、現地にくわしいベトナム人のキーパーソンと仲良くなることです。

あとは実際の経験がものを言いますね。

その国の経験の長い、日本人の方に教えてもらうというのも効果的です。

よく、日本からの旅行者は、その土地の相場を上げてしまうといいますが、本当にそうなんですね。
言われるがままに相場の2倍、3倍支払ってしまった。という話はよくあります。

日本企業、お金持ち、外資企業だから、高くても大丈夫だ。と思っている人たちが多いということを忘れないでください。

その国の、相場をきちんと理解する。

それが大事です。

③_3way マッチングする。

 

注文した商品が、あなたの元に届きます。

当然、実際に注文した商品と数量が届くと思いますよね。

ところがどっこい、そうとは限らないのです。本当ですよ。

そのため、検収作業という作業がとても大事になります。

注文書と請求書、そして現物(納品書)をチェックするのです。3つあるので3wayと言います。

特に数量が違ったという話は、よくあるので注意してください。

日本の物流サービスは、世界トップクラスです。ミスは、ほとんど起こりません。

日本が特別なんだ!

という意識を持つといいと思います。ヤマトさんしかり、佐川さんしかり、もう本当にすごいんです。

加えて、現物が実際に来てないのにお金だけ払っていたという事例(不正が発生)もありますので、現物を実際に確かめるというのはすごく重要です。

まとめると、

■相見積り、

■相場観、

■3way マッチング

です。

海外購買、ベトナムでの購買業務、悩みは多いと思います。

でも、これらのことに留意して頂けると大きな大きな損害は、防止できます。

今まで無駄なコストをしはらっていた、大きなキックバックがあった。そんなことを防止できます。

あなたの会社が、購買業務で不測の損害を防止することを祈っていますね!

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